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フィリップ・コトラーは「マーケティングとは社会価値の創造である」という命題を掲げた研究者であり、既存の問いを深化させるドラッカー的「進化」の視点に対し、時代に応じて問いそのものを変える…
株式投資・経済・政治・経営・金融、全カテゴリーのレポートを一覧できます。
フィリップ・コトラーは「マーケティングとは社会価値の創造である」という命題を掲げた研究者であり、既存の問いを深化させるドラッカー的「進化」の視点に対し、時代に応じて問いそのものを変える…
「日銀が利上げして、FRBが利下げする。金利差は縮まる。だから円高になる」――講師はこれを名目金利しか見ていない見解と切り捨てた。では何を見るのか。金利が動いた「理由」である。…
勉強会の後半、講師は画面を共有して「データは前提の条件を見たほうがいい」というテーマを掲げた。出発点は、当時メディアに溢れていた「AIブーム崩壊」「米国株バブル崩壊」という記事…
「イーロン・マスクが1ドル報酬」という報道の中身を開けたら、まったく違うものが入っていた。時価総額8.5兆ドル、累計2,000万台の納車、100万台のロボタクシー商用運行。この…
2027年4月のフランス大統領選挙が欧州政治における最大のリスクファクターになりつつある。マリーヌ・ルペン(国民連合 RN)が世論調査で一貫して首位を走っており、2025年3月の有罪判決後も支持率は落ちていない。マイキー…
本セッションの出発点は、取引所が取引時間を延ばすという一見テクニカルな話が、実は投資家の可処分時間の奪い合いであるという指摘だった。過去の実例として香港取引所が二段階に分けて取…
2000年代に入るとインターネットの普及で情報格差がほぼ消え、リーマンショックによる企業・金融機関への不信、社会的不平等や環境問題への関心が重なった。この転換の中でMarketing …
米6大銀行の2025年決算が過去最高益で着地し、規制当局は補完的レバレッジ比率の緩和を最終決定した。銀行が並べる2026年の楽観論を、誰に向けて書かれたレポートなのかという一点から読み直した回。…
与えられた90分を、あえて85分ちょうどで終わらせた。全員が持ち時間を超過する会場で、それは技術の誇示ではなく 運営が壊した時間の流れを自分の話速で元に戻す作業 だった。この回のプレゼン論は、内容論ではなく時間と動線の設…
会員(小川さん)が事前課題として提出した「SKハイニックスADR(米国預託証券)上場後のボラティリティ急上昇」に関する分析資料をベースに、マイキーさんがリサーチの深さ・文脈構築の方法論…
AIを入れても生産性が上がらないのは、AIのせいでも導入量のせいでもない。6つの段階のどこで機会損失が漏れているかの問題である。その場で描かれたフレームワークと、日米の到達段階…
前回の勉強会で配った自作フレームワークを、講師自身が批判的思考で読み返したところ、一箇所だけ致命的な穴が見つかった。「AIはアシスタントである」という文化作り――一見もっともら…
「AIが出てくれば若い人が有利になるはずだ」という直感を、講師が二つの古典理論で真っ向から否定した回。テイラー主義(1911年)とインサイダー・アウトサイダー理論(1988年)…
指標の穴を扱う講義の途中で、ある参加者の一言をきっかけに、この日いちばん厳しいやり取りが起きた。何を「調べた」と呼ぶのか。そして、相手が数字を出してこないときに、何を質問すれば実態が見えるのか。…
本パートは市場動向・時事トピックとしてのAIと自動車業界を扱う。藤川氏はLLMの本質を「テイラー主義の究極体」と位置づけ、知識獲得のボトルネック解消、行動パターンの標準化、機械が人間の…
本セッションは「量子コンピューターについてなぜ話さなかったのか」というタイトルのもと、AI技術の学習方法を体系的に整理し、それぞれの方法論が人間の思考パターンとどう対応するかを論じたうえで、現在のAIに決定的に欠けている…
この回の後半、マイキー氏がフレームワークの設計論から実際の提案資料に話を移したところで、議論の性格が一変した。理論から、日本企業に何をどう売るかという実務へ降りたのである。そこ…
AIを導入したのに労働時間が減らない、むしろ増えているという逆説を、19世紀の石炭消費の逆説(ジェボンズのパラドックス)から読み解く勉強会レポート。
本パートは、後半の中国メモリ半導体分析をまとめる。まずNVIDIAとSKグループの5,000億ドル規模の提携発表を切り口に、好決算でも株価が下がるという2026年7月の市況が扱われる。…
この回は、講義本編に入る前の雑談から始まっている。開始15分ほどの時間に交わされたのが、直前に発表されたエレクトロニック・アーツ(EA)の買収案件だった。参加者の一人が「あれ見…
TSRとCOSRの話が終わった後、参加者の上田氏(税理士)との対話から、このセッションの主題が立ち上がった。「EBITDAと純利益の差が大きく生まれているとき、どう判断するか」…
本レポートは、EVのメンテナンス性を巡る座談会、経営理論(キャズム理論)の講義とディスカッション、BYDの市場戦略分析、そしてNPO法人の子供食堂支援事業報告という4部構成のミーティン…
量子コンピューティングには超伝導・イオントラップ・冷却中性原子・シリコン・光の5方式がある。これまでの量子コンピューターは「ノイズありの中規模デバイス(NISQ)」として運用されてきたが、2025〜2026年にかけてこの…
この回の後半は、講師が事前に自作した比較表を画面共有するところから始まった。Google、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoftの5社につい…
この回の後半は、マイキー氏が長谷川氏と小賀氏のために前夜に組み上げたコンサルティング資料の解説に充てられた。ただし解説は資料の中身からは始まらなかった。「そもそもフレームワーク…
なぜSK hynixが選ばれるのか。ボトルネックは技術ではなく規制と環境なのか。チャイナディスカウントを剥がしたら中国企業はいくらになるのか。半導体の物理制約から相場の読み方まで、この…
前田氏のコモンズ講義が「回避によってどんな事業が生まれたか」という問いに着地した直後、マイキー氏はその問いをそのまま巨大なインフラの世界に持ち込んだ。ダムのような水資源インフラ…
