経営

企業戦略、業界再編、経営者の意思決定に学ぶレポート。

経営

1.0→2.0 製品から顧客へ

フィリップ・コトラーは「マーケティングとは社会価値の創造である」という命題を掲げた研究者であり、既存の問いを深化させるドラッカー的「進化」の視点に対し、時代に応じて問いそのものを変える…

経営

3.0 価値主導と比較表

2000年代に入るとインターネットの普及で情報格差がほぼ消え、リーマンショックによる企業・金融機関への不信、社会的不平等や環境問題への関心が重なった。この転換の中でMarketing …

経営

5分類理論と口コミの壁

テーマ:イノベーター理論(5分類・オピニオンリーダー/チェンジエージェント・再発明)の続講と、大手製造業向けB2Bプレゼンテーション実践レポート

経営

85分ぴったりと帰るまでの営業

与えられた90分を、あえて85分ちょうどで終わらせた。全員が持ち時間を超過する会場で、それは技術の誇示ではなく 運営が壊した時間の流れを自分の話速で元に戻す作業 だった。この回のプレゼン論は、内容論ではなく時間と動線の設…

経営

AIがPLに乗らない理由

AIを入れても生産性が上がらないのは、AIのせいでも導入量のせいでもない。6つの段階のどこで機会損失が漏れているかの問題である。その場で描かれたフレームワークと、日米の到達段階…

経営

AIが否定するリーダーシップ

前回の勉強会で配った自作フレームワークを、講師自身が批判的思考で読み返したところ、一箇所だけ致命的な穴が見つかった。「AIはアシスタントである」という文化作り――一見もっともら…

経営

AIが若手を締め出す仕組み

「AIが出てくれば若い人が有利になるはずだ」という直感を、講師が二つの古典理論で真っ向から否定した回。テイラー主義(1911年)とインサイダー・アウトサイダー理論(1988年)…

経営

AIに聞くのはリサーチではない

指標の穴を扱う講義の途中で、ある参加者の一言をきっかけに、この日いちばん厳しいやり取りが起きた。何を「調べた」と呼ぶのか。そして、相手が数字を出してこないときに、何を質問すれば実態が見えるのか。…

経営

AI・LLMと自動車業界

本パートは市場動向・時事トピックとしてのAIと自動車業界を扱う。藤川氏はLLMの本質を「テイラー主義の究極体」と位置づけ、知識獲得のボトルネック解消、行動パターンの標準化、機械が人間の…

経営

AI学習3類型と量子が必要になる理由

本セッションは「量子コンピューターについてなぜ話さなかったのか」というタイトルのもと、AI技術の学習方法を体系的に整理し、それぞれの方法論が人間の思考パターンとどう対応するかを論じたうえで、現在のAIに決定的に欠けている…

経営

AI導入ロードマップと機会損失

この回の後半、マイキー氏がフレームワークの設計論から実際の提案資料に話を移したところで、議論の性格が一変した。理論から、日本企業に何をどう売るかという実務へ降りたのである。そこ…

経営

AI後に評価される三条件

全員が同じ品質の資料を作れるようになったとき、投資家は何を見るようになるか。講師が提示した答えは、アナログの強さ・柔軟性・面白さという、極めて人間的な三条件だった。

経営

EV座談会と理論解説

本レポートは、EVのメンテナンス性を巡る座談会、経営理論(キャズム理論)の講義とディスカッション、BYDの市場戦略分析、そしてNPO法人の子供食堂支援事業報告という4部構成のミーティン…

経営

FTQCへの転換と量子5方式の実装競争

量子コンピューティングには超伝導・イオントラップ・冷却中性原子・シリコン・光の5方式がある。これまでの量子コンピューターは「ノイズありの中規模デバイス(NISQ)」として運用されてきたが、2025〜2026年にかけてこの…

経営

GRAIモデルと3次元KPI

この回の後半は、マイキー氏が長谷川氏と小賀氏のために前夜に組み上げたコンサルティング資料の解説に充てられた。ただし解説は資料の中身からは始まらなかった。「そもそもフレームワーク…

経営

KポップからKを外す戦略

この回の冒頭十五分は、マイキー氏がソウルのホテルから中継で参加し、その日の打ち合わせについて話すところから始まっている。形式としては雑談だが、内容は韓国エンタメ産業の収益構造分…

