10年国債という太陽
「日銀が利上げして、FRBが利下げする。金利差は縮まる。だから円高になる」――講師はこれを名目金利しか見ていない見解と切り捨てた。では何を見るのか。金利が動いた「理由」である。…
個別銘柄分析、決算読解、テクニカル・ファンダメンタルズに関するレポート。
「日銀が利上げして、FRBが利下げする。金利差は縮まる。だから円高になる」――講師はこれを名目金利しか見ていない見解と切り捨てた。では何を見るのか。金利が動いた「理由」である。…
勉強会の後半、講師は画面を共有して「データは前提の条件を見たほうがいい」というテーマを掲げた。出発点は、当時メディアに溢れていた「AIブーム崩壊」「米国株バブル崩壊」という記事…
「イーロン・マスクが1ドル報酬」という報道の中身を開けたら、まったく違うものが入っていた。時価総額8.5兆ドル、累計2,000万台の納車、100万台のロボタクシー商用運行。この…
本セッションの出発点は、取引所が取引時間を延ばすという一見テクニカルな話が、実は投資家の可処分時間の奪い合いであるという指摘だった。過去の実例として香港取引所が二段階に分けて取…
会員(小川さん)が事前課題として提出した「SKハイニックスADR(米国預託証券)上場後のボラティリティ急上昇」に関する分析資料をベースに、マイキーさんがリサーチの深さ・文脈構築の方法論…
本パートは、後半の中国メモリ半導体分析をまとめる。まずNVIDIAとSKグループの5,000億ドル規模の提携発表を切り口に、好決算でも株価が下がるという2026年7月の市況が扱われる。…
この回は、講義本編に入る前の雑談から始まっている。開始15分ほどの時間に交わされたのが、直前に発表されたエレクトロニック・アーツ(EA)の買収案件だった。参加者の一人が「あれ見…
TSRとCOSRの話が終わった後、参加者の上田氏(税理士)との対話から、このセッションの主題が立ち上がった。「EBITDAと純利益の差が大きく生まれているとき、どう判断するか」…
この回の後半は、講師が事前に自作した比較表を画面共有するところから始まった。Google、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoftの5社につい…
なぜSK hynixが選ばれるのか。ボトルネックは技術ではなく規制と環境なのか。チャイナディスカウントを剥がしたら中国企業はいくらになるのか。半導体の物理制約から相場の読み方まで、この…
前田氏のコモンズ講義が「回避によってどんな事業が生まれたか」という問いに着地した直後、マイキー氏はその問いをそのまま巨大なインフラの世界に持ち込んだ。ダムのような水資源インフラ…
「最近OpenAIがとんでもない大手企業と契約したのを知ってます?」――講義はこの一問から始まった。ミッキーマウスの名前すら使わせない企業が、生成AIに自社キャラクター200体…
健全経営で現金を積んでいた企業が、1兆円を投じて海外を買いに行った。事業は伸び、フリーキャッシュフローは回復し、配当は倍になった。それでも株価は半値になり、市場が評価するまで7…
ニフティフィフティ、WINTEL、4ホースメン、FANG、GAFAM、そしてマグニフィセント7。米国株の「枠組み」は約10年ごとに書き換えられてきた。この回は「今のM7から誰を…
「最近の大きなニュースは何か」という問いかけに対する参加者の回答(食品消費税1%、日銀、為替)をすべて退けたうえで、マイキー氏が「これが一番でかいニュース」として提示したのがこの案件である。
なぜNVIDIAは競合を潰しにいかないのか。CoreWeaveとNebiusは何が違うのか。ERRCを回し続ける企業の姿と、規制の差を収益源に変えるネオクラウドのビジネスモデルを、講義…
本パートはLumentumが手がけるOCS(光回路スイッチ)の技術的インパクトを解説する。電気変換を挟む従来方式に対し、微小ミラーで光を光のまま反射させるOCSは遅延をほぼゼロにし消費…
この回で最も具体的だったのが、SpaceXの上場をめぐる話である。登壇者は同社との打ち合わせに入っており、2022年に受領した資料や契約書を画面で示しながら(撮影禁止の断りつき…
勉強会の中盤から後半にかけて、マイキーさんは制約条件理論(TOC)のフレームワークを使い、AI産業とロボティクス産業のバリューチェーンを読み解いた。AIの真のボトルネックがGPUではなくHBMメモリだったこと、自動車メー…
前半の哲学セッションが終わったあと、マイキー氏は画面を共有して財務指標の講義に入った。冒頭に置かれた前提はこうである。指標とは企業の能力を測るための物差しであり、その頂点に立つ…
「全工程の製品を出しているから株が上がっている」では、リサーチの入り口にも立っていない。ASMLとの棲み分け、ラムリサーチとの正面衝突、BESI争奪戦、EPIC Centerによる囲い…