「最近OpenAIがとんでもない大手企業と契約したのを知ってます?」――講義はこの一問から始まった。ミッキーマウスの名前すら使わせない企業が、生成AIに自社キャラクター200体…
健全経営で現金を積んでいた企業が、1兆円を投じて海外を買いに行った。事業は伸び、フリーキャッシュフローは回復し、配当は倍になった。それでも株価は半値になり、市場が評価するまで7…
この回の冒頭十五分は、マイキー氏がソウルのホテルから中継で参加し、その日の打ち合わせについて話すところから始まっている。形式としては雑談だが、内容は韓国エンタメ産業の収益構造分…
LVMHは傘下約70ブランドの個別売上を原則非開示とする戦略を採り、BCGやベインでさえ非公開とする情報を、マイキー氏が1日・約10〜12時間で複数ソースから逆算した実例を紹介する。持…
ニフティフィフティ、WINTEL、4ホースメン、FANG、GAFAM、そしてマグニフィセント7。米国株の「枠組み」は約10年ごとに書き換えられてきた。この回は「今のM7から誰を…
ドラッカーが1954年の『現代の経営』でマネジメントを体系化して以降の議論を出発点に、マネジメントの核心を「組織のシステムに命を吹き込むこと」と定義する回。機械と人間を分ける最大の違い…
今回の講義の前半は、前回に引き続き制約条件理論(TOC)をベースに、KPIの本質とは何かを掘り下げた。マイキーが強調したのは「KPIとは数値目標ではなく、調整能力の基準である」という一点に尽きる。水道の蛇口に例え、少なけ…
「最近の大きなニュースは何か」という問いかけに対する参加者の回答(食品消費税1%、日銀、為替)をすべて退けたうえで、マイキー氏が「これが一番でかいニュース」として提示したのがこの案件である。
この回は、講師が唐突に出した一つのクイズから始まった。マグニフィセント・セブンと呼ばれる7社のうち、マイクロソフトの決算期末は6月、アップルは9月、アマゾン・アルファベット・テスラ・メタは12月31日、そしてNVIDIA…
なぜNVIDIAは競合を潰しにいかないのか。CoreWeaveとNebiusは何が違うのか。ERRCを回し続ける企業の姿と、規制の差を収益源に変えるネオクラウドのビジネスモデルを、講義…
本パートはLumentumが手がけるOCS(光回路スイッチ)の技術的インパクトを解説する。電気変換を挟む従来方式に対し、微小ミラーで光を光のまま反射させるOCSは遅延をほぼゼロにし消費…
指標の穴を一般論で語る回ではない。ROEの分解式を開き、どの項目が経営者の意思でいちばん簡単に動くのかを特定し、実在の企業でその痕跡を確かめる、という作業手順そのものを扱った90分の記録。…
この回で最も具体的だったのが、SpaceXの上場をめぐる話である。登壇者は同社との打ち合わせに入っており、2022年に受領した資料や契約書を画面で示しながら(撮影禁止の断りつき…
勉強会の中盤から後半にかけて、マイキーさんは制約条件理論(TOC)のフレームワークを使い、AI産業とロボティクス産業のバリューチェーンを読み解いた。AIの真のボトルネックがGPUではなくHBMメモリだったこと、自動車メー…
この日のセッションで、マイキー氏は自分の過去の予測に対する答え合わせを何度も行っている。「決算の時にグーグルが最強になるよと言った通りでしょう」「TPUがやっと来ましたよ、前田…
前半の哲学セッションが終わったあと、マイキー氏は画面を共有して財務指標の講義に入った。冒頭に置かれた前提はこうである。指標とは企業の能力を測るための物差しであり、その頂点に立つ…
経営戦略のフレームワークは、教科書に書かれた順番どおりに使うものだと思われている。この回の中心は、その前提そのものを疑う議論だった。VRIO分析はV(価値)からではなく、O(組…
プレゼンテーションは「内容ではなく感情を伝えるもの」という前提から出発し、「落として上げる」フレームワークの構造を解説する。渡辺氏が当初「マイキーさんはIQ150で優秀」と褒めるだけで…
この日の後半は、参加者のひとり——形成外科医であり研究者でもある方——によるプレゼンテーションと、それに対する複数の参加者からの応答で構成された。テーマは一見きわめて個人的であ…
「多くの人が物語に触れていない」という前田氏の指摘を起点に、ちいかわ・サウスパーク・鬼滅の刃を比較しながら物語消費の変化を読み解く勉強会レポート。
この回の前半は、経営理念の講義と、それをめぐる参加者の議論に費やされた。論点は「理念を持ちましょう」という規範論ではなく、もっと手前にある。自分の事業でなぜ収益が発生しているの…
この回の講義は、経済思想史の連続講義のなかで「重商主義」を扱った回である。ただし、この回の価値は重商主義の教科書的な整理そのものにはない。整理は前半三十分でほぼ終わり、残りの時…
この回の後半は、前日に行われた外部セミナーの報告から始まっている。報告者はキクりん氏で、彼はマイキー氏の隣で一部始終を見ていた。彼が最初に置いた言葉は感想ではなく数字だった。参…
「納得がいかない」。研究者にとってそれは理論を進化させる入口であり、多くの経営者にとっては排除すべきノイズである。同じ現象に対する態度の違いが、学問と実務のあいだに溝を掘っている。…
「全工程の製品を出しているから株が上がっている」では、リサーチの入り口にも立っていない。ASMLとの棲み分け、ラムリサーチとの正面衝突、BESI争奪戦、EPIC Centerによる囲い…
前半の経済思想史パートで前田氏が弁証法の系譜を整理したのを受けて、マイキー氏が「これをもう少しミクロ的に、皆さんに分かりやすいように説明します」と引き取ったのがこのパートである…
上海ディズニーの動線設計から始まった雑談は、テーマパークのコスト構造、都市設計、博多駅のインフラを経て、最終的に「中国はどうやって制裁国と決済しているのか」という一点に着地した…
この回の最後のセッションで、マイキー氏は参加者に問いを投げた。「今後ビジネスをやっていく上で、インサイトとニーズの違い、これを説明できる方はどれぐらいいらっしゃいますか。例え話…
この日の勉強会は、開催の3日前に始まった対イラン軍事行動をどう読むかという話から入っている。講師は冒頭で、翌日に緊急でこのテーマの動画を撮るつもりだと述べたうえで、参加者向けにはその骨格を先に共有した。狙いは一つしかない…
同じAI時代に、二つの正反対の賭けが走っている。片方は債務を積んで今この瞬間の容量を取りに行くオラクル。もう片方は7年前に学校へ端末を配り、裁判を引き延ばして時間を味方につける…