経営

LVMHブランド価値分析.html

LVMHは傘下約70ブランドの個別売上を原則非開示とする戦略を採り、BCGやベインでさえ非公開とする情報を、マイキー氏が1日・約10〜12時間で複数ソースから逆算した実例を紹介する。持…

経営

MBOの本質と形骸化の罠.html

ドラッカーが1954年の『現代の経営』でマネジメントを体系化して以降の議論を出発点に、マネジメントの核心を「組織のシステムに命を吹き込むこと」と定義する回。機械と人間を分ける最大の違い…

経営

NVIDIAはなぜ1月決算か

この回は、講師が唐突に出した一つのクイズから始まった。マグニフィセント・セブンと呼ばれる7社のうち、マイクロソフトの決算期末は6月、アップルは9月、アマゾン・アルファベット・テスラ・メタは12月31日、そしてNVIDIA…

経営

ROEはどこで化粧するか

指標の穴を一般論で語る回ではない。ROEの分解式を開き、どの項目が経営者の意思でいちばん簡単に動くのかを特定し、実在の企業でその痕跡を確かめる、という作業手順そのものを扱った90分の記録。…

経営

SpaceX対Blue Origin

テーマ:イノベーションの普及理論(ロジャース理論・複雑感染理論)とネットワーク構造論、及びSpaceX/Blue Origin競争構造の実例分析

経営

TPUと沈黙の経営者

この日のセッションで、マイキー氏は自分の過去の予測に対する答え合わせを何度も行っている。「決算の時にグーグルが最強になるよと言った通りでしょう」「TPUがやっと来ましたよ、前田…

経営

VRIOはOから始める

経営戦略のフレームワークは、教科書に書かれた順番どおりに使うものだと思われている。この回の中心は、その前提そのものを疑う議論だった。VRIO分析はV(価値)からではなく、O(組…

経営

「落として上げる」プレゼン術.html

プレゼンテーションは「内容ではなく感情を伝えるもの」という前提から出発し、「落として上げる」フレームワークの構造を解説する。渡辺氏が当初「マイキーさんはIQ150で優秀」と褒めるだけで…

経営

お金の意味づけとワンフェイス

この日の後半は、参加者のひとり——形成外科医であり研究者でもある方——によるプレゼンテーションと、それに対する複数の参加者からの応答で構成された。テーマは一見きわめて個人的であ…

経営

なぜ収益が生まれるか説明できるか

この回の前半は、経営理念の講義と、それをめぐる参加者の議論に費やされた。論点は「理念を持ちましょう」という規範論ではなく、もっと手前にある。自分の事業でなぜ収益が発生しているの…

経営

アウェイ78%の成立条件

この回の後半は、前日に行われた外部セミナーの報告から始まっている。報告者はキクりん氏で、彼はマイキー氏の隣で一部始終を見ていた。彼が最初に置いた言葉は感想ではなく数字だった。参…

経営

アノマリーは排除か資源か

「納得がいかない」。研究者にとってそれは理論を進化させる入口であり、多くの経営者にとっては排除すべきノイズである。同じ現象に対する態度の違いが、学問と実務のあいだに溝を掘っている。…

経営

アンチテーゼは感情から生まれる

前半の経済思想史パートで前田氏が弁証法の系譜を整理したのを受けて、マイキー氏が「これをもう少しミクロ的に、皆さんに分かりやすいように説明します」と引き取ったのがこのパートである…

経営

インサイトは作れるか

この回の最後のセッションで、マイキー氏は参加者に問いを投げた。「今後ビジネスをやっていく上で、インサイトとニーズの違い、これを説明できる方はどれぐらいいらっしゃいますか。例え話…

経営

オントロジーと共通言語

「Palantirのエコシステムで一番強いのは、どうでもいい精神が強いところ」。突拍子もない一言から始まった解説は、知識の構造化、暗黙知の吸い上げ、標準化とアイデンティティの消滅、そして逆張りという生存戦略まで一続きに繋…

経営

カリスマ依存の解体

合宿の裏側で走っていたのは、書籍プロジェクトのチームを別のリーダーに引き渡すための承継プログラムだった。主催者は意図的に自分への評価を落とし、参加者の信頼と約束をナンバー2へ移し替える。その一連の操作の記録。…

