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株式投資・経済・政治・経営・金融、全カテゴリーのレポートを一覧できます。

株式投資

耐用年数25年とリースの付け替え

Microsoftの設備投資150億ドル削減は、耐用年数15→25年への延長とリース分類の変更による見かけの数字だった。前回分析の自己訂正と、メモリ株・12月の市場構造変化への波及を扱う。

経営

知恵に変わる循環と土台

知識を知恵に変えるのは失敗の積み重ねとレビュー体制である。マニュアルが何年も同じ会社は循環が止まっている。高速回転と土台づくり、情報の広さが差別化になる理由を扱う。

経営

素材と料理:情報と知識の境界

情報は「知っている」、知識は「使える」。SECIモデルを読む前段として両者を分け、料理のメタファーで会話の成立条件を整理する。理解度を外から測る4段階のテストまで扱う。

経済

中間選挙とS&P季節性

S&P 500の1928年以降の長期データから、2月・5月・9月がリターンの沈みやすい月であることを示す。9月が特に低調になりやすい構造的理由を、決算期や機関投資家の動き、VIXの上昇から説明する。

株式投資

中小型株とQ&A総括

ねじれ議会が中小型株に有利に働くロジックを、強い政権と脱落する中小企業という構図から解説。内需型・外需型のレジリエンス論、ラッセル2000の赤字企業比率、仕込みタイミングの三段階までを収録する。

経営

中国EV戦略とQ&A全記録

BYD・吉利・奇瑞・NIO・小鵬・理想・小米など多数のメーカーが並立する中国EV産業を、レジリエンス志向と規制回避という戦略論の実例として読み解く。垂直統合と水平分業の違い、中央・地方政府の二層構造まで扱う。

政治

ミシガン州が中間選挙を決める

上院はミシガン州1州の結果で天秤が傾く。ゲリマンダリングで下院に眠る16議席分のハンデ、資金力の非対称、そしてDSAの急伸という党内の火種——中間選挙を「トランプ支持率」だけで読むと外れる理由を数字で示す。

経済

ウォーシュが壊すFRBの権力

次期FRB議長候補ケビン・ウォーシュ氏の起用は、1951年の財務省・FRB協定に遡る「独立性」の再定義にほかならない。GENIUS法によるステーブルコイン新規制、JPMコイン、そしてNVIDIA対Huaweiの半導体覇権まで、金融と技術の断層線を追う。

経営

感情に残る言葉のストック術

ジェイ・エイブラハム氏の講演を間近で聞いた体験から見えた、記憶に残るプレゼンの作り方。情報を正確に伝えるだけでは人の心に残らない——感情に刺さる言葉を日頃からストックする技術を、note・X投稿にも応用できる形で語る。

株式投資

NVQLinkと量子の通訳層

量子の勝負はビット数からエラーの消し方へ移った。IBM・Google・富士通の三者三様の解法、天然素材と自由配置による効率突破を追ったうえで、5方式すべてを翻訳し束ねる層を誰が握るのかを問う。前回伏せられた「なんちゃらリンク」の正体が、ここで明かされる。

株式投資

データセンターは量子への布石

なぜ数か月もデータセンターと半導体製造装置の仕組みばかり教えてきたのか。株が上がったのはおまけで、狙いは2030年代の量子局面で企業を選別できる土台づくりだった。コーニングのセグメント統合をめぐる添削と、情報を遅らせて出すという発信設計の種明かしまで。

株式投資

QKDとBB84:光でつくる鍵

現在の暗号は「計算量が莫大だから安全」という一点に立つ。ならば計算量を桁違いに減らす機械が来た瞬間に根拠は消える。代わりに物理法則を安全性の根拠に据えたのがQKDであり、その代表がBB84方式だ。盗聴されれば鍵そのものが生成されない。すでに金融で動いている技術である。

株式投資

コントロールセンターを握る者

なぜ量子コンピューターがあってもGPUが要るのか。講師の答えは速さではなく層の違いだった。コンピューターは極端に速い電卓、AIはパソコン。だから計算を選び分けてつなぐ司令塔が要る。特化が進むほど配分役の価値が上がる——NVIDIAとTSMCが同じ堀を掘っている理由である。

経営

高校登壇という最難関のアウェイ

宮崎県の商業高校で行われた講義の実況報告。教員が挙げた「生徒は受け身」という前提は、最初の二十分で崩れた。上場企業二百社の前より百倍難しいと語られた場で、期待値がマイナスから始まる聴衆をどう反転させたのか。掴みの十分間に何を投じたかを記録する。

経営

ファシリテーターか司会か

高校の教員に出された宿題は「生徒に議論させ、生徒に自分を採点させること」だった。評価の向きを反転させる設計、ほとんどの人が司会をファシリテーションと呼んでいるという指摘、そして日米で異なる「喋ることの評価基準」をめぐる議論を追う。

経営

他人評価からの脱却

言われない唯一の方法は、何もしないことである。報告者を九分で遮った理由、準備をしないという主張の前提条件、「興味深い」が営業で最悪のフィードバックである理由。伝え方と評価をめぐる議論を、対立見解を併記しながら記録する。

経済

信用創造と企業家の条件

貨幣は交換を滑らかにする潤滑油か、経済を動かすガソリンか。シュンペーターが貨幣中立説を退けた地点から、信用創造・銀行家という選別者・企業家の二つの顔までを辿る。実体のない期待が貨幣に変わり、その貨幣が実体あるイノベーションを生むという順序の逆転を扱う。

経営

マーク3と統合するサーチ

マーク1は拡大するサーチ、マーク2は進化するサーチ。ならば次は統合するサーチではないか。業界・地域・学問の壁を払わなければ共創は成立しないという仮説から、既存の理論体系が3.0で止まり現実に追い越されている現状までを議論した記録。

株式投資

電力7%とプラチナチケット

データセンターの運用コストに電力が占める割合はわずか7%。付加価値もつかない。それなのに一部の電源株だけが数倍になる。答えは電力購入契約の中身にあった。売られているのは電気ではなく、5年8年待ちの接続行列を飛ばす順番である。

経済

三つの波は連続している

キチン・ジュグラー・コンドラチェフを「別々の周期」ではなく「一つの流れが規模を変えながら伝播する階層」として読み直す。理論家として成功し財務大臣・銀行頭取として失敗したシュンペーター自身の履歴が、なぜ循環論に行き着いたかを説明する。

経営

周期短縮とROIの崩壊

50年周期で来るはずの技術革新の波が20年早く来た。理由はハードからソフトへの転換と限界費用ゼロ化にある。そして周期が縮んだ瞬間、7〜10年で償却するという設備投資の前提と、長期回収を織り込んだサブスクリプションの前提が同時に壊れた。

経済

PRDとハイプサイクルの相似

シュンペーターの繁栄・後退・不況・回復と、ガートナーのハイプサイクルは同じ形を描く。だが前者を押すのは資本と実体経済、後者を押すのは情報と心理である。形の相似は理解の入口にはなるが判断の根拠にはならない、という線引きの回。