講師が同日のYouTubeで扱ったオランダ病(ダッチ・ディジーズ)を軸に、ナイジェリアと日本を並べた回。人口が多いほど多様な強い産業が必要になるのに、日本は戦える産業を減らしな…
「Palantirのエコシステムで一番強いのは、どうでもいい精神が強いところ」。突拍子もない一言から始まった解説は、知識の構造化、暗黙知の吸い上げ、標準化とアイデンティティの消滅、そして逆張りという生存戦略まで一続きに繋…
この回の後半は、ある問いから始まっている。ピーター・ティールが誰の影響を受けているかは、ルネ・ジラールとカール・シュミットという二人の名前で説明できる。ではイーロン・マスクは誰…
宮崎県の食品加工業で働く静か氏との対話から広がった、女性のキャリア戦略を扱う。男性と同じレッドオーシャンを避け、「男性がやらないこと」にレアスキルを積み上げるブルーオーシャン戦略、そし…
ひとつの指標を見て結論を出す。相関を因果として語る。都合のいい国だけを比較対象に選ぶ。この日の後半は、そうした「データの使い方の劣化」を具体名を挙げて解体し、代わりに何をすれば…
この日のセッションは、前田氏が用意した「コモンズの悲劇」の講義から始まった。テーマ自体は経済学の教科書に載っている古典だが、この回が面白かったのは、講義がその場で三度にわたって…
大手金融機関の見通しを大量に読み込んだうえで、講師が講義で扱ったのは予想そのものではなかった。「この予想が崩れるとき、どんなニュースが先に出てくるか」。年初に置かれたその問いを、2026年8月末までの実績と突き合わせる。…
ロード・オブ・ザ・リング、マトリックス、DC。シナジーだらけに見えた買収発表で、なぜネットフリックス株は下げたのか。勉強会が挙げた「PMIとエージェンシー問題を解決しないまま買…
前半のマーシャル講義で示された「二項対立を噛み合わせる第三の点」という枠組みが、そのまま実在の企業に当てはめられた。ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンという二枚の刃に対し、エリック・シュミットが留め具として何をしたのか。こ…
スイス在住のベンチャーキャピタリスト兼起業家が英語で行った実物のピッチを、事業モデル・KPI・バリュエーション・チーム構成の順に再構成する。医療ネットワークのロールアップに「M…
値上げしても客が離れない商品は、どう設計されるのか。パン屋という最小単位からプラットフォーマー、スターバックス、そして「バズってしまった」中小企業の事例まで、囲い込み戦略を経営基盤の問題として扱った回の記録。…
ロンドン地下鉄の全面ストから話は始まった。フランス、Amazon、産業革命期の紡績業、2010年前後の中国工場。歴史を並べると、労働争議のあとには決まって設備投資と自動化が来て…
経済学思想史の連続講義は重商主義から重農主義、アダム・スミス、リカード、マルクスと進み、この回でいったん時計の針が巻き戻された。前田氏が扱ったのはジャン=バティスト・セイ、いわ…
アラン・チューリングの映画感想から始まり、ソフトバンクによるスイスABBのロボット事業買収へ。53億7500万ドルという価格が合理的である理由は、ABB単体ではなく、Arm・A…
このセッションの主題は、一言でいえば「チェーン店の出店立地には二種類しかない」という単純な分類である。ひとつは駅前・繁華街・幹線道路沿いといった、すでに人が集まっている場所。も…
製造業の国内回帰、マーケティングから営業へ、無形資産から有形資産へ、デジタルからアナログへ。バラバラに見える5つの揺り戻しが同じ時期に重なるのは偶然か必然か。思想の分断から消費…
「皆さんにとって最強の経営者は誰ですか」。この問いに答えられる経営者がほとんどいない、という指摘からセッション後半は始まった。サッカー選手の凄さは説明できるのに、経営者の凄さは…
休憩を挟んだ後半は、マーシャル論から一転して実技になった。前回の講義で扱ったマクロ/ミクロ・抽象/具体の二軸を、参加者が課題として提出していたのだが、前田氏の講評は厳しい。「あそこに上がっていたもののうち、僕には基本的に…
マーシャルの有名な比喩「紙を切っているのは上刃か下刃か」を、講師は刃ではなく 留め具 のほうへ引き寄せて読み替えた。二つが対立したままでは何も動かない。動かすのは、二つを噛み合わせている第三の点である。…
バイトダンスが約296億ドル(約300億ドル)のシンジケートローンを調達した。アジアで今年2番目に大きい調達案件であり(1位はソフトバンクの400億ドルブリッジローン)、主幹事はJPモルガンとシティグループ。中国企業であ…
ドルを一度も動かさずに石油と鉄道を交換する仕組みが、20年かけて世界中に張られてきた。その原型はアンゴラにあり、ベネズエラで完成し、エクアドル・イラク・コンゴへ広がった。イランで一本が切れたいま、次はどこか。そして同じ日…
この日の勉強会は、前半のマルクス読解と社会主義討論、中盤の市場データ論を経て、最後に一つの具体的な事例に降りていった。「マイケル・バーリがNVIDIAとPalantirに売りを…
ワルラスの一般均衡論を、教科書的な数式解説ではなく「どんな時代背景が、どんな問いを生んだのか」から読み直した回。パレート最適とパレート改善の決定的な違い、そして部分均衡/一般均…
王様がパン屋を支配し、パン屋が自由になり、パンが売れ残り、客の気持ちが問われる。断片的に積み上げてきた経済思想史の講義を、一つの比喩で串刺しにして全体像を復元した回。個々の学者…
本パートは、古典的な成長理論が見落とす「資本の質」という論点と、それを100年先取りした企業経営の実例を扱う。新古典派の成長モデルは資本ストックを一度計上すると価値が固定されたまま扱う…
「まだ注目されていないところをやります」という前置きから始まった地政学講義。舞台は地中海、焦点はギリシャ。港を取り、物流を取り、送電を取り、通信を取る——その順番の意味と、20km先に置かれた米国側の対抗手段までを追う。…
この日の講義は、マルクスの商品論をどこで切り上げるかという問題から始まった。前田氏は労働価値説の系譜——アダム・スミスから引き継がれた「価値は労働量に準拠する」という前提——を…
エンベデッドネス理論の解説が抽象度の高いところまで進んだあと、この日の後半は一転して具体例の連鎖になった。きっかけは参加者の質問である。Appleは会社のストーリーを顧客にインストールすることで埋め込んでいるのではないか…