経営

キャリア戦略と学習理論.html

宮崎県の食品加工業で働く静か氏との対話から広がった、女性のキャリア戦略を扱う。男性と同じレッドオーシャンを避け、「男性がやらないこと」にレアスキルを積み上げるブルーオーシャン戦略、そし…

経営

コモンズの悲劇と回避設計

この日のセッションは、前田氏が用意した「コモンズの悲劇」の講義から始まった。テーマ自体は経済学の教科書に載っている古典だが、この回が面白かったのは、講義がその場で三度にわたって…

経営

シュミットという留め具

前半のマーシャル講義で示された「二項対立を噛み合わせる第三の点」という枠組みが、そのまま実在の企業に当てはめられた。ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンという二枚の刃に対し、エリック・シュミットが留め具として何をしたのか。こ…

経営

スイッチングコストと値上げの設計

値上げしても客が離れない商品は、どう設計されるのか。パン屋という最小単位からプラットフォーマー、スターバックス、そして「バズってしまった」中小企業の事例まで、囲い込み戦略を経営基盤の問題として扱った回の記録。…

経営

ストライキが技術を生む

ロンドン地下鉄の全面ストから話は始まった。フランス、Amazon、産業革命期の紡績業、2010年前後の中国工場。歴史を並べると、労働争議のあとには決まって設備投資と自動化が来て…

経営

セキュリティ勢力図

防御側もAIでの対抗を迫られているサイバーセキュリティ業界を、端末を守るSOC、ネットワークを守るSASE、クラウドを守るCNAPPの3領域に整理し、市場規模・成長率・利益率・スイッチ…

経営

チェーン立地と回収期間の経済学

このセッションの主題は、一言でいえば「チェーン店の出店立地には二種類しかない」という単純な分類である。ひとつは駅前・繁華街・幹線道路沿いといった、すでに人が集まっている場所。も…

経営

デジタルはアナログを強化する

製造業の国内回帰、マーケティングから営業へ、無形資産から有形資産へ、デジタルからアナログへ。バラバラに見える5つの揺り戻しが同じ時期に重なるのは偶然か必然か。思想の分断から消費…

経営

ノウハウコレクターと先行者利益

休憩を挟んだ後半は、マーシャル論から一転して実技になった。前回の講義で扱ったマクロ/ミクロ・抽象/具体の二軸を、参加者が課題として提出していたのだが、前田氏の講評は厳しい。「あそこに上がっていたもののうち、僕には基本的に…

経営

ハサミの留め具と第三の視点

マーシャルの有名な比喩「紙を切っているのは上刃か下刃か」を、講師は刃ではなく 留め具 のほうへ引き寄せて読み替えた。二つが対立したままでは何も動かない。動かすのは、二つを噛み合わせている第三の点である。…

経営

パレート最適は公平ではない

ワルラスの一般均衡論を、教科書的な数式解説ではなく「どんな時代背景が、どんな問いを生んだのか」から読み直した回。パレート最適とパレート改善の決定的な違い、そして部分均衡/一般均…

経営

パン屋で辿る経済学の系譜

王様がパン屋を支配し、パン屋が自由になり、パンが売れ残り、客の気持ちが問われる。断片的に積み上げてきた経済思想史の講義を、一つの比喩で串刺しにして全体像を復元した回。個々の学者…

経営

ビンテージ資本とコカコーラ.html

本パートは、古典的な成長理論が見落とす「資本の質」という論点と、それを100年先取りした企業経営の実例を扱う。新古典派の成長モデルは資本ストックを一度計上すると価値が固定されたまま扱う…

経営

フェティシズムの6つのレバー

この日の講義は、マルクスの商品論をどこで切り上げるかという問題から始まった。前田氏は労働価値説の系譜——アダム・スミスから引き継がれた「価値は労働量に準拠する」という前提——を…

経営

プレゼンの設計と感情誘導

今回の勉強会では、プレゼンテーションの本質的な目的から出発し、聴衆の感情を動かして行動につなげるための構造設計が体系的に解説された。プレゼンの型は「キャッチコピー → プロブレム → ソリューション」の3段構成であり、本…