同じAI時代に、二つの正反対の賭けが走っている。片方は債務を積んで今この瞬間の容量を取りに行くオラクル。もう片方は7年前に学校へ端末を配り、裁判を引き延ばして時間を味方につける…
講師が同日のYouTubeで扱ったオランダ病(ダッチ・ディジーズ)を軸に、ナイジェリアと日本を並べた回。人口が多いほど多様な強い産業が必要になるのに、日本は戦える産業を減らしな…
大手金融機関の見通しを大量に読み込んだうえで、講師が講義で扱ったのは予想そのものではなかった。「この予想が崩れるとき、どんなニュースが先に出てくるか」。年初に置かれたその問いを、2026年8月末までの実績と突き合わせる。…
ロード・オブ・ザ・リング、マトリックス、DC。シナジーだらけに見えた買収発表で、なぜネットフリックス株は下げたのか。勉強会が挙げた「PMIとエージェンシー問題を解決しないまま買…
アラン・チューリングの映画感想から始まり、ソフトバンクによるスイスABBのロボット事業買収へ。53億7500万ドルという価格が合理的である理由は、ABB単体ではなく、Arm・A…
「皆さんにとって最強の経営者は誰ですか」。この問いに答えられる経営者がほとんどいない、という指摘からセッション後半は始まった。サッカー選手の凄さは説明できるのに、経営者の凄さは…
バイトダンスが約296億ドル(約300億ドル)のシンジケートローンを調達した。アジアで今年2番目に大きい調達案件であり(1位はソフトバンクの400億ドルブリッジローン)、主幹事はJPモルガンとシティグループ。中国企業であ…
この日の勉強会は、前半のマルクス読解と社会主義討論、中盤の市場データ論を経て、最後に一つの具体的な事例に降りていった。「マイケル・バーリがNVIDIAとPalantirに売りを…
エンベデッドネス理論の解説が抽象度の高いところまで進んだあと、この日の後半は一転して具体例の連鎖になった。きっかけは参加者の質問である。Appleは会社のストーリーを顧客にインストールすることで埋め込んでいるのではないか…
投資マインドセットの理論編。プロスペクト理論が示す通り、10%の上昇は心理的インパクトが+7程度に感じられるのに対し、10%の下落は-15程度と大きく感じられる非対称性がある。「エント…
1台の磁石メーカーの売却から始まり、鄧小平の一言、WTO提訴という「勝ち筋の与え方」、そして商鞅の変法にまで遡る。国益のためなら赤字も国民も飲み込む国家設計を、レアアースという…
「プレゼンターは聴衆の大半が頭が悪いことを認識せよ」という発言を起点に、株式市場でも全く同じことが起きているとして展開されたのがマルチプル(倍率)の議論である。マルチプルとは企業利益に掛ける「期待の倍率」であり、メガトレ…
肥沃な土地と痩せた土地の差から利潤が生まれる。この一点から穀物法論争、賃金生存費説、技術的失業までを一直線に引いた理論。そしてなぜそれが1850年代に統計と景気循環論へ譲り渡さ…
この回は開始前の雑談から始まっている。話題は二つ。日本の重電がなぜ今これほど受注を積んでいるのかという「数字で見える一次情報」と、上海・蘇州から帰ったばかりの参加者が語る「体で…
本パートは、戦略論の実例として中国のEV産業を扱う。BYD・吉利・奇瑞・NIO・小鵬・理想・小米など多数のメーカーが並立する理由は、「どこかが生き残ればいい」というレジリエンス志向と、…
この日の後半は、参加者からのリクエストで全固体電池の話になった。ただし講師は電池の話から入らず、リテラシーの確認から始めた。トヨタの社長が交代したことを知っているか、そしてなぜ交代したかを説明できるか、という二段構えの問…
前田氏によるジェレミー・ベンサム講義を土台に、マイキー氏が「現代の功利主義=アルゴリズム最適化」という補助線を引き、渡辺氏が「安全と期待を保証する法」という第三の軸を差し込んだ…
この日の勉強会は、AIツールをめぐる長い雑談から始まった。生産性の効果はいつ数字に出るのか、どのツールが最適なのか、AIが作った資料はなぜ見分けがつくのか――話題は散らばってい…
四半期決算を廃止すべきかという米国の議論から、プライム市場の追加開示、TCFD、そしてGHGプロトコルの排出量計算へ。開示を増やせば透明性が上がるという前提を、一つずつ疑ってい…
最上級の格付けを持つ一企業の社債が、その企業を課税できる政府の国債より低い利回りで取引される。理屈のうえではありえないこの現象を、市場は「主権リスクの警告」と呼んできた。このセ…
この回の前半は、前田氏による経済思想史の連続講義の一コマとして、アダム・スミス『国富論』を扱った。ただし講義そのものは短く、時間の大半は講義後に始まった三者(前田氏・渡辺氏・マ…