経営

棒読みでは人は動かない

決算翌日に株価が19%上がった理由を、講師は数字ではなく物語の順番で説明した。同じ日、名古屋のイベント告知は棒読みだとして途中で止められる。「三大ブスと言われているが本当は違う」――前提を否定してから見せるという、企業と町に共通する伝え方の型。

経営

正義感が運営を止める

苦情が一度入れば施設は二度と使えない。善意のアドバイスが、無償で企画を回す人の意欲を削っていく。報酬のない組織で守るべき資源は会場と実行者の意欲の二つだけだという、運営側が線を引いた十数分の記録。

経営

その人にしか語れないことを聞く

IR資料に書いてあることを本人に聞く意味はない。上場企業の社長を招いた説明会で、講師はあえて何も調べずに臨み、会社沿革の「空白の8年間」だけを突いた。資料一枚の内部だけで成立する質問の設計を、実演と種明かしの両方から記録する。

株式投資

競合は手書きだった

訪問看護のシステムといえばレセプト請求ソフトを指し、そこに35社がひしめいていた。そこへ入らず電子カルテ側から作った会社は何を得たのか。市場が小さいうちに入るという判断と、順序が使われ方を決めるという構造を分解する。

政治

規制のバームクーヘンと事例づくり

医療情報が連携されない国で、一社がデータを持つことのリスク。規制が層をなす業界で正面から割らず、緩い法域で実績を作って逆輸入する。非市場戦略と資本政策が交差した終盤の議論を記録する。

経営

コトラーの設計図と三つの輪

コトラーを手法の束として読むのをやめ、文明の継承・信頼関係・価値の創造という三重の時間軸から設計図を読み直す。気づく・変える・掴むはダイナミックケーパビリティであり、そこに正当性が加わって初めて商品は価値を持つ。1.0〜5.0は積み上げの跳び箱である。

経営

GDロジックからSDロジックへ

抽象的な理念と受け手の具体が噛み合わないのは、まだ物の側から語っているからだ。2004年にバーゴとラッシュが示したサービス・ドミナント・ロジックを軸に、コトラーが3.0の途中までしか使えない理由と、積み上げたものを捨てる勇気と時間配分の問題を扱う。

株式投資

破られるのは中小企業から

大企業は直接破られない。狙われるのは水平分業で連なるサプライチェーンの弱い環であり、そこから格付けと安全保障まで被害は連鎖する。強制ルールか教育かで講師二人の見解が割れた議論と、AIサーバーにおける台湾ODMと米国OEMの分業構造を記録する。

経営

内向きの理念・外向きのパーパス

経営理念がすでにあるのに、なぜパーパスという語が要ったのか。味の素の一文から始まり、フリードマンの利益至上論、短期主義が露呈したリーマンショック、ESG・CSV・CSR・三方よしとの距離までを一本の線でつなぐ。掲げただけならダノンと同じ末路を辿る。

経営

報酬の天井とサボる合理性

3割の労力で部門売上の7割を担いながら、給与には天井があった。ならばやる必要はない――講師が商社時代に公然と手を抜いた論理を、制度設計の失敗として読み直す。報酬関数を先に測れという実務の教科書。

金融

抜かれる日本と抗議する学生

金融は情報業界になり、案件は閉じた輪の中でしか回らない。SpaceX上場の国内枠を取ったのは誰か、西武池袋で1,000億円を手にしたのは誰か。抜かれ続けても異議が出ない日本と、平然とブーイングを飛ばす米国の学生。取り分は交渉と抗議で動くという対比。

金融

浮動株4.2%とSB29

固定価格135ドル、浮動株わずか4.2%、議決権84%、そしてテキサスSB29。SpaceX上場に仕込まれた四つの装置を講師が板書で解体する。買収600億ドルと借換175億ドルの期限が上場日を決めていた。公開データとの食い違いもすべて明記。

経営

パーパスと事前責任論

パーパスは掲げた時点で終わらない。「明日この会社が消えたら社会は何を失うか」という検証質問から、経営理念との境界、iPodの一言が開発を動かした事例、そしてハンス・ヨナスの事前責任論まで。パーパスとは正当性を手に入れる装置だという結論に至る回。

金融

資本コスト逆転と宇宙の勢力図

自社株買いで株を減らし続けた20年が反転する。負債コストが資本コストを上回れば企業は株を刷る側に回り、IPOラッシュがマルチプルを削る。日本は周回遅れゆえ同じ話にはならない。そして宇宙のルールは、アメリカではなくルクセンブルクで作られている。

株式投資

連鎖するリサーチと長期契約シグナル

AIブームという誰もが知る現象から、SSDの契約条項という誰も見ていない場所へどう辿り着いたか。リサーチは単発で終わらず必ず連鎖するという原則を軸に、GPU受注残からHBM偏重、NANDの手薄化までを一段ずつ追う。…

経営

演繹・帰納・アブダクション

演繹はルールから導き、帰納はデータからルールを作る。では学校が教えなかった三つ目、アブダクションとは何か。仮説が思いつかないのは才能ではなくデータ不足だとする講師の主張に、研究者たちが論文執筆の実務と学問史から応答する。…

経営

歌舞伎町の店舗改造と回転率

感動を届けたいのか、金が欲しいのか。金だと答えた歌舞伎町の店に、講師が出した最初の指令は「まずい商品を出せ」だった。品質ではなく回転率と再現性で勝つ設計と、答えを言わずに促す事業相談の作法を、現場の指示の粒度で追う。…

経営

フォレットと状況の法則

人はサボるというテイラー主義の前提に真逆から挑んだメアリー・パーカー・フォレット。対立を支配・妥協・統合に分け、「命令は人ではなく状況が下す」と説いた百年前の理論を、なぜ当時埋もれ、なぜいま復活するのかまで含めて読み解く。

経営

日本が4.0に行けない理由

ドラッカーの理論はいま通用するのか。理論をコンセプトと手法の二層に分けて読む方法から、日本企業が「4.0の皮をかぶった3.0」に留まる構造、組織になれない群れ、そして伝統文化を存続させる条件までを一続きで論じた回。

経済

実質実効為替レートの誤読

円がトルコリラより弱いという報道は何を測った数字か。実質実効為替レートの定義、パススルー、金利と為替の関係を分解し、討論番組の主張を一つずつ検証。あわせて日米メディアの収益構造の差と「情報のプレミアム」不在も扱う。

経営

営業報告を営業に変える

資産運用EXPOで顧客リスト獲得トップ3が自分たちのやり方を三段階に整理して発表した。内容は具体的で有用だった。にもかかわらず講義そのものは「しくじった」と評価される。営業を教える講義が営業になっていない——技術が正しくても、それを載せる器を間違えると価値は伝わらない。