経営

マイナスの理念と現状維持

「現実/理想」を横軸、「主観/客観」を縦軸に取った一枚の図が持ち込まれた。人はなぜギャップを埋めずに埋めたふりをするのか。その仮想的な埋め合わせを、作者は「マイナスの理念」と名づけた。…

経営

マインドセットと発言術

冒頭は雑談パートだが、マイキーさんの「他人の評価をコントロールしない」という一貫した思考様式が明確に語られており、後半の投資哲学・コミュニケーション論とも通底する重要な内容。

経営

マクロとアナログの穴埋め

身内のテストでうまいと言われたパンが、市場では売れない。この落差をどう扱うかが品質改善の全てだという。台湾の新竹サイエンスパークから宇宙論まで、話は一気に伸びていく。

経営

マニュアル論と人材マネジメント

このパートは前田氏の理論に対する参加者からの質疑を起点に展開したマニュアル論と、マイキー氏による人材・組織論をまとめている。HACCPとの類似性を問う質問への回答から、「ポイントを決め…

経営

マーケティング理論と進化論

本パートでは、YouTube勉強会「マイキークラブ」でのフィリップ・コトラー理論解説パートを扱う。前田氏はコトラーの定義を軸に、マーケティングとプロモーションの違いを丁寧に整理し、目的…

経営

リカード対マルサスは成立しない

この回は、アダム・スミスを扱った前回の続きとして、本来なら順当にリカードへ進むはずのところを、前田氏があえてマルサスから入るという構成を取った。理由は明快で、リカードを先に置く…

経営

リサーチ4象限とピック&ショベル戦略

このセッションの後半では、量子コンピューティングの技術解説から「リサーチの方法論」と「投資戦略」のレイヤーに話が移った。マイキー氏が示したのは「マクロ⇔ミクロ」×「抽象⇔具体」の4象限マトリクスで、リサーチの視座を整理す…

経営

リーダー論とコトラー接続.html

リーダーとマネージャーを対立ではなく組織の両輪として捉え、「ドライバーとハンドル」の自動車アナロジーで役割分担を整理する。ジョン・コッターの知見をもとに、15名以下では分離不要だが30…

経営

ロックウェル講演の舞台裏

テーマ:イノベーター理論(5分類・オピニオンリーダー/チェンジエージェント・再発明)の続講と、大手製造業向けB2Bプレゼンテーション実践レポート

経営

三つの支配と231の順番

この回は、ウェーバーの支配の三類型を扱いながら、実際に議論の中心にあったのは類型そのものではなく 並び順 だった。前田氏はカリスマ的・合理的・伝統的という順で提示し、「これは一般的な並べ方とはあえて変えている、理由は後で…

経営

上部構造は戦略・下部構造は組織

この回の講義は、上部構造/下部構造という百年以上前の概念を、製造業と金融業、そして最終的には一企業の戦略と組織にまで因数分解していく。抽象概念が実務の道具に変わる過程そのものが…

経営

中間層を壊す組織実験

プレゼン合宿の種明かし回。語られたのは話し方の技術ではなく、参加者を四つの階級に分け、意図的にコミュニケーションを破断させ、「中間層は機能しない」という命題を体感させるための設計そのものだった。…

経営

人が変わる条件と理不尽

この日のセッションの前半は、講義ではなく議論だった。テーマは「人はどうすれば変わるのか」。そして結論は、勉強会の文脈としてはきわめて重い。人は基本的に変わらない、変わるとすれば…

経営

人口ボーナスはどこで起きるか

チェーン店の出店戦略の議論から派生して、このセッションの後半は「そもそも人口ボーナスはどこで、なぜ起きるのか」という都市論・人口動態論へ移っていった。出発点は極めて実務的な問い…

経営

任天堂とIPの流動化

日本のゲーム業界は自己資本比率が異様に高い。それは強さの証明ではなく、ビジネスモデルが「当たるか外れるか」で終わる構造から抜けられていないことの帰結である――そう置いたうえで、…

経営

任正非の非上場経営とLOGINK

韓国エンタメの人事システムから始まった組織論は、Microsoftのリファラル採用を経て中国企業の人の使い方へ移り、最後にゲスト参加者による任正非論に着地した。財務諸表を気にせ…