なぜ日本のブルーオーシャン戦略は「隙間探し」になったのか。境界線(バウンダリー)の再定義とサーチの幅、そしてキム&モボルニュが2023年に打ち出した第3の理論までを、講義とQ&Aから再…
今回の勉強会では、プレゼンテーションの本質的な目的から出発し、聴衆の感情を動かして行動につなげるための構造設計が体系的に解説された。プレゼンの型は「キャッチコピー → プロブレム → ソリューション」の3段構成であり、本…
投資マインドセットの理論編。プロスペクト理論が示す通り、10%の上昇は心理的インパクトが+7程度に感じられるのに対し、10%の下落は-15程度と大きく感じられる非対称性がある。「エント…
企業や個人の間に生じる力関係を性格や能力ではなく投資構造・契約条項の帰結として説明する「ホールドアップ問題」から、交渉力の設計原理を扱う勉強会レポート。
この日の勉強会は、講師(マイキー氏)ではなく共同登壇者の前田氏が理論解説の口火を切るところから始まった。前回この場で扱ったのはマーク・グラノヴェッターの埋め込み理論だったが、今回はその源流にあたるカール・ポランニーのエン…
「現実/理想」を横軸、「主観/客観」を縦軸に取った一枚の図が持ち込まれた。人はなぜギャップを埋めずに埋めたふりをするのか。その仮想的な埋め合わせを、作者は「マイナスの理念」と名づけた。…
冒頭は雑談パートだが、マイキーさんの「他人の評価をコントロールしない」という一貫した思考様式が明確に語られており、後半の投資哲学・コミュニケーション論とも通底する重要な内容。
1台の磁石メーカーの売却から始まり、鄧小平の一言、WTO提訴という「勝ち筋の与え方」、そして商鞅の変法にまで遡る。国益のためなら赤字も国民も飲み込む国家設計を、レアアースという…
このパートは前田氏の理論に対する参加者からの質疑を起点に展開したマニュアル論と、マイキー氏による人材・組織論をまとめている。HACCPとの類似性を問う質問への回答から、「ポイントを決め…
「プレゼンターは聴衆の大半が頭が悪いことを認識せよ」という発言を起点に、株式市場でも全く同じことが起きているとして展開されたのがマルチプル(倍率)の議論である。マルチプルとは企業利益に掛ける「期待の倍率」であり、メガトレ…
この日の後半のテーマは、前日に米国企業との打ち合わせで交わされた議論の再演から始まった。相手がマーケットプレイスという言葉を、その意味を理解しないまま使っていた。そこから1時間…
本パートでは、YouTube勉強会「マイキークラブ」でのフィリップ・コトラー理論解説パートを扱う。前田氏はコトラーの定義を軸に、マーケティングとプロモーションの違いを丁寧に整理し、目的…
この日の講義は、前回扱った功利主義を踏まえて「なぜミルなのか」から始まった。講師の説明が最初に置いた前提は明快である。ミルは古典派経済学の集大成的な位置にいる人物であり、その思…
功利主義の講義を終えた直後、マイキー氏が「僕が今日YouTubeで話した内容」として持ち出したのが「モラルのないやつが一番強い」という命題だった。製薬・動物実験・治験制度という…
肥沃な土地と痩せた土地の差から利潤が生まれる。この一点から穀物法論争、賃金生存費説、技術的失業までを一直線に引いた理論。そしてなぜそれが1850年代に統計と景気循環論へ譲り渡さ…
この回は、アダム・スミスを扱った前回の続きとして、本来なら順当にリカードへ進むはずのところを、前田氏があえてマルサスから入るという構成を取った。理由は明快で、リカードを先に置く…
このセッションの後半では、量子コンピューティングの技術解説から「リサーチの方法論」と「投資戦略」のレイヤーに話が移った。マイキー氏が示したのは「マクロ⇔ミクロ」×「抽象⇔具体」の4象限マトリクスで、リサーチの視座を整理す…
リーダーとマネージャーを対立ではなく組織の両輪として捉え、「ドライバーとハンドル」の自動車アナロジーで役割分担を整理する。ジョン・コッターの知見をもとに、15名以下では分離不要だが30…
この回は、ウェーバーの支配の三類型を扱いながら、実際に議論の中心にあったのは類型そのものではなく 並び順 だった。前田氏はカリスマ的・合理的・伝統的という順で提示し、「これは一般的な並べ方とはあえて変えている、理由は後で…
この回は開始前の雑談から始まっている。話題は二つ。日本の重電がなぜ今これほど受注を積んでいるのかという「数字で見える一次情報」と、上海・蘇州から帰ったばかりの参加者が語る「体で…
この回の講義は、上部構造/下部構造という百年以上前の概念を、製造業と金融業、そして最終的には一企業の戦略と組織にまで因数分解していく。抽象概念が実務の道具に変わる過程そのものが…
本パートは、戦略論の実例として中国のEV産業を扱う。BYD・吉利・奇瑞・NIO・小鵬・理想・小米など多数のメーカーが並立する理由は、「どこかが生き残ればいい」というレジリエンス志向と、…
プレゼン合宿の種明かし回。語られたのは話し方の技術ではなく、参加者を四つの階級に分け、意図的にコミュニケーションを破断させ、「中間層は機能しない」という命題を体感させるための設計そのものだった。…
この日のセッションの前半は、講義ではなく議論だった。テーマは「人はどうすれば変わるのか」。そして結論は、勉強会の文脈としてはきわめて重い。人は基本的に変わらない、変わるとすれば…
チェーン店の出店戦略の議論から派生して、このセッションの後半は「そもそも人口ボーナスはどこで、なぜ起きるのか」という都市論・人口動態論へ移っていった。出発点は極めて実務的な問い…
日本のゲーム業界は自己資本比率が異様に高い。それは強さの証明ではなく、ビジネスモデルが「当たるか外れるか」で終わる構造から抜けられていないことの帰結である――そう置いたうえで、…
韓国エンタメの人事システムから始まった組織論は、Microsoftのリファラル採用を経て中国企業の人の使い方へ移り、最後にゲスト参加者による任正非論に着地した。財務諸表を気にせ…
前半の報告(別レポート「アウェイ78%の成立条件」)は、外から見ていたキクりん氏による観察だった。本レポートが扱うのは、その後にマイキー氏本人が始めた種明かしである。内容は、話…
「話すこと」はコミュニケーションではない。前田氏による三段階モデルの講義と、それを受けたマイキー氏の切り返し――対話はプロセスの目的地であって、最終目的地は議論である。そして議…