経済

ショートドラマの3秒設計

同じ「短い動画のドラマ」で、アメリカは17.5億ドルを溶かして半年で撤退し、中国は映画興行収入を超える市場を作った。分かれ目は資金でも技術でもなく、誰が参入したかだった。冒頭3秒・18秒・終盤30秒という時間設計は、そのまま短いプレゼンテーションの設計と同じ形をしている。

経済

信用がないから速く動ける

なぜ中国企業は振り切った意思決定ができるのか。答えは能力でも資本でもなく「守るべき信用をまだ持っていない」という立場そのものだった。逆に信用を持った側は動けなくなる。風力発電の国産化率規制、ブランド買収、決算後の株価まで、同じ構図で読み解いた回。

株式投資

NANDの穴とストレージ三層

この回の後半は、講師が板書を使ってデータセンターの記憶階層を一から組み立てるところから始まった。CPU・GPUという「頭脳」があり、その手前にHBMという「作業台」、さらに手前にSSDという「近場の倉庫」、いちばん外側にHDDという「コンテナ倉庫」がある。…

経営

戦略は描くものではない

前回が「ブルーオーシャンとは何か」という定義の回だったのに対し、この回は「では、どうやって作るのか」という実行側に踏み込んだ。戦略キャンバス、市場境界を引き直す経路、非顧客の三層、実行を阻む四つの壁までを順に提示する。…

経営

1.0→2.0 製品から顧客へ

フィリップ・コトラーは「マーケティングとは社会価値の創造である」という命題を掲げた研究者であり、既存の問いを深化させるドラッカー的「進化」の視点に対し、時代に応じて問いそのものを変える…

株式投資

10年国債という太陽

「日銀が利上げして、FRBが利下げする。金利差は縮まる。だから円高になる」――講師はこれを名目金利しか見ていない見解と切り捨てた。では何を見るのか。金利が動いた「理由」である。…

株式投資

1929年と比べてよいのか

勉強会の後半、講師は画面を共有して「データは前提の条件を見たほうがいい」というテーマを掲げた。出発点は、当時メディアに溢れていた「AIブーム崩壊」「米国株バブル崩壊」という記事…

株式投資

1兆ドル報酬とロボタクシー

「イーロン・マスクが1ドル報酬」という報道の中身を開けたら、まったく違うものが入っていた。時価総額8.5兆ドル、累計2,000万台の納車、100万台のロボタクシー商用運行。この…

政治

2027年フランス大統領選リスク

2027年4月のフランス大統領選挙が欧州政治における最大のリスクファクターになりつつある。マリーヌ・ルペン(国民連合 RN)が世論調査で一貫して首位を走っており、2025年3月の有罪判決後も支持率は落ちていない。マイキー…

株式投資

23時間取引と評価軸の米国移転

本セッションの出発点は、取引所が取引時間を延ばすという一見テクニカルな話が、実は投資家の可処分時間の奪い合いであるという指摘だった。過去の実例として香港取引所が二段階に分けて取…

経営

3.0 価値主導と比較表

2000年代に入るとインターネットの普及で情報格差がほぼ消え、リーマンショックによる企業・金融機関への不信、社会的不平等や環境問題への関心が重なった。この転換の中でMarketing …

経営

5分類理論と口コミの壁

テーマ:イノベーター理論(5分類・オピニオンリーダー/チェンジエージェント・再発明)の続講と、大手製造業向けB2Bプレゼンテーション実践レポート

金融

6大銀行の楽観とESLR緩和

米6大銀行の2025年決算が過去最高益で着地し、規制当局は補完的レバレッジ比率の緩和を最終決定した。銀行が並べる2026年の楽観論を、誰に向けて書かれたレポートなのかという一点から読み直した回。…

経営

85分ぴったりと帰るまでの営業

与えられた90分を、あえて85分ちょうどで終わらせた。全員が持ち時間を超過する会場で、それは技術の誇示ではなく 運営が壊した時間の流れを自分の話速で元に戻す作業 だった。この回のプレゼン論は、内容論ではなく時間と動線の設…

株式投資

ADR急落と投資哲学

会員(小川さん)が事前課題として提出した「SKハイニックスADR(米国預託証券)上場後のボラティリティ急上昇」に関する分析資料をベースに、マイキーさんがリサーチの深さ・文脈構築の方法論…

経営

AIがPLに乗らない理由

AIを入れても生産性が上がらないのは、AIのせいでも導入量のせいでもない。6つの段階のどこで機会損失が漏れているかの問題である。その場で描かれたフレームワークと、日米の到達段階…

経営

AIが否定するリーダーシップ

前回の勉強会で配った自作フレームワークを、講師自身が批判的思考で読み返したところ、一箇所だけ致命的な穴が見つかった。「AIはアシスタントである」という文化作り――一見もっともら…

経営

AIが若手を締め出す仕組み

「AIが出てくれば若い人が有利になるはずだ」という直感を、講師が二つの古典理論で真っ向から否定した回。テイラー主義(1911年)とインサイダー・アウトサイダー理論(1988年)…

経営

AIに聞くのはリサーチではない

指標の穴を扱う講義の途中で、ある参加者の一言をきっかけに、この日いちばん厳しいやり取りが起きた。何を「調べた」と呼ぶのか。そして、相手が数字を出してこないときに、何を質問すれば実態が見えるのか。…

経営

AI・LLMと自動車業界

本パートは市場動向・時事トピックとしてのAIと自動車業界を扱う。藤川氏はLLMの本質を「テイラー主義の究極体」と位置づけ、知識獲得のボトルネック解消、行動パターンの標準化、機械が人間の…

経営

AI学習3類型と量子が必要になる理由

本セッションは「量子コンピューターについてなぜ話さなかったのか」というタイトルのもと、AI技術の学習方法を体系的に整理し、それぞれの方法論が人間の思考パターンとどう対応するかを論じたうえで、現在のAIに決定的に欠けている…

経営

AI導入ロードマップと機会損失

この回の後半、マイキー氏がフレームワークの設計論から実際の提案資料に話を移したところで、議論の性格が一変した。理論から、日本企業に何をどう売るかという実務へ降りたのである。そこ…

経営

AI後に評価される三条件

全員が同じ品質の資料を作れるようになったとき、投資家は何を見るようになるか。講師が提示した答えは、アナログの強さ・柔軟性・面白さという、極めて人間的な三条件だった。

経営

AI時代のジェボンズのパラドックス

AIを導入したのに労働時間が減らない、むしろ増えているという逆説を、19世紀の石炭消費の逆説(ジェボンズのパラドックス)から読み解く勉強会レポート。

株式投資

BYD戦略とキャズム理論

雑談の中で自然発生的に展開された、BYDの軽自動車(Kワゴン想定)戦略に関する考察。後半のキャズム理論講義の具体例としても再登場する。

経営

CFOの二刀流とオーケストレーション

この回の後半は、一人の参加者——日本CFO協会のブログに4年間連載しているという立場の講師——が持ち込んだ主張によって方向が決まった。彼女の主張は一文で言える。 現代のCFOには、埋め込み理論と弱い紐帯の理論の両方が必要…