経営

企業事例とセキュリティ業界

「同業内の合併には当てはまらないのか」というQ&Aから発展した業界解説。前回のセキュリティ回の補足にもなっている。

経営

会場設計と摩擦の効用

前半の報告(別レポート「アウェイ78%の成立条件」)は、外から見ていたキクりん氏による観察だった。本レポートが扱うのは、その後にマイキー氏本人が始めた種明かしである。内容は、話…

経営

会話・対話・議論の三段階

「話すこと」はコミュニケーションではない。前田氏による三段階モデルの講義と、それを受けたマイキー氏の切り返し――対話はプロセスの目的地であって、最終目的地は議論である。そして議…

経営

依存度とシナリオプランニング

前半のNVIDIAの話は、後半で全員の事業の話に折り返される。講師が参加者に繰り返し問うたのは一点だけだった。いま自分の売上が立っている経路への依存度はどれくらいか。そしてそれが来年通用しなくなると仮定したとき、ジェンス…

経営

価値の物差しとストーリー

この回の『資本論』は、商品の定義で止まる。そして「では価値とは何か」という一歩手前で、講義は意図的に中断された。その空白に、参加者たちが投げ込んだのがエンダウメント効果と物語だ…

経営

共産主義は理想・社会主義は工程

同じ「社会主義」という語を使いながら、マルクスとワルラスはまったく違う場所に立っていた。この回は、両者を並べて論じることの危うさを三つの軸で解体し、最後にそれを自社の組織設計と…

経営

分析ツールの矛盾と組み合わせ

フレームワークを1つ覚えても、事業判断は1ミリも進まない。この回の講義は「VRIOの4文字が何を意味しているか」を言葉の水準まで分解したうえで、複数の分析を重ねたときに必然的に…

経営

制約条件理論と全体最適化

今回の勉強会の前半パートは、前田さんによる制約条件理論(TOC:Theory of Constraints)の講義が中心となった。テストの平均点を上げるという身近な題材を起点に、「全体を最適化するには、強みを伸ばすのでは…

経営

合理性と正当性のズレ

合理化とは何をする作業なのか。なぜ手段だったルールが目的をのみ込むのか。そして、人が合理的に「考える」のに正当性で「動いて」しまうとき、その差はどこで測れるのか。前田氏の講義と、マイキー氏の制度理論からの切り返しが正面衝…

経営

同人誌が育てた日本のIP

日本の漫画とアニメが世界に届いた理由は同人誌だった、という仮説から議論は始まる。ならばAIによる「デジタル同人誌」も同じ役割を果たすはずだ――そう見立てたうえで、iモード、Su…

経営

命題のすり替えと論破の罠

この回の後半、講義が終わってから約47分間続いたディスカッションは、単なる質疑応答の域を超えている。前半で提示された弁証法という枠組みが、参加者それぞれの実務――事業相談、論文…

経営

型がなければ型破りはできない

この日の勉強会は、マイキー氏が直前まで行っていた事業面談の話から始まった。70本のうち20本が「殺そうかと思った」レベルで、しかもそれを作ってくるのが50代・60代の大手企業出…

経営

増刷交渉と無償組織の統制

この日の勉強会の後半は、講師の書籍の発売を控えたプロジェクトの説明に充てられた。表面上は本を売るという話だが、講師も進行役も繰り返し「これは組織論の実験である」と位置づけている。売る・買うという話ではなく、自分のところに…

経営

外国人材と把柄の発想

日本は先細りだ、という参加者の実感から始まった議論は、雇う相手を日本人に限定する必要はどこにもないという結論に向かった。さらに議論は中国ビジネスに及び、そこで一つの中国語が持ち…

経営

奇跡の復興と長子相続の呪縛

戦後日本が世界に対して持っていた優位は識字率だった。だがそれは「マニュアル化できる」という優位であり、0から1を作る能力ではなかった。加工貿易、半導体潰し、MBAを「外国かぶれ…

経営

女性リーダーの数値優位と評価制度

合宿直後の集中セッションで読み込まれた約100本のリーダーシップ論文。その分類作業と、そこから導かれた「評価制度を切り替えなければ人は変わらない」という主張を再構成する。

経営

実践事例と日本への示唆

iPhoneは本質的に「持ち運びのパソコン」でありながら、市場投入時は「携帯電話の一部」として既存の文脈に着地させ、そこから徐々にパソコン機能を充実させていった。半導体製造装置でも、ラ…

