経済

マクロ経済指標、金融政策、景気サイクルの読み方に関するレポート。

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MR=MCと脳筋トレーニング

今回の講義の前半は、前回に引き続き制約条件理論(TOC)をベースに、KPIの本質とは何かを掘り下げた。マイキーが強調したのは「KPIとは数値目標ではなく、調整能力の基準である」という一点に尽きる。水道の蛇口に例え、少なけ…

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なんちゃって重商主義の正体

この回の講義は、経済思想史の連続講義のなかで「重商主義」を扱った回である。ただし、この回の価値は重商主義の教科書的な整理そのものにはない。整理は前半三十分でほぼ終わり、残りの時…

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クロスチェックと反証可能性

ひとつの指標を見て結論を出す。相関を因果として語る。都合のいい国だけを比較対象に選ぶ。この日の後半は、そうした「データの使い方の劣化」を具体名を挙げて解体し、代わりに何をすれば…

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ドル円と米中間選挙

セッション中にドル円が156円から158円へと動く中、前田氏からドルのファンディングコストが足元で上昇しているという指摘が出た。片山財務相のトリガーが米国債売りと金利上昇の逆回転につな…

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ポランニーの階層と脱埋め込み

この日の勉強会は、講師(マイキー氏)ではなく共同登壇者の前田氏が理論解説の口火を切るところから始まった。前回この場で扱ったのはマーク・グラノヴェッターの埋め込み理論だったが、今回はその源流にあたるカール・ポランニーのエン…

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余剰の最大化とイノベーション阻害

この回の講義パートは、前田氏によるアルフレッド・マーシャル解説の続編である。前回が価格弾力性の導入だったのに対し、今回はその弾力性が「何によって決まるか」を確認したうえで、マーシャルの中心概念である 余剰(surplus…

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内的財と外的財の境界

才能や健康は価値がある。しかし売れない。だから経済学は扱わない――この一見冷たい線引きこそが、マーシャルが経済学を科学にするために引いた最初の一本だった。定義とは無味乾燥な前置きではなく、学問の設計図である。…

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円高が続かない理由

質疑応答では、8月頭に実施された日米協調為替介入があっても円高トレンドが定着するとは限らない理由が、ポートフォリオ・バランス・モデル、UIP(金利平価説)、シグナリング効果、FTPL(…

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労働分配率とCEO交代の波

利益が2倍になっても給料は2倍にならない。この事実を「経営者が悪い」と読むか、「分配率で見ると立場が反転する」と読むか。マイキー氏はデータの見方を一度ひっくり返し、そこから世界のCEO交代率という別の指標に接続した。数字…

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効用は量・弾力性は質

アルフレッド・マーシャルの需要論を「量=効用」「質=価格弾力性」という二本の軸で読み直し、その静的な理論が現代の経営学・実務経営者の需要観とどこで断絶しているのかを検討した回の記録。…

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埋め込みからは逃げられない

この回の講義は、エンベデッドネス理論(埋め込み理論)の話から始まる。講師(マイキー氏)はまず、この理論が扱っているのは 「抜けられないような状況はどう作られ、どのように生み出されているのか」 という社会との関係性の問題だ…

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安心の追求と不安の解消

教義の違いだけでは説明が足りない。労働力が減れば農民の交渉力が上がり、地理が守ってくれる土地でしか封建制は成立せず、都市が育てば教会は誰と結びつくかを選び直す。マイキー氏と渡辺氏が、宗教の話を土地・人口・地理の話として組…

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宗教・経済・金融の三層構造

この回の後半は、講義の主題だった重商主義から離れ、「経済と宗教は本当に切り離せるのか」という問いに丸ごと費やされた。きっかけは講師自身の一言である。重商主義を説明し終えたあと、…

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慣習価格と社会のエントロピー

この日の講義は、需要と供給という見慣れた枠組みをいったん脇に置くところから始まった。経済学の標準的な説明では、価格は消費と生産の交点として決まり、市場はそれ自体で完結した計算装置として扱われる。ところがウェーバーの視点に…

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支配の均衡価格と移動コスト

支配にも導入価格があり、維持費があり、代替わりの費用がある。前田氏はウェーバーの支配類型を需給グラフの上に載せ、値札とねばり強さで測り直した。抽象語の講義に見えて、実際には原価計算だった。…

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禁欲ではなく識字率だった

同じ「プロテスタンティズムと資本主義」でも、この回の焦点は倫理そのものではなく、 宗教改革が何のコストを削ったのか 、そして その削減分が何に使われたのか に移った。答えは寄付でも禁欲でもなく、聖書を自分で読むための識字…

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精神なき専門人と日本の現金

前田氏のマーシャル講義が終わったあと、マイキー氏が同じ用語をまったく別の思想家に持ち込んだ。マックス・ウェーバーである。マイキー氏の問題意識は単純だった。 「余剰」も「弾力性」も、ウェーバーは使っている。だが意味が違う。…

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経済学は人間の研究である

この回は、教科書がマーシャルを紹介するときの順序を意図的に逆にしたところから始まった。普通は部分均衡、価格弾力性、消費者余剰といった道具立てが先に並ぶ。前田氏はそれを「バラバラに見るとなぜこれが繋がっているのか分からなく…

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街並みで読む資本と共存論

地中海の話が日本に折り返してきた後半戦。駅の階段、ホテルのロビー、店の配置から資本関係を読むという観察法。そして「中国を嫌うこと自体が合理的とは思えない」という、この日いちばん賛否の分かれた主張。…

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貧困から始まった経済学

この回の前半は、アルフレッド・マーシャルの理論そのものではなく、理論を建てる前の土台――彼が何のために経済学を選び、どんな順番で概念を積み上げたか――に費やされた。講師は「前提を飛ばして理論だけ読んでも理解には進まない」…

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需要と供給とポテンシャル

この回の後半、マイキー氏はリカードとマルサスの争点を現代へ引き継ぐ形で、経済学の教科書が当たり前のように並べている「需要と供給」という対の立て方そのものを解体した。需要と供給は…