株式投資

CXMTとYMTCの現在地

本パートは、後半の中国メモリ半導体分析をまとめる。まずNVIDIAとSKグループの5,000億ドル規模の提携発表を切り口に、好決算でも株価が下がるという2026年7月の市況が扱われる。…

株式投資

EA買収と復活するLBO

この回は、講義本編に入る前の雑談から始まっている。開始15分ほどの時間に交わされたのが、直前に発表されたエレクトロニック・アーツ(EA)の買収案件だった。参加者の一人が「あれ見…

株式投資

EBITDAという悪魔の指標

TSRとCOSRの話が終わった後、参加者の上田氏(税理士)との対話から、このセッションの主題が立ち上がった。「EBITDAと純利益の差が大きく生まれているとき、どう判断するか」…

経営

EV座談会と理論解説

本レポートは、EVのメンテナンス性を巡る座談会、経営理論(キャズム理論)の講義とディスカッション、BYDの市場戦略分析、そしてNPO法人の子供食堂支援事業報告という4部構成のミーティン…

経営

FTQCへの転換と量子5方式の実装競争

量子コンピューティングには超伝導・イオントラップ・冷却中性原子・シリコン・光の5方式がある。これまでの量子コンピューターは「ノイズありの中規模デバイス(NISQ)」として運用されてきたが、2025〜2026年にかけてこの…

株式投資

GAFAM決算の違和感を読む

この回の後半は、講師が事前に自作した比較表を画面共有するところから始まった。Google、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoftの5社につい…

経営

GEという恐竜の倒れ方

創造的破壊の講義から派生して、GEをめぐる議論が1時間近く続いた。ジャック・ウェルチの手法は創造的破壊だったのか。GEキャピタルは何をしていたのか。そして2002年から2011年までGEに在籍した参加者が、内側から見た光…

経営

GRAIモデルと3次元KPI

この回の後半は、マイキー氏が長谷川氏と小賀氏のために前夜に組み上げたコンサルティング資料の解説に充てられた。ただし解説は資料の中身からは始まらなかった。「そもそもフレームワーク…

株式投資

HBM熱問題とチャイナディスカウント

なぜSK hynixが選ばれるのか。ボトルネックは技術ではなく規制と環境なのか。チャイナディスカウントを剥がしたら中国企業はいくらになるのか。半導体の物理制約から相場の読み方まで、この…

株式投資

Huawei自立とブラックウェル交渉

前田氏のコモンズ講義が「回避によってどんな事業が生まれたか」という問いに着地した直後、マイキー氏はその問いをそのまま巨大なインフラの世界に持ち込んだ。ダムのような水資源インフラ…

株式投資

IPは守るから使うへ

「最近OpenAIがとんでもない大手企業と契約したのを知ってます?」――講義はこの一問から始まった。ミッキーマウスの名前すら使わせない企業が、生成AIに自社キャラクター200体…

株式投資

JTの財務戦略と株価の乖離

健全経営で現金を積んでいた企業が、1兆円を投じて海外を買いに行った。事業は伸び、フリーキャッシュフローは回復し、配当は倍になった。それでも株価は半値になり、市場が評価するまで7…

経営

KポップからKを外す戦略

この回の冒頭十五分は、マイキー氏がソウルのホテルから中継で参加し、その日の打ち合わせについて話すところから始まっている。形式としては雑談だが、内容は韓国エンタメ産業の収益構造分…

経営

LVMHブランド価値分析

LVMHは傘下約70ブランドの個別売上を原則非開示とする戦略を採り、BCGやベインでさえ非公開とする情報を、マイキー氏が1日・約10〜12時間で複数ソースから逆算した実例を紹介する。持…

株式投資

M7の次に来る枠組み

ニフティフィフティ、WINTEL、4ホースメン、FANG、GAFAM、そしてマグニフィセント7。米国株の「枠組み」は約10年ごとに書き換えられてきた。この回は「今のM7から誰を…

経営

MBOの本質と形骸化の罠

ドラッカーが1954年の『現代の経営』でマネジメントを体系化して以降の議論を出発点に、マネジメントの核心を「組織のシステムに命を吹き込むこと」と定義する回。機械と人間を分ける最大の違い…

経済

MR=MCと脳筋トレーニング

今回の講義の前半は、前回に引き続き制約条件理論(TOC)をベースに、KPIの本質とは何かを掘り下げた。マイキーが強調したのは「KPIとは数値目標ではなく、調整能力の基準である」という一点に尽きる。水道の蛇口に例え、少なけ…

株式投資

NVIDIA5000億ドル調達

「最近の大きなニュースは何か」という問いかけに対する参加者の回答(食品消費税1%、日銀、為替)をすべて退けたうえで、マイキー氏が「これが一番でかいニュース」として提示したのがこの案件である。

経営

NVIDIAはなぜ1月決算か

この回は、講師が唐突に出した一つのクイズから始まった。マグニフィセント・セブンと呼ばれる7社のうち、マイクロソフトの決算期末は6月、アップルは9月、アマゾン・アルファベット・テスラ・メタは12月31日、そしてNVIDIA…

株式投資

NVIDIAエコシステムとネオクラウド

なぜNVIDIAは競合を潰しにいかないのか。CoreWeaveとNebiusは何が違うのか。ERRCを回し続ける企業の姿と、規制の差を収益源に変えるネオクラウドのビジネスモデルを、講義…

株式投資

OCS技術とCorning標準化

本パートはLumentumが手がけるOCS(光回路スイッチ)の技術的インパクトを解説する。電気変換を挟む従来方式に対し、微小ミラーで光を光のまま反射させるOCSは遅延をほぼゼロにし消費…

経営

ROEはどこで化粧するか

指標の穴を一般論で語る回ではない。ROEの分解式を開き、どの項目が経営者の意思でいちばん簡単に動くのかを特定し、実在の企業でその痕跡を確かめる、という作業手順そのものを扱った90分の記録。…

株式投資

SpaceX上場と収益の実像

この回で最も具体的だったのが、SpaceXの上場をめぐる話である。登壇者は同社との打ち合わせに入っており、2022年に受領した資料や契約書を画面で示しながら(撮影禁止の断りつき…

経営

SpaceX対Blue Origin

テーマ:イノベーションの普及理論(ロジャース理論・複雑感染理論)とネットワーク構造論、及びSpaceX/Blue Origin競争構造の実例分析

株式投資

TOCで読むAI・ロボティクス投資

勉強会の中盤から後半にかけて、マイキーさんは制約条件理論(TOC)のフレームワークを使い、AI産業とロボティクス産業のバリューチェーンを読み解いた。AIの真のボトルネックがGPUではなくHBMメモリだったこと、自動車メー…

経営

TPUと沈黙の経営者

この日のセッションで、マイキー氏は自分の過去の予測に対する答え合わせを何度も行っている。「決算の時にグーグルが最強になるよと言った通りでしょう」「TPUがやっと来ましたよ、前田…