この回の講義パートは、前田氏によるアルフレッド・マーシャル解説の続編である。前回が価格弾力性の導入だったのに対し、今回はその弾力性が「何によって決まるか」を確認したうえで、マーシャルの中心概念である 余剰(surplus…
前半のNVIDIAの話は、後半で全員の事業の話に折り返される。講師が参加者に繰り返し問うたのは一点だけだった。いま自分の売上が立っている経路への依存度はどれくらいか。そしてそれが来年通用しなくなると仮定したとき、ジェンス…
この回の『資本論』は、商品の定義で止まる。そして「では価値とは何か」という一歩手前で、講義は意図的に中断された。その空白に、参加者たちが投げ込んだのがエンダウメント効果と物語だ…
この回のセッションは、前田氏が「前回に価値自由や価値判断を扱ったが、そもそも『価値』という語の意味合いを先に伝えておかないと話が通らない」と切り出すところから始まった。つまり出…
この日の後半は、参加者からのリクエストで全固体電池の話になった。ただし講師は電池の話から入らず、リテラシーの確認から始めた。トヨタの社長が交代したことを知っているか、そしてなぜ交代したかを説明できるか、という二段構えの問…
同じ「社会主義」という語を使いながら、マルクスとワルラスはまったく違う場所に立っていた。この回は、両者を並べて論じることの危うさを三つの軸で解体し、最後にそれを自社の組織設計と…
才能や健康は価値がある。しかし売れない。だから経済学は扱わない――この一見冷たい線引きこそが、マーシャルが経済学を科学にするために引いた最初の一本だった。定義とは無味乾燥な前置きではなく、学問の設計図である。…
フレームワークを1つ覚えても、事業判断は1ミリも進まない。この回の講義は「VRIOの4文字が何を意味しているか」を言葉の水準まで分解したうえで、複数の分析を重ねたときに必然的に…
今回の勉強会の前半パートは、前田さんによる制約条件理論(TOC:Theory of Constraints)の講義が中心となった。テストの平均点を上げるという身近な題材を起点に、「全体を最適化するには、強みを伸ばすのでは…
ベネズエラの構造解説を終えたところで、マイキー氏が参加者に投げた問いは意外なものだった。「戦争のこの攻撃の動きを見てみてください。今年のノーベル平和賞を取ったのは誰ですか」。答…
前田氏によるジェレミー・ベンサム講義を土台に、マイキー氏が「現代の功利主義=アルゴリズム最適化」という補助線を引き、渡辺氏が「安全と期待を保証する法」という第三の軸を差し込んだ…
ベンサムが死んだ翌日、イギリスの改革法は有権者を「男性である者」と定義した。理論が全員を数えているつもりでも、制度は全員を数えていなかった。ミルが理論を書き換えざるを得なかった…
利益が2倍になっても給料は2倍にならない。この事実を「経営者が悪い」と読むか、「分配率で見ると立場が反転する」と読むか。マイキー氏はデータの見方を一度ひっくり返し、そこから世界のCEO交代率という別の指標に接続した。数字…
アルフレッド・マーシャルの需要論を「量=効用」「質=価格弾力性」という二本の軸で読み直し、その静的な理論が現代の経営学・実務経営者の需要観とどこで断絶しているのかを検討した回の記録。…
世界地図を上から見ると、南極と北極の決定的な違いが見える。陸の上の氷か、水の上の氷か。その一点から、砕氷船の受注競争、グリーンランドの帰属、地中海の港湾、そして一世紀前に書き換えられた米国の教義までが一本の線でつながる。…
前日の出版記念講演。5時間経って疲れ切った会場で、ブースも立てず、水1本とチラシ1枚だけで面談を積み上げた。その種明かしが、参加者からの質問に答えるかたちで1時間以上続いた。挙…
合理化とは何をする作業なのか。なぜ手段だったルールが目的をのみ込むのか。そして、人が合理的に「考える」のに正当性で「動いて」しまうとき、その差はどこで測れるのか。前田氏の講義と、マイキー氏の制度理論からの切り返しが正面衝…
日本の漫画とアニメが世界に届いた理由は同人誌だった、という仮説から議論は始まる。ならばAIによる「デジタル同人誌」も同じ役割を果たすはずだ――そう見立てたうえで、iモード、Su…
この回の後半、講義が終わってから約47分間続いたディスカッションは、単なる質疑応答の域を超えている。前半で提示された弁証法という枠組みが、参加者それぞれの実務――事業相談、論文…
この日の勉強会は、AIツールをめぐる長い雑談から始まった。生産性の効果はいつ数字に出るのか、どのツールが最適なのか、AIが作った資料はなぜ見分けがつくのか――話題は散らばってい…
四半期決算を廃止すべきかという米国の議論から、プライム市場の追加開示、TCFD、そしてGHGプロトコルの排出量計算へ。開示を増やせば透明性が上がるという前提を、一つずつ疑ってい…
最上級の格付けを持つ一企業の社債が、その企業を課税できる政府の国債より低い利回りで取引される。理屈のうえではありえないこの現象を、市場は「主権リスクの警告」と呼んできた。このセ…
この回の前半は、前田氏による経済思想史の連続講義の一コマとして、アダム・スミス『国富論』を扱った。ただし講義そのものは短く、時間の大半は講義後に始まった三者(前田氏・渡辺氏・マ…
この日の勉強会は、マイキー氏が直前まで行っていた事業面談の話から始まった。70本のうち20本が「殺そうかと思った」レベルで、しかもそれを作ってくるのが50代・60代の大手企業出…
この回の講義は、エンベデッドネス理論(埋め込み理論)の話から始まる。講師(マイキー氏)はまず、この理論が扱っているのは 「抜けられないような状況はどう作られ、どのように生み出されているのか」 という社会との関係性の問題だ…
本パートでは、マイキー氏が提唱する光通信インフラの基本構造であるアクティブ層(電気⇔光変換を担う光トランシーバーやOCS)とパッシブ層(光ファイバーやコネクターなどの物理伝送インフラ)…
この日の勉強会の後半は、講師の書籍の発売を控えたプロジェクトの説明に充てられた。表面上は本を売るという話だが、講師も進行役も繰り返し「これは組織論の実験である」と位置づけている。売る・買うという話ではなく、自分のところに…
日本は先細りだ、という参加者の実感から始まった議論は、雇う相手を日本人に限定する必要はどこにもないという結論に向かった。さらに議論は中国ビジネスに及び、そこで一つの中国語が持ち…
この日の後半、マイキー氏はベネズエラについて質問した参加者に対して、まず「ニュースの中で分からない単語はなかったか」と問い返すところから解説を始めた。参加者が挙げたのは「太陽の…