経営

対話の精神と静かなるリーダーシップ

2026年のダボス会議のテーマは「A Spirit of Dialogue(対話の精神)」だった。探り合いと熱量が求められる場に、日本は自国向けの理論をそのまま持ち込み、超長期金利が跳ねた。講師はこれを財政論の失敗ではな…

経営

市場戦略と子供食堂支援

本レポートは、EVのメンテナンス性を巡る座談会、経営理論(キャズム理論)の講義とディスカッション、BYDの市場戦略分析、そしてNPO法人の子供食堂支援事業報告という4部構成のミーティン…

経営

希少性と効用最大化の限界

経済学の土台にある二語、希少性(scarcity)と選択(choice)を出発点に、商品価値がどこから発生するのかを組み立て直したセッション。後半は「効用最大化は本当に定量化で…

経営

広告神話の崩壊と勝者の呪い

「広告費の投入量は売上と市場シェアの相関を作る」。経営戦略で長く語られてきたこの命題を、講師はオークション理論と行動経済学の二つの武器で反証しにかかった。勝者の呪い、自動入札、…

経営

弁証法の三つの系譜

この回の前半は、経済思想史の連続講義が「重商主義 → スミス → マルサス・リカード → J.S.ミル」と進んできたその次に、いきなりマルクスへ飛ばず、あえて弁証法という遠回り…

経営

悪意なき失敗モデル

組織で起きたトラブルを「個人の不注意」だけで片づけず、その場の行動であるアクティブフェイラーと、組織の設計に潜むレイテントコンディションの両面から捉える「悪意なき失敗モデル」を扱う。人…

経営

情報を知識に変える技術.html

前田氏が「アウトプットが何かわからない」という荒井氏の訴えに答え、料理のメタファーで体系化したプレゼンを扱う。牛肉をそのまま出すコピー&ペースト、食材にあたる情報、そして料理そのものに…

経営

成長段階とFCFの読み方

同じ数字でも、企業がライフサイクルのどこにいるかで意味が反転する。導入期・成長期・成熟期・衰退期の四段階、その最初の関門であるキャズム、そしてなぜ成長性の指標がキャッシュフロー…

経営

戦略論:優位性のつくり方

本パートでは、戦略論の核となる定義から入る。戦略とは選択肢を増やし、その中から適切なものを選ぶ行為であり、戦略そのもので直接勝つことはありえない。勝敗を決めるのは選んだ選択肢を最大化す…

経営

批判的思考は悪口から始まる

「批判的思考を養うにはどうすればいいか」という質問に、講師は「人の悪口だけ言い続けてください」と答えた。乱暴に聞こえるこの処方箋は、しかし最後に「悪口をロジカルに喋れないやつの…

経営

投資心理とプレゼン指導.html

セッション前半では、プロスペクト理論を軸に投資家心理が論じられた。上昇+10%は実感+7程度に過小評価される一方、下落−10%は実感−15程度まで過大評価され、恐怖先行の損切りを招く。…

経営

撤退判断と実務への応用

本パートは、戦略の定義が現実の意思決定にどう表れるかを扱う。来日したNVIDIAのジェンスン・ファンCEOが日本の強みを「ものづくりと材料」と評したことを受け、日本はルールメーカーにな…

経営

数字は具体ではない

「話が抽象的すぎる」という感想は、たいてい誤用である。ズームの倍率を変える操作(マクロ/ミクロ)と、情報の性質を変える操作(抽象/具体)は、まったく別の軸だ。この二軸を混ぜたまま数字を見ると、うまくいっている事業に追加投…

経営

普及理論と複雑感染理論

テーマ:イノベーションの普及理論(ロジャース理論・複雑感染理論)とネットワーク構造論、及びSpaceX/Blue Origin競争構造の実例分析

経営

暴落心理とレバレッジETFの罠

本レポートは、提供された文字起こしの内容を可能な限り忠実に構造化・整理したものです。相場に関する見通し(IBMの下落予想、SK hynix ADRの正常化時期など)は、いずれも登壇者個…

経営

比喩の三類型:比較・列挙・対比

比喩は才能ではなく設計である。この回の前半は、比喩を「比較」「列挙」「対比」の三つに割り、それぞれの成立条件を言語化する講義に充てられた。コロッケとメンチカツという卑近な例から…