株式投資

TSRの幻想とCOSR

前半の哲学セッションが終わったあと、マイキー氏は画面を共有して財務指標の講義に入った。冒頭に置かれた前提はこうである。指標とは企業の能力を測るための物差しであり、その頂点に立つ…

経営

VRIOはOから始める

経営戦略のフレームワークは、教科書に書かれた順番どおりに使うものだと思われている。この回の中心は、その前提そのものを疑う議論だった。VRIO分析はV(価値)からではなく、O(組…

経営

お金の意味づけとワンフェイス

この日の後半は、参加者のひとり——形成外科医であり研究者でもある方——によるプレゼンテーションと、それに対する複数の参加者からの応答で構成された。テーマは一見きわめて個人的であ…

経営

こだわりを持たない強さ

密度依存モデルの質疑が一段落したあと、セッションは理論の講義から離れ、マイキー氏と渡辺氏を中心とした長い対話に移った。表面上は雑談だが、扱われている主題は一貫している。 こだわりを持たないことが、なぜ強さになるのか であ…

経営

ちいかわ社会学と物語の喪失

「多くの人が物語に触れていない」という前田氏の指摘を起点に、ちいかわ・サウスパーク・鬼滅の刃を比較しながら物語消費の変化を読み解く勉強会レポート。

経営

なぜ収益が生まれるか説明できるか

この回の前半は、経営理念の講義と、それをめぐる参加者の議論に費やされた。論点は「理念を持ちましょう」という規範論ではなく、もっと手前にある。自分の事業でなぜ収益が発生しているの…

経済

なんちゃって重商主義の正体

この回の講義は、経済思想史の連続講義のなかで「重商主義」を扱った回である。ただし、この回の価値は重商主義の教科書的な整理そのものにはない。整理は前半三十分でほぼ終わり、残りの時…

経営

ばらつきを消す組織設計

この日の勉強会は、書籍プロジェクトの実行が始まって数日という段階の中間報告として開かれた。ところが話の中心にあったのは、進捗でも売上でもなく、参加者の「やりすぎ」をどう抑えるかという問題だった。ゲスト格で登壇した出版マー…

経営

アウェイ78%の成立条件

この回の後半は、前日に行われた外部セミナーの報告から始まっている。報告者はキクりん氏で、彼はマイキー氏の隣で一部始終を見ていた。彼が最初に置いた言葉は感想ではなく数字だった。参…

経営

アノマリーは排除か資源か

「納得がいかない」。研究者にとってそれは理論を進化させる入口であり、多くの経営者にとっては排除すべきノイズである。同じ現象に対する態度の違いが、学問と実務のあいだに溝を掘っている。…

株式投資

アプライドマテリアルズの覇権構造

「全工程の製品を出しているから株が上がっている」では、リサーチの入り口にも立っていない。ASMLとの棲み分け、ラムリサーチとの正面衝突、BESI争奪戦、EPIC Centerによる囲い…

経営

アルゴリズムが作る構造的空隙

この回は、3日前に扱われた「弱い紐帯の強さ」(SWT)の続編にあたる。前半は講師の一人がネットワーク理論の構造部品——三角形という最小単位、密なネットワークと疎なネットワーク、ブリッジとローカルブリッジ、経路長と減衰——…

経営

アンチテーゼは感情から生まれる

前半の経済思想史パートで前田氏が弁証法の系譜を整理したのを受けて、マイキー氏が「これをもう少しミクロ的に、皆さんに分かりやすいように説明します」と引き取ったのがこのパートである…

金融

イラン石油と中国の資金迂回

上海ディズニーの動線設計から始まった雑談は、テーマパークのコスト構造、都市設計、博多駅のインフラを経て、最終的に「中国はどうやって制裁国と決済しているのか」という一点に着地した…

経営

インサイトは作れるか

この回の最後のセッションで、マイキー氏は参加者に問いを投げた。「今後ビジネスをやっていく上で、インサイトとニーズの違い、これを説明できる方はどれぐらいいらっしゃいますか。例え話…

政治

エイブラハム合意の未完成

この日の勉強会は、開催の3日前に始まった対イラン軍事行動をどう読むかという話から入っている。講師は冒頭で、翌日に緊急でこのテーマの動画を撮るつもりだと述べたうえで、参加者向けにはその骨格を先に共有した。狙いは一つしかない…

株式投資

オラクルの債務とピチャイの7年

同じAI時代に、二つの正反対の賭けが走っている。片方は債務を積んで今この瞬間の容量を取りに行くオラクル。もう片方は7年前に学校へ端末を配り、裁判を引き延ばして時間を味方につける…

株式投資

オランダ病と産業の数

講師が同日のYouTubeで扱ったオランダ病(ダッチ・ディジーズ)を軸に、ナイジェリアと日本を並べた回。人口が多いほど多様な強い産業が必要になるのに、日本は戦える産業を減らしな…

経営

オントロジーと共通言語

「Palantirのエコシステムで一番強いのは、どうでもいい精神が強いところ」。突拍子もない一言から始まった解説は、知識の構造化、暗黙知の吸い上げ、標準化とアイデンティティの消滅、そして逆張りという生存戦略まで一続きに繋…

経営

カリスマ依存の解体

合宿の裏側で走っていたのは、書籍プロジェクトのチームを別のリーダーに引き渡すための承継プログラムだった。主催者は意図的に自分への評価を落とし、参加者の信頼と約束をナンバー2へ移し替える。その一連の操作の記録。…

政治

カルダシェフ尺度と実存的リスク

この回の後半は、ある問いから始まっている。ピーター・ティールが誰の影響を受けているかは、ルネ・ジラールとカール・シュミットという二人の名前で説明できる。ではイーロン・マスクは誰…

株式投資

キーエンスは良い会社か

KPIの話をしていたはずが、日本でもっとも評価の高い企業の一つをめぐる評価反転へ流れ込んだ。その脱線こそが重要だ、と講師は言う。…

経済

クロスチェックと反証可能性

ひとつの指標を見て結論を出す。相関を因果として語る。都合のいい国だけを比較対象に選ぶ。この日の後半は、そうした「データの使い方の劣化」を具体名を挙げて解体し、代わりに何をすれば…

経営

コモンズの悲劇と回避設計

この日のセッションは、前田氏が用意した「コモンズの悲劇」の講義から始まった。テーマ自体は経済学の教科書に載っている古典だが、この回が面白かったのは、講義がその場で三度にわたって…

株式投資

コンセンサスと逆回転のトリガー

大手金融機関の見通しを大量に読み込んだうえで、講師が講義で扱ったのは予想そのものではなかった。「この予想が崩れるとき、どんなニュースが先に出てくるか」。年初に置かれたその問いを、2026年8月末までの実績と突き合わせる。…