この回の最後のブロックは、マイキー氏が「本当はこれを話そうと思っていた」と切り出したところから始まった。イーロン・マスクとジェンスン・ファンが登壇したサウジ関連のフォーラムであ…
戦後日本が世界に対して持っていた優位は識字率だった。だがそれは「マニュアル化できる」という優位であり、0から1を作る能力ではなかった。加工貿易、半導体潰し、MBAを「外国かぶれ…
合宿直後の集中セッションで読み込まれた約100本のリーダーシップ論文。その分類作業と、そこから導かれた「評価制度を切り替えなければ人は変わらない」という主張を再構成する。
この回の講義は、マックス・ウェーバーという人物の伝記でも、代表作の粗筋でもなかった。扱われたのは、もっと手前にある一点である。すなわち「人が何かを述べるとき、その発言は事実を写…
教義の違いだけでは説明が足りない。労働力が減れば農民の交渉力が上がり、地理が守ってくれる土地でしか封建制は成立せず、都市が育てば教会は誰と結びつくかを選び直す。マイキー氏と渡辺氏が、宗教の話を土地・人口・地理の話として組…
この回の後半は、講義の主題だった重商主義から離れ、「経済と宗教は本当に切り離せるのか」という問いに丸ごと費やされた。きっかけは講師自身の一言である。重商主義を説明し終えたあと、…
iPhoneは本質的に「持ち運びのパソコン」でありながら、市場投入時は「携帯電話の一部」として既存の文脈に着地させ、そこから徐々にパソコン機能を充実させていった。半導体製造装置でも、ラ…
研究機関が受け入れる寄付のガバナンスと、大規模スキャンダル報道が構造的に抱えるインセンティブの歪み。主宰者が公の場でこの話題を扱ってこなかった理由を、情報の確度という一点から説明した回の記録。…
この日の後半、マイキー氏がリサーチの実演として取り上げたのが、日本の対米投資5,500億ドルである。切り口は「これは良い合意か悪い合意か」ではない。 報道が「9対1」だけを見出しにしたのはなぜか、そして契約書の中身を読む…
2026年のダボス会議のテーマは「A Spirit of Dialogue(対話の精神)」だった。探り合いと熱量が求められる場に、日本は自国向けの理論をそのまま持ち込み、超長期金利が跳ねた。講師はこれを財政論の失敗ではな…
本レポートは、EVのメンテナンス性を巡る座談会、経営理論(キャズム理論)の講義とディスカッション、BYDの市場戦略分析、そしてNPO法人の子供食堂支援事業報告という4部構成のミーティン…
経済学の土台にある二語、希少性(scarcity)と選択(choice)を出発点に、商品価値がどこから発生するのかを組み立て直したセッション。後半は「効用最大化は本当に定量化で…
「広告費の投入量は売上と市場シェアの相関を作る」。経営戦略で長く語られてきたこの命題を、講師はオークション理論と行動経済学の二つの武器で反証しにかかった。勝者の呪い、自動入札、…
この話題が出たのは、勉強会が終わる直前だった。時計はすでに午後11時を回っており、マイキー氏が「あ、そうだ、あれを話そうとしてたんですよ」と言って切り出した十二分間である。だが…
ベンサムは幸福を足し算した。ジェボンズはそれを「どこで止めるか」の問題に置き換えた。この一段の飛躍が、Netflixが新作を出し続け、Amazonが配送無料を捨てない理由をその…
前田氏が「アウトプットが何かわからない」という荒井氏の訴えに答え、料理のメタファーで体系化したプレゼンを扱う。牛肉をそのまま出すコピー&ペースト、食材にあたる情報、そして料理そのものに…
この日の講義は、需要と供給という見慣れた枠組みをいったん脇に置くところから始まった。経済学の標準的な説明では、価格は消費と生産の交点として決まり、市場はそれ自体で完結した計算装置として扱われる。ところがウェーバーの視点に…
この日の勉強会の前半は、参加者の多くが気にしていたひとつのニュースから始まった。Anthropic と米国防総省が正面から衝突している、という話である。講師は冒頭で「アンソロピックのニュースを知らない人はどれくらいいます…
同じ数字でも、企業がライフサイクルのどこにいるかで意味が反転する。導入期・成長期・成熟期・衰退期の四段階、その最初の関門であるキャズム、そしてなぜ成長性の指標がキャッシュフロー…
本パートでは、戦略論の核となる定義から入る。戦略とは選択肢を増やし、その中から適切なものを選ぶ行為であり、戦略そのもので直接勝つことはありえない。勝敗を決めるのは選んだ選択肢を最大化す…
市場構造と資金調達の議論を終えた後、話題は学習の方法論そのものへ移った。この転換は唐突ではない。前半で示された結論——海外までリサーチできる人とできない人の間に圧倒的な差が生ま…
「批判的思考を養うにはどうすればいいか」という質問に、講師は「人の悪口だけ言い続けてください」と答えた。乱暴に聞こえるこの処方箋は、しかし最後に「悪口をロジカルに喋れないやつの…
最大のリスクは、東京エレクトロンが2028〜2029年に量産化を予定する「コアレス」ガラス基板技術である。実現すればTIが独占する12インチウェーハの製造優位が崩れかねず、商用化・量産…
本パートではバックログ(受注残)の重要性を扱う。受注残が積み上がっている銘柄は先々の売上が確定しており、HBMメモリー業界がSK・Micronの長期契約化によって安定投資先へ転換した前…
セッション前半では、プロスペクト理論を軸に投資家心理が論じられた。上昇+10%は実感+7程度に過小評価される一方、下落−10%は実感−15程度まで過大評価され、恐怖先行の損切りを招く。…
本パートは、戦略の定義が現実の意思決定にどう表れるかを扱う。来日したNVIDIAのジェンスン・ファンCEOが日本の強みを「ものづくりと材料」と評したことを受け、日本はルールメーカーにな…
支配にも導入価格があり、維持費があり、代替わりの費用がある。前田氏はウェーバーの支配類型を需給グラフの上に載せ、値札とねばり強さで測り直した。抽象語の講義に見えて、実際には原価計算だった。…
前半の市場構造の議論が「国内しかリサーチできない人と海外までリサーチできる人の間に圧倒的な差が生まれる」という結論に到達した直後、参加者の一人が自身の資金調達の現場から話を継い…
キャリートレードが解消されれば円高になるはずだ。ならなかった。国債は日銀が買い支えるから大丈夫だ。大丈夫ではなかった。理論が外れたその瞬間こそ、追いかけるべきアノマリーである。…