本パートでは、マイキー氏が提唱する光通信インフラの基本構造であるアクティブ層(電気⇔光変換を担う光トランシーバーやOCS)とパッシブ層(光ファイバーやコネクターなどの物理伝送インフラ)…
この回の最後のブロックは、マイキー氏が「本当はこれを話そうと思っていた」と切り出したところから始まった。イーロン・マスクとジェンスン・ファンが登壇したサウジ関連のフォーラムであ…
この日の後半、マイキー氏がリサーチの実演として取り上げたのが、日本の対米投資5,500億ドルである。切り口は「これは良い合意か悪い合意か」ではない。 報道が「9対1」だけを見出しにしたのはなぜか、そして契約書の中身を読む…
最大のリスクは、東京エレクトロンが2028〜2029年に量産化を予定する「コアレス」ガラス基板技術である。実現すればTIが独占する12インチウェーハの製造優位が崩れかねず、商用化・量産…
本パートではバックログ(受注残)の重要性を扱う。受注残が積み上がっている銘柄は先々の売上が確定しており、HBMメモリー業界がSK・Micronの長期契約化によって安定投資先へ転換した前…
前半の市場構造の議論が「国内しかリサーチできない人と海外までリサーチできる人の間に圧倒的な差が生まれる」という結論に到達した直後、参加者の一人が自身の資金調達の現場から話を継い…
本パートでは東京エレクトロンの技術的優位性を扱う。塗布・膜形成から検査まで全工程をカバーする装置・素材を1社で保有する点が最大の強みとされ、ガラス基盤IC技術(コポース)、ダイレクトボ…
流動資産と固定資産。会計の教科書では償還期間が1年以内かどうかで機械的に区分される。だがその区分は、なぜ「短期・長期」ではなく「流動・固定」という言葉で呼ばれているのかを説明し…
NVIDIAは前年比73%増という数字を出して株価を下げた。同じ週、AnthropicとGoogleが桁違いの資金を調達した。ラック電力密度が跳ね上がり、空冷では追いつかなくなる。この回の後半は、決算の読み方から冷却部材…
この回のマイキー氏は、セッション冒頭から「AI企業のすべてが時限爆弾を抱えている」と予告し、しかもそれは「カリフォルニアで問題になっているもの」——電力や水の規制——ではなく別…
「OpenAIは普通のAI企業なら、とっくに終わっている会社である」。そこから始まったこの議論は、赤字企業がなぜ潰せなくなったのかという問いを経て、AI時代になぜ営業職が増えて…
会の後半は、一枚の業界相関図から始まった。NVIDIAを中心に、誰が誰に出資し、誰が誰から買っているのかを時価総額の大きさでプロットする。そこから読み取られたのは、OpenAI…
Arm、Ampere、Graphcore――ソフトバンクが買ってきたのは全部「脳」だった。脳がいくらあっても動かす体がなければ意味がない。データセンター、通信タワー、ファイバー…
分からない単語を和英で引けば解決する。英英で引けば解決しない。解決しないまま横に伸び続けた先に知識が残る、という主張が、この日の最後の30分に出てきた。手を挙げなかった教室、仕…
生のピッチを見た直後に交わされた、ファイナンス条件の読み方と投資判断の基準についての実務的な会話。プレゼンの水準が調達に直結するという話から、Exitシナリオ、そして「何を見て…
戦後復興を成立させた4つの条件が、そのまま今日の統治不全の設計図になっている。大蔵省による全面管理、メインバンク、持ち合い株、そして30分で終わる株主総会。機関設計の比率、創業…
本編の講義は、極めて明快な宣言から始まる。負債を「金額の資金調達手段」として数字だけで語ること、そして「負債=借金」と等号で結ぶこと。この二つの理解に、講師は真っ向から反対する…
損益計算書は「何の大会か分からない優勝記録」、貸借対照表は「腕と足の太さ」、キャッシュフロー計算書は「今のタイム」。数式を一つも使わずに、財務三表がそれぞれ何を答え、何を答えら…
一般均衡を「デマンドプル・インフレの究極体」とたとえたところから、この回の議論は理論の弱点へ向かった。値上がりで買えなくなった人が、モデルの中では「需要が調整された」として消え…
世界中が財政を拡張し、企業が広告に金を投げ込む。そこで起きるのは広告単価の高騰と競争の激化である。講師が「ぜひ金をばらまいてほしい」と言い切った理由と、通貨・日銀・楽観論をめぐる参加者との対話。…
AIデータセンターの1ラック当たり消費電力は、従来の約100kWから1MW超へと10倍以上に膨張した。48Vの低電圧のまま送電すると電流が跳ね上がり200kmの銅線ケーブルが必要になる…
なぜ中国企業はニューヨークでもロンドンでもなく香港へ行くのか。講師が「YouTubeではあえて言わなかった」と前置きして明かした答えは、上場制度ではなく金融情報端末の規制にあった。