経営

サーチの四類型と選択環境

前回の「ルーティン・サーチ・セレクション」の続編。今回は三語のうちサーチとセレクションに絞り、ブロックバスターとNetflixという一組の対照例を通して、企業が探索を止めた瞬間に何が起こるかを追った回である。後半には、サ…

株式投資

シナジーなのに株が落ちた

ロード・オブ・ザ・リング、マトリックス、DC。シナジーだらけに見えた買収発表で、なぜネットフリックス株は下げたのか。勉強会が挙げた「PMIとエージェンシー問題を解決しないまま買…

経営

シュミットという留め具

前半のマーシャル講義で示された「二項対立を噛み合わせる第三の点」という枠組みが、そのまま実在の企業に当てはめられた。ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンという二枚の刃に対し、エリック・シュミットが留め具として何をしたのか。こ…

金融

スイス医療のロールアップ戦略

スイス在住のベンチャーキャピタリスト兼起業家が英語で行った実物のピッチを、事業モデル・KPI・バリュエーション・チーム構成の順に再構成する。医療ネットワークのロールアップに「M…

経営

スイッチングコストと値上げの設計

値上げしても客が離れない商品は、どう設計されるのか。パン屋という最小単位からプラットフォーマー、スターバックス、そして「バズってしまった」中小企業の事例まで、囲い込み戦略を経営基盤の問題として扱った回の記録。…

経営

ストライキが技術を生む

ロンドン地下鉄の全面ストから話は始まった。フランス、Amazon、産業革命期の紡績業、2010年前後の中国工場。歴史を並べると、労働争議のあとには決まって設備投資と自動化が来て…

政治

セイの法則は自己啓発か

経済学思想史の連続講義は重商主義から重農主義、アダム・スミス、リカード、マルクスと進み、この回でいったん時計の針が巻き戻された。前田氏が扱ったのはジャン=バティスト・セイ、いわ…

経営

セキュリティ勢力図

防御側もAIでの対抗を迫られているサイバーセキュリティ業界を、端末を守るSOC、ネットワークを守るSASE、クラウドを守るCNAPPの3領域に整理し、市場規模・成長率・利益率・スイッチ…

株式投資

ソフトバンクのABB買収と推論チップ

アラン・チューリングの映画感想から始まり、ソフトバンクによるスイスABBのロボット事業買収へ。53億7500万ドルという価格が合理的である理由は、ABB単体ではなく、Arm・A…

経営

チェーン立地と回収期間の経済学

このセッションの主題は、一言でいえば「チェーン店の出店立地には二種類しかない」という単純な分類である。ひとつは駅前・繁華街・幹線道路沿いといった、すでに人が集まっている場所。も…

経営

デジタルはアナログを強化する

製造業の国内回帰、マーケティングから営業へ、無形資産から有形資産へ、デジタルからアナログへ。バラバラに見える5つの揺り戻しが同じ時期に重なるのは偶然か必然か。思想の分断から消費…

経済

ドル円と米中間選挙

セッション中にドル円が156円から158円へと動く中、前田氏からドルのファンディングコストが足元で上昇しているという指摘が出た。片山財務相のトリガーが米国債売りと金利上昇の逆回転につな…

政治

ドローンの非対称コスト構造

今回の勉強会でマイキーが提示したのは、ドローン戦争がもたらした戦争の経済学の根本的な転換である。従来の戦争では、攻撃側と防御側のコストはある程度対称的であった。ミサイルで攻撃すれば、迎撃ミサイルで防御する。両者のコストは…

政治

ドローン戦争と非対称戦の経済学

ウクライナ・ロシア戦争におけるドローンの革命的役割、攻撃と防御の非対称コスト構造、チョークポイント戦略によるロシア経済への打撃、そして空飛ぶ車(eVTOL)の限界を読み解く。…

株式投資

ナデラの横断設計と3対3対3

「皆さんにとって最強の経営者は誰ですか」。この問いに答えられる経営者がほとんどいない、という指摘からセッション後半は始まった。サッカー選手の凄さは説明できるのに、経営者の凄さは…

経営

ノウハウコレクターと先行者利益

休憩を挟んだ後半は、マーシャル論から一転して実技になった。前回の講義で扱ったマクロ/ミクロ・抽象/具体の二軸を、参加者が課題として提出していたのだが、前田氏の講評は厳しい。「あそこに上がっていたもののうち、僕には基本的に…

経営

ノルマとKPI:どこが細いか

この日の記録は8分5秒しかない。講師に電話が入り、「1時間もらいます」と告げて中断されたためである。動画には「買い回りの裏側」という題名が付いているが、 収録された範囲に買い回りの実務は一切出てこない 。話されたのは、そ…

経営

ハサミの留め具と第三の視点

マーシャルの有名な比喩「紙を切っているのは上刃か下刃か」を、講師は刃ではなく 留め具 のほうへ引き寄せて読み替えた。二つが対立したままでは何も動かない。動かすのは、二つを噛み合わせている第三の点である。…

株式投資

バイトダンスASIC戦略と二重構造

バイトダンスが約296億ドル(約300億ドル)のシンジケートローンを調達した。アジアで今年2番目に大きい調達案件であり(1位はソフトバンクの400億ドルブリッジローン)、主幹事はJPモルガンとシティグループ。中国企業であ…

政治

バザール商人とアンゴラモデル

ドルを一度も動かさずに石油と鉄道を交換する仕組みが、20年かけて世界中に張られてきた。その原型はアンゴラにあり、ベネズエラで完成し、エクアドル・イラク・コンゴへ広がった。イランで一本が切れたいま、次はどこか。そして同じ日…

株式投資

バーリの売りは本当に売りか

この日の勉強会は、前半のマルクス読解と社会主義討論、中盤の市場データ論を経て、最後に一つの具体的な事例に降りていった。「マイケル・バーリがNVIDIAとPalantirに売りを…

経営

パレート最適は公平ではない

ワルラスの一般均衡論を、教科書的な数式解説ではなく「どんな時代背景が、どんな問いを生んだのか」から読み直した回。パレート最適とパレート改善の決定的な違い、そして部分均衡/一般均…

経営

パン屋で辿る経済学の系譜

王様がパン屋を支配し、パン屋が自由になり、パンが売れ残り、客の気持ちが問われる。断片的に積み上げてきた経済思想史の講義を、一つの比喩で串刺しにして全体像を復元した回。個々の学者…

経営

ビンテージ資本とコカコーラ

本パートは、古典的な成長理論が見落とす「資本の質」という論点と、それを100年先取りした企業経営の実例を扱う。新古典派の成長モデルは資本ストックを一度計上すると価値が固定されたまま扱う…

政治

ピレウス港と欧州の裏口

「まだ注目されていないところをやります」という前置きから始まった地政学講義。舞台は地中海、焦点はギリシャ。港を取り、物流を取り、送電を取り、通信を取る——その順番の意味と、20km先に置かれた米国側の対抗手段までを追う。…