権力の裏付けは強制力であり、支配の裏付けは正当性である。この二つを「回避すべきもの」と「望ましいもの」に分けて語ってきたことこそが、組織論の躓きだった。前田氏の講義は、暴力と正当性を料理人の道具として並べ、それぞれに値札…
本レポートは、提供された文字起こしの内容を可能な限り忠実に構造化・整理したものです。相場に関する見通し(IBMの下落予想、SK hynix ADRの正常化時期など)は、いずれも登壇者個…
本パートでは東京エレクトロンの技術的優位性を扱う。塗布・膜形成から検査まで全工程をカバーする装置・素材を1社で保有する点が最大の強みとされ、ガラス基盤IC技術(コポース)、ダイレクトボ…
マルクスの前提整理を終えたあと、講師は講義を一度止めて参加者に問いを投げた。「まず僕が気になるのは、皆さんはこの考え方に対して何を思っているのかな、というのをすごく捉えていただ…
比喩は才能ではなく設計である。この回の前半は、比喩を「比較」「列挙」「対比」の三つに割り、それぞれの成立条件を言語化する講義に充てられた。コロッケとメンチカツという卑近な例から…
流動資産と固定資産。会計の教科書では償還期間が1年以内かどうかで機械的に区分される。だがその区分は、なぜ「短期・長期」ではなく「流動・固定」という言葉で呼ばれているのかを説明し…
陸・海・海底・空・宇宙という5層で覇権争いが起きている。そのうち一般に見えないのが海底と宇宙だ。世界の国際通信の99%を運ぶ海底ケーブルをめぐって、供給側は4社の寡占となり、発…
NVIDIAは前年比73%増という数字を出して株価を下げた。同じ週、AnthropicとGoogleが桁違いの資金を調達した。ラック電力密度が跳ね上がり、空冷では追いつかなくなる。この回の後半は、決算の読み方から冷却部材…
この回のマイキー氏は、セッション冒頭から「AI企業のすべてが時限爆弾を抱えている」と予告し、しかもそれは「カリフォルニアで問題になっているもの」——電力や水の規制——ではなく別…
この回の前半は、前田氏による「効用価値説」の講義に充てられた。前回扱った限界革命の背景論を受けて、今回はそもそも商品とは何か、価値とは何かという定義そのものを解体する作業に入っ…
「OpenAIは普通のAI企業なら、とっくに終わっている会社である」。そこから始まったこの議論は、赤字企業がなぜ潰せなくなったのかという問いを経て、AI時代になぜ営業職が増えて…
PBRもPERも、全員が同じ能力であることを前提にした労働集約型の世界で設計された。人ひとりの質が価値を決める市場で、その物差しは何を取りこぼすのか。赤字上場企業に価値はあるのかという問いから、デューデリジェンスで財務の…
この回の主題は理念型ひとつである。前田氏はまず、マックス・ウェーバーをこれだけしつこく扱っている理由から入った。重農主義や重商主義、アダム・スミスといったこれまでの経済思想は、…
この日の後半は、講義というより即興の設計作業だった。前田氏が「価値は理想・規範・イデオロギーを総括したものであり、それは文化・宗教・学問によって形成される」と述べた直後、マイキ…
富がどう生まれるかは物理法則に近い。だが富がどう分けられるかは、人間が決めた制度にすぎない。ミルのこの二分法は、最低賃金・労働組合・相続税という「今も使われている道具」の設計図…
会の後半は、一枚の業界相関図から始まった。NVIDIAを中心に、誰が誰に出資し、誰が誰から買っているのかを時価総額の大きさでプロットする。そこから読み取られたのは、OpenAI…
このセッションは、前段の講義で出た一つの問いから始まっている。「学問は価値判断を排除できないが、介入させてはいけない」という矛盾をどう扱えばいいのか、という問いである。講師の前…
この回で開示された組織設計は、感覚で組まれたものではなく、複数の経営学・組織心理学の理論を実装先として選んだ結果だと説明された。本レポートはその理論の中身を扱う。ダイナミック・…
この回の前半は、手元に資料がない状態から始まった。登壇者が「いつも海外の話ばかりなので、一度国内で、先人がどういう苦労をしてきたかを見てみたい」と切り出したところから、東京・白…
この日の勉強会は、講師が自作したAI業界の相関図を見せるところから始まった。そこから展開されたのは、学んだことは全てパズルのピースにすぎないという学習観と、知識を銀行預金にたと…
この回の後半は、前夜に実際に起きた事件から始まった。マイキー氏の知人経営者である小山氏が、自身が発注しているYouTube制作会社に対して激怒した。理由は成果物の質ではない。重…
同じ「プロテスタンティズムと資本主義」でも、この回の焦点は倫理そのものではなく、 宗教改革が何のコストを削ったのか 、そして その削減分が何に使われたのか に移った。答えは寄付でも禁欲でもなく、聖書を自分で読むための識字…
2025年10月29日、翌日に控えたトランプ・習近平会談を前に交わされた読み筋。台湾がヒリ札になる、貿易戦争は中国が勝っている、高市外交は本物だ。この3つの予測を、2026年8…
2025年10月30日、釜山でトランプ大統領と習近平国家主席が6年ぶりに直接会談した。その翌日の勉強会は、映像を見た直後の生の反応から始まっている。「時間を伸ばしただけ」「時間…
前田氏のマーシャル講義が終わったあと、マイキー氏が同じ用語をまったく別の思想家に持ち込んだ。マックス・ウェーバーである。マイキー氏の問題意識は単純だった。 「余剰」も「弾力性」も、ウェーバーは使っている。だが意味が違う。…
勉強会の終盤では、制約条件理論(TOC)を組織マネジメントと個人の行動に適用する議論が展開された。技術やビジネスモデルの制約を解消しても、最終的なボトルネックが「人間の感情」「自分が可愛い」という心理に行き着くことが繰り…
本パートでは、ドットコムバブル期の携帯電話向けデジタルチップ(DSP)で市場を席巻したTIが、AIブームでは一転してアナログの電源・電力管理に原点回帰した変遷を追う。NVIDIAと競合…
この回は、教科書がマーシャルを紹介するときの順序を意図的に逆にしたところから始まった。普通は部分均衡、価格弾力性、消費者余剰といった道具立てが先に並ぶ。前田氏はそれを「バラバラに見るとなぜこれが繋がっているのか分からなく…
この回の中心は、講師(マイキー氏)が翌日のメディア取材のために整理していたという一つの実話である。ある日本の美容系スタートアップから「どうやったら韓国に勝てますか」という相談を受け、彼は「絶対に無理です」と答えた。大手で…