経営

比較はナンセンスか

債券市場と株式市場を並べるのはナンセンスだ、と研究者に言われた。無形資産と有形資産も、広告宣伝費とR&Dも、比べるものではないとされる。だがそれらを並べたときにだけ見える体質がある。この回の後半は、比較不能とされる二項を…

経営

清華大学とAI人材の非対称

講義本編に入る前の40分間、講師が一日かけて調べ上げた中国のAI研究基盤の話が続いた。数字の一つひとつが、日本から見える景色とあまりに違っていた。

経営

満足度・理解度・支配可能量

この回の前半は、前田氏による「効用価値説」の講義に充てられた。前回扱った限界革命の背景論を受けて、今回はそもそも商品とは何か、価値とは何かという定義そのものを解体する作業に入っ…

経営

無形資産をどう値づけるか

PBRもPERも、全員が同じ能力であることを前提にした労働集約型の世界で設計された。人ひとりの質が価値を決める市場で、その物差しは何を取りこぼすのか。赤字上場企業に価値はあるのかという問いから、デューデリジェンスで財務の…

経営

理念型は理想ではない

この回の主題は理念型ひとつである。前田氏はまず、マックス・ウェーバーをこれだけしつこく扱っている理由から入った。重農主義や重商主義、アダム・スミスといったこれまでの経済思想は、…

経営

理想・規範・イデオロギー

この日の後半は、講義というより即興の設計作業だった。前田氏が「価値は理想・規範・イデオロギーを総括したものであり、それは文化・宗教・学問によって形成される」と述べた直後、マイキ…

経営

相互依存と権力不均衡

本編前の雑談だが、「資源とは何か」「アドバイザーとして依存関係にどう入るか」という後半のテーマと直結している。

経営

矛盾は時間で解ける

この回の後半、話は人物論から方法論へ移った。マーシャルとシジウィックが実際に何をやったのかを一文で言うなら、こうなる。まず矛盾を見つける。対立している要因を特定する。そのうえで、何を加えればお互いの主張が両方とも正しくな…

経営

矛盾を抱える力と後悔最小化

このセッションは、前段の講義で出た一つの問いから始まっている。「学問は価値判断を排除できないが、介入させてはいけない」という矛盾をどう扱えばいいのか、という問いである。講師の前…

経営

知の探索とコンピテンシー・トラップ

この回で開示された組織設計は、感覚で組まれたものではなく、複数の経営学・組織心理学の理論を実装先として選んだ結果だと説明された。本レポートはその理論の中身を扱う。ダイナミック・…

経営

社長が回ると継続率が変わる

この回の後半は、前夜に実際に起きた事件から始まった。マイキー氏の知人経営者である小山氏が、自身が発注しているYouTube制作会社に対して激怒した。理由は成果物の質ではない。重…

経営

組織と個人のボトルネック

勉強会の終盤では、制約条件理論(TOC)を組織マネジメントと個人の行動に適用する議論が展開された。技術やビジネスモデルの制約を解消しても、最終的なボトルネックが「人間の感情」「自分が可愛い」という心理に行き着くことが繰り…

経営

組織の多様性とレジリエンス

テーマ:イノベーションの普及理論(ロジャース理論・複雑感染理論)とネットワーク構造論、及びSpaceX/Blue Origin競争構造の実例分析

経営

経営改革と変革の物語

本パートでは、ドットコムバブル期の携帯電話向けデジタルチップ(DSP)で市場を席巻したTIが、AIブームでは一転してアナログの電源・電力管理に原点回帰した変遷を追う。NVIDIAと競合…

経営

美の標準化と模倣の三角形

この回の中心は、講師(マイキー氏)が翌日のメディア取材のために整理していたという一つの実話である。ある日本の美容系スタートアップから「どうやったら韓国に勝てますか」という相談を受け、彼は「絶対に無理です」と答えた。大手で…

経営

評価基準を反転させる設計

この回は、主宰者が自らのコミュニティを「どういう設計思想で作ったのか」を、初めて全体像として言語化した回である。組織論の教科書的な話ではなく、実在するひとつの組織の入口から出口…