経営

フェティシズムの6つのレバー

この日の講義は、マルクスの商品論をどこで切り上げるかという問題から始まった。前田氏は労働価値説の系譜——アダム・スミスから引き継がれた「価値は労働量に準拠する」という前提——を…

株式投資

ブラウザ戦争とアンソロピックの賭け

エンベデッドネス理論の解説が抽象度の高いところまで進んだあと、この日の後半は一転して具体例の連鎖になった。きっかけは参加者の質問である。Appleは会社のストーリーを顧客にインストールすることで埋め込んでいるのではないか…

経営

ブランディングは期待を売る

サーチの話から派生した質問が、この日もう一つの中心テーマを開いた。日本で使われる「ブランディング」はほとんどの場合プロモーションの言い換えであり、両者を混同したまま外に出ると淘汰される、という指摘である。そこから学習効率…

経営

ブルーオーシャン戦略の再定義

なぜ日本のブルーオーシャン戦略は「隙間探し」になったのか。境界線(バウンダリー)の再定義とサーチの幅、そしてキム&モボルニュが2023年に打ち出した第3の理論までを、講義とQ&Aから再…

経営

プレゼンの設計と感情誘導

今回の勉強会では、プレゼンテーションの本質的な目的から出発し、聴衆の感情を動かして行動につなげるための構造設計が体系的に解説された。プレゼンの型は「キャッチコピー → プロブレム → ソリューション」の3段構成であり、本…

経営

ホールドアップ問題と交渉力の作り方

企業や個人の間に生じる力関係を性格や能力ではなく投資構造・契約条項の帰結として説明する「ホールドアップ問題」から、交渉力の設計原理を扱う勉強会レポート。

株式投資

ボーリングカンパニーの投資判断

The Boring Company (TBC) への投資提案を受けたマイキーが、技術・規制・人的リソースの多角的分析で投資家をロンパ(論破)した実例から、非市場戦略の重要性を学ぶ。…

経済

ポランニーの階層と脱埋め込み

この日の勉強会は、講師(マイキー氏)ではなく共同登壇者の前田氏が理論解説の口火を切るところから始まった。前回この場で扱ったのはマーク・グラノヴェッターの埋め込み理論だったが、今回はその源流にあたるカール・ポランニーのエン…

経営

マイナスの理念と現状維持

「現実/理想」を横軸、「主観/客観」を縦軸に取った一枚の図が持ち込まれた。人はなぜギャップを埋めずに埋めたふりをするのか。その仮想的な埋め合わせを、作者は「マイナスの理念」と名づけた。…

経営

マインドセットと発言術

冒頭は雑談パートだが、マイキーさんの「他人の評価をコントロールしない」という一貫した思考様式が明確に語られており、後半の投資哲学・コミュニケーション論とも通底する重要な内容。

経営

マクロとアナログの穴埋め

身内のテストでうまいと言われたパンが、市場では売れない。この落差をどう扱うかが品質改善の全てだという。台湾の新竹サイエンスパークから宇宙論まで、話は一気に伸びていく。

株式投資

マグネクエンチとレアアース覇権

1台の磁石メーカーの売却から始まり、鄧小平の一言、WTO提訴という「勝ち筋の与え方」、そして商鞅の変法にまで遡る。国益のためなら赤字も国民も飲み込む国家設計を、レアアースという…

経営

マニュアル論と人材マネジメント

このパートは前田氏の理論に対する参加者からの質疑を起点に展開したマニュアル論と、マイキー氏による人材・組織論をまとめている。HACCPとの類似性を問う質問への回答から、「ポイントを決め…

株式投資

マルチプルとバブルの歴史

「プレゼンターは聴衆の大半が頭が悪いことを認識せよ」という発言を起点に、株式市場でも全く同じことが起きているとして展開されたのがマルチプル(倍率)の議論である。マルチプルとは企業利益に掛ける「期待の倍率」であり、メガトレ…

政治

マーケットプレイス5つのドライバー

この日の後半のテーマは、前日に米国企業との打ち合わせで交わされた議論の再演から始まった。相手がマーケットプレイスという言葉を、その意味を理解しないまま使っていた。そこから1時間…

経営

マーケティング理論と進化論

本パートでは、YouTube勉強会「マイキークラブ」でのフィリップ・コトラー理論解説パートを扱う。前田氏はコトラーの定義を軸に、マーケティングとプロモーションの違いを丁寧に整理し、目的…

政治

ミルとベンサムの皮肉な逆転

この日の講義は、前回扱った功利主義を踏まえて「なぜミルなのか」から始まった。講師の説明が最初に置いた前提は明快である。ミルは古典派経済学の集大成的な位置にいる人物であり、その思…

政治

モラルなき最適化はなぜ勝つか

功利主義の講義を終えた直後、マイキー氏が「僕が今日YouTubeで話した内容」として持ち出したのが「モラルのないやつが一番強い」という命題だった。製薬・動物実験・治験制度という…

金融

ユニコーンの評価額はどう作られるか

勉強会の後半、書籍プロジェクトの話が一段落したところで、講師は「スタートアップとユニコーン企業の裏側」という主題に切り替えた。出発点にある問いは、日本のユニコーン企業数がなぜ少ないのかである。ただし答えの方向は、日本の産…

株式投資

ラムリサーチの消耗品モデル

HBMに必要な企業を挙げよと言われて「ノーリサーチでした」と答えた参加者への、答え合わせとして始まった回。マイクロンが量から質へ位置をずらした戦略と、その製造を支えるラムリサーチのビジネス設計、そして最後に突きつけられた…

株式投資

リカードの差額地代と収穫逓減

肥沃な土地と痩せた土地の差から利潤が生まれる。この一点から穀物法論争、賃金生存費説、技術的失業までを一直線に引いた理論。そしてなぜそれが1850年代に統計と景気循環論へ譲り渡さ…

経営

リカード対マルサスは成立しない

この回は、アダム・スミスを扱った前回の続きとして、本来なら順当にリカードへ進むはずのところを、前田氏があえてマルサスから入るという構成を取った。理由は明快で、リカードを先に置く…

株式投資

リガクとレポートの穴

この回の後半、一人の参加者が持ち込んだ資料が議題になった。米国在住の中国人インフルエンサーが書いたという、リガク・ホールディングスに関する140ページのリサーチレポートである。持ち込んだ本人は金融実務の側の人間で、以前か…

経営

リサーチ4象限とピック&ショベル戦略

このセッションの後半では、量子コンピューティングの技術解説から「リサーチの方法論」と「投資戦略」のレイヤーに話が移った。マイキー氏が示したのは「マクロ⇔ミクロ」×「抽象⇔具体」の4象限マトリクスで、リサーチの視座を整理す…

経営

リーダー論とコトラー接続

リーダーとマネージャーを対立ではなく組織の両輪として捉え、「ドライバーとハンドル」の自動車アナロジーで役割分担を整理する。ジョン・コッターの知見をもとに、15名以下では分離不要だが30…