Arm、Ampere、Graphcore――ソフトバンクが買ってきたのは全部「脳」だった。脳がいくらあっても動かす体がなければ意味がない。データセンター、通信タワー、ファイバー…
分からない単語を和英で引けば解決する。英英で引けば解決しない。解決しないまま横に伸び続けた先に知識が残る、という主張が、この日の最後の30分に出てきた。手を挙げなかった教室、仕…
地中海の話が日本に折り返してきた後半戦。駅の階段、ホテルのロビー、店の配置から資本関係を読むという観察法。そして「中国を嫌うこと自体が合理的とは思えない」という、この日いちばん賛否の分かれた主張。…
この回は、主宰者が自らのコミュニティを「どういう設計思想で作ったのか」を、初めて全体像として言語化した回である。組織論の教科書的な話ではなく、実在するひとつの組織の入口から出口…
生のピッチを見た直後に交わされた、ファイナンス条件の読み方と投資判断の基準についての実務的な会話。プレゼンの水準が調達に直結するという話から、Exitシナリオ、そして「何を見て…
戦後復興を成立させた4つの条件が、そのまま今日の統治不全の設計図になっている。大蔵省による全面管理、メインバンク、持ち合い株、そして30分で終わる株主総会。機関設計の比率、創業…
本編の講義は、極めて明快な宣言から始まる。負債を「金額の資金調達手段」として数字だけで語ること、そして「負債=借金」と等号で結ぶこと。この二つの理解に、講師は真っ向から反対する…
損益計算書は「何の大会か分からない優勝記録」、貸借対照表は「腕と足の太さ」、キャッシュフロー計算書は「今のタイム」。数式を一つも使わずに、財務三表がそれぞれ何を答え、何を答えら…
この回の前半は、アルフレッド・マーシャルの理論そのものではなく、理論を建てる前の土台――彼が何のために経済学を選び、どんな順番で概念を積み上げたか――に費やされた。講師は「前提を飛ばして理論だけ読んでも理解には進まない」…
市場で交換されるものはすべて商品である。だがその中に、他のどれとも似ていない特殊な商品が二つだけある――貨幣と労働力。この回の講義は、その二つをまったく同じ図式で語り切るという…
一般均衡を「デマンドプル・インフレの究極体」とたとえたところから、この回の議論は理論の弱点へ向かった。値上がりで買えなくなった人が、モデルの中では「需要が調整された」として消え…
この回は『資本論』そのものの解説ではない。講師の言葉を借りれば「資本論に行く前に、資本論がどういうものなのか、何のために書かれているのかが分からないと、書いてある言葉をそのまま…
第2部は、前田氏が代講で参加者約670名にフィードバックした内容を、メンバーが実演形式で共有する構成で進む。「褒めてから落とす」ではなく先に欠点を示してから持ち上げる対比の技術、丁寧す…
「なぜマイキークラブで質問していないのか」という問いから始まる質問力の理論編。質問相手のレベルが自分より格段に上か世界トップクラスであるほど成長速度が上がるという整理のもと、NVIDI…
マイキー氏が展開した「質問力」の理論を扱う。質問相手のレベルが成長速度を決めるという主張のもと、自分より少し上への質問では成長が緩やかにとどまるのに対し、ジェンソン・ファンやエリック・…
本編講義の前半テーマは「組織レジリエンス理論」。危険なサインが日常に潜んでいても、トラブルが起きなければ「問題ない」と組織内で評価され続けてしまう逸脱の正常化(Normalizatio…
比喩の講義が終わった直後、「メタファーとナラティブをどう繋ぐのか」という問いが投げられた。そこから展開されたのは、説得の構造を過去・現在・未来の三段に分解し、そのうち最も削られ…
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を、宗教社会学の古典としてではなく「調査設計の教科書」として読み直した回。答えを出す前に、問いそのものを壊して組み立て直す作業に、どれだけの時間を割いているか。前半の雑談で出…
この回の後半、話題は完全に個人の側へ移った。きっかけは、建築業で長く技術を磨いてきた参加者からの相談である。業界内でトップと呼ばれる位置まで来て、副大臣や文化庁から声がかかるようにもなった。1番になれば口を利くだけで食べ…
量子コンピュータについて質問が殺到したにもかかわらず、講師は講演でその話をしなかった。理由は明快で、方式を特定しない質問には答えようがないからである。この回では超伝導・イオント…
世界中が財政を拡張し、企業が広告に金を投げ込む。そこで起きるのは広告単価の高騰と競争の激化である。講師が「ぜひ金をばらまいてほしい」と言い切った理由と、通貨・日銀・楽観論をめぐる参加者との対話。…
同じ商品でも価値が変わる。それを言い切った瞬間に経済学は科学になり、同時に「価値はこちらから動かせる」という商売の道具にもなった。限界革命の初回講義と、それを即座にプレゼンと体…
雨が降ったから傘を差した。本人の心理としては筋が通っている。統計を取れば日本では大半が差している。では「雨が降る=傘を差す」は因果か。フロリダでは1割しか差さないと聞いた瞬間、その命題は崩れる。この日の質疑は、社会学の証…
AIデータセンターの1ラック当たり消費電力は、従来の約100kWから1MW超へと10倍以上に膨張した。48Vの低電圧のまま送電すると電流が跳ね上がり200kmの銅線ケーブルが必要になる…
この回の後半、マイキー氏はリカードとマルサスの争点を現代へ引き継ぐ形で、経済学の教科書が当たり前のように並べている「需要と供給」という対の立て方そのものを解体した。需要と供給は…
コトラー理論の中核は需要の段階的理解にある。「テレビは何台必要か」に答える顕在的なデマンド、「今の不満は何か」を言語化できるニーズ、そして「リビングを広くして家族の時間を増やしたい」と…
前半で組み上がった三層のマトリクスに対し、渡辺氏が投げた一言が議論の方向を変えた。多くの人がこの図に唐突さを感じるのは、宗教的定義と市場的定義のあいだに本来入るべき政治的定義が…
韓国が対米関税を15%から25%へ引き上げられた経緯を扱う。3,500億ドルの対米投資を約束し15%まで下げる合意に近づいていたが、投資管理特別法が野党の反発で成立せず、ヒュンダイ工場…
なぜ中国企業はニューヨークでもロンドンでもなく香港へ行くのか。講師が「YouTubeではあえて言わなかった」と前置きして明かした答えは、上場制度ではなく金融情報端末の規制にあった。