経営

貨幣と労働力:二つの特殊な商品

市場で交換されるものはすべて商品である。だがその中に、他のどれとも似ていない特殊な商品が二つだけある――貨幣と労働力。この回の講義は、その二つをまったく同じ図式で語り切るという…

経営

資本家に養われた反資本主義

この回は『資本論』そのものの解説ではない。講師の言葉を借りれば「資本論に行く前に、資本論がどういうものなのか、何のために書かれているのかが分からないと、書いてある言葉をそのまま…

経営

質問力と営業プレゼン術

第2部は、前田氏が代講で参加者約670名にフィードバックした内容を、メンバーが実演形式で共有する構成で進む。「褒めてから落とす」ではなく先に欠点を示してから持ち上げる対比の技術、丁寧す…

経営

質問力と学びの技術.html

「なぜマイキークラブで質問していないのか」という問いから始まる質問力の理論編。質問相手のレベルが自分より格段に上か世界トップクラスであるほど成長速度が上がるという整理のもと、NVIDI…

経営

質問力の理論と実践.html

マイキー氏が展開した「質問力」の理論を扱う。質問相手のレベルが成長速度を決めるという主張のもと、自分より少し上への質問では成長が緩やかにとどまるのに対し、ジェンソン・ファンやエリック・…

経営

質疑応答と宿題

セッション中に寄せられた16件の質疑応答を全件収録するパートである。藤川氏・カ原氏・山まち氏・まき氏ら参加者から、相互依存度と権力不均衡の関係、トヨタと部品会社の力関係、CrowdSt…

経営

逸脱の正常化と適応課題

本編講義の前半テーマは「組織レジリエンス理論」。危険なサインが日常に潜んでいても、トラブルが起きなければ「問題ない」と組織内で評価され続けてしまう逸脱の正常化(Normalizatio…

経営

過去の依存を外すナラティブ

比喩の講義が終わった直後、「メタファーとナラティブをどう繋ぐのか」という問いが投げられた。そこから展開されたのは、説得の構造を過去・現在・未来の三段に分解し、そのうち最も削られ…

経営

適切な問いに三分の一を使う

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を、宗教社会学の古典としてではなく「調査設計の教科書」として読み直した回。答えを出す前に、問いそのものを壊して組み立て直す作業に、どれだけの時間を割いているか。前半の雑談で出…

経営

量なくして質は語れない

この回の後半、話題は完全に個人の側へ移った。きっかけは、建築業で長く技術を磨いてきた参加者からの相談である。業界内でトップと呼ばれる位置まで来て、副大臣や文化庁から声がかかるようにもなった。1番になれば口を利くだけで食べ…

経営

量子5方式と3次元推論の壁

量子コンピュータについて質問が殺到したにもかかわらず、講師は講演でその話をしなかった。理由は明快で、方式を特定しない質問には答えようがないからである。この回では超伝導・イオント…

経営

限界は変化量・価値はセットアップ

同じ商品でも価値が変わる。それを言い切った瞬間に経済学は科学になり、同時に「価値はこちらから動かせる」という商売の道具にもなった。限界革命の初回講義と、それを即座にプレゼンと体…

経営

雨が降れば傘を差すのか

雨が降ったから傘を差した。本人の心理としては筋が通っている。統計を取れば日本では大半が差している。では「雨が降る=傘を差す」は因果か。フロリダでは1割しか差さないと聞いた瞬間、その命題は崩れる。この日の質疑は、社会学の証…

経営

需要階層と対話・4.0

コトラー理論の中核は需要の段階的理解にある。「テレビは何台必要か」に答える顕在的なデマンド、「今の不満は何か」を言語化できるニーズ、そして「リビングを広くして家族の時間を増やしたい」と…

経営

非市場戦略と日本の弱さ

前半で組み上がった三層のマトリクスに対し、渡辺氏が投げた一言が議論の方向を変えた。多くの人がこの図に唐突さを感じるのは、宗教的定義と市場的定義のあいだに本来入るべき政治的定義が…

経営

韓国関税25%と日本波及リスク.html

韓国が対米関税を15%から25%へ引き上げられた経緯を扱う。3,500億ドルの対米投資を約束し15%まで下げる合意に近づいていたが、投資管理特別法が野党の反発で成立せず、ヒュンダイ工場…