経営

ルーティンとサーチの進化論

前回の組織エコロジー理論が「環境に左右される」で終わったのに対し、この回は「では企業側に打つ手はないのか」に踏み込んだ。ネルソンとウィンターの企業進化理論を軸に、ルーティン・サーチ・セレクションという三語で企業の生存条件…

経営

ロックインと探索の基準値

埋め込みの機構を分解したあと、講義は「では抜けるべきか」という実践側へ移った。抜けた先にあるのは別の埋め込みでしかない。ならば何のために移るのか。台形の面積という一つの例え話が、この日もっとも遠くまで届いた。…

経営

ロックウェル講演の舞台裏

テーマ:イノベーター理論(5分類・オピニオンリーダー/チェンジエージェント・再発明)の続講と、大手製造業向けB2Bプレゼンテーション実践レポート

経営

三つの支配と231の順番

この回は、ウェーバーの支配の三類型を扱いながら、実際に議論の中心にあったのは類型そのものではなく 並び順 だった。前田氏はカリスマ的・合理的・伝統的という順で提示し、「これは一般的な並べ方とはあえて変えている、理由は後で…

株式投資

三菱重工と中国の熱量

この回は開始前の雑談から始まっている。話題は二つ。日本の重電がなぜ今これほど受注を積んでいるのかという「数字で見える一次情報」と、上海・蘇州から帰ったばかりの参加者が語る「体で…

経営

上部構造は戦略・下部構造は組織

この回の講義は、上部構造/下部構造という百年以上前の概念を、製造業と金融業、そして最終的には一企業の戦略と組織にまで因数分解していく。抽象概念が実務の道具に変わる過程そのものが…

株式投資

中国EV戦略とQ&A全記録

本パートは、戦略論の実例として中国のEV産業を扱う。BYD・吉利・奇瑞・NIO・小鵬・理想・小米など多数のメーカーが並立する理由は、「どこかが生き残ればいい」というレジリエンス志向と、…

経営

中間層を壊す組織実験

プレゼン合宿の種明かし回。語られたのは話し方の技術ではなく、参加者を四つの階級に分け、意図的にコミュニケーションを破断させ、「中間層は機能しない」という命題を体感させるための設計そのものだった。…

経営

人が変わる条件と理不尽

この日のセッションの前半は、講義ではなく議論だった。テーマは「人はどうすれば変わるのか」。そして結論は、勉強会の文脈としてはきわめて重い。人は基本的に変わらない、変わるとすれば…

経営

人口ボーナスはどこで起きるか

チェーン店の出店戦略の議論から派生して、このセッションの後半は「そもそも人口ボーナスはどこで、なぜ起きるのか」という都市論・人口動態論へ移っていった。出発点は極めて実務的な問い…

経営

任天堂とIPの流動化

日本のゲーム業界は自己資本比率が異様に高い。それは強さの証明ではなく、ビジネスモデルが「当たるか外れるか」で終わる構造から抜けられていないことの帰結である――そう置いたうえで、…

経営

任正非の非上場経営とLOGINK

韓国エンタメの人事システムから始まった組織論は、Microsoftのリファラル採用を経て中国企業の人の使い方へ移り、最後にゲスト参加者による任正非論に着地した。財務諸表を気にせ…

経営

企業の存在意義と物語の引き出し方

2026年9月9日のマイキークラブ勉強会では、前田さんを講師に迎え、企業がなぜ存在するのかという根源的な問いに対して、取引費用理論(Transaction Cost Economics: TCE)を軸とした体系的な講義が…

経営

企業事例とセキュリティ業界

「同業内の合併には当てはまらないのか」というQ&Aから発展した業界解説。前回のセキュリティ回の補足にもなっている。

経営

会場設計と摩擦の効用

前半の報告(別レポート「アウェイ78%の成立条件」)は、外から見ていたキクりん氏による観察だった。本レポートが扱うのは、その後にマイキー氏本人が始めた種明かしである。内容は、話…

経営

会話・対話・議論の三段階

「話すこと」はコミュニケーションではない。前田氏による三段階モデルの講義と、それを受けたマイキー氏の切り返し――対話はプロセスの目的地であって、最終目的地は議論である。そして議…

経済

余剰の最大化とイノベーション阻害

この回の講義パートは、前田氏によるアルフレッド・マーシャル解説の続編である。前回が価格弾力性の導入だったのに対し、今回はその弾力性が「何によって決まるか」を確認したうえで、マーシャルの中心概念である 余剰(surplus…

経営

依存度とシナリオプランニング

前半のNVIDIAの話は、後半で全員の事業の話に折り返される。講師が参加者に繰り返し問うたのは一点だけだった。いま自分の売上が立っている経路への依存度はどれくらいか。そしてそれが来年通用しなくなると仮定したとき、ジェンス…

経営

依存構造を設計する五つの手

この回の講義パートは、これまで三回にわたって積み上げてきた資源依存理論を、一つの定義に収束させることから始まった。講師が板書したのは「組織とは、依存構造を戦略的に再設計する主体である」という一文である。抽象的すぎるという…

経営

価値の物差しとストーリー

この回の『資本論』は、商品の定義で止まる。そして「では価値とは何か」という一歩手前で、講義は意図的に中断された。その空白に、参加者たちが投げ込んだのがエンダウメント効果と物語だ…

金融

価値関連性と価値自由

この回のセッションは、前田氏が「前回に価値自由や価値判断を扱ったが、そもそも『価値』という語の意味合いを先に伝えておかないと話が通らない」と切り出すところから始まった。つまり出…

経済

信頼の三源泉と逆インセンティブ

エンベデッドネス理論の本編に入った回。今回は「埋め込みとは何か」という定義論ではなく、信頼がどこから生まれ、それがどうネットワークになり、なぜ裏切りが起きにくいのかという 機構の分解 が扱われた。…

経営

個人KPIはノルマになる

「1日5冊」という単純きわまりない数字を、なぜ個人ではなくチームに置いたのか。その一点から、KPIという言葉の使われ方そのものが問い直された回。…

金融

倍率の魔術と取締役会の両面性

このレポートが扱うのは、資源依存理論の応用として語られた二つの実務論点である。一つ目は、主宰者がSpaceXの動画を公開した直後という文脈で持ち出した、非公開企業の評価がどう作られるかという話だった。赤字でもユニコーンと…

株式投資

全固体電池:品質かスピードか

この日の後半は、参加者からのリクエストで全固体電池の話になった。ただし講師は電池の話から入らず、リテラシーの確認から始めた。トヨタの社長が交代したことを知っているか、そしてなぜ交代したかを説明できるか、という二段構えの問…

経営

共産主義は理想・社会主義は工程

同じ「社会主義」という語を使いながら、マルクスとワルラスはまったく違う場所に立っていた。この回は、両者を並べて論じることの危うさを三つの軸で解体し、最後にそれを自社の組織設計と…

経済

内的財と外的財の境界

才能や健康は価値がある。しかし売れない。だから経済学は扱わない――この一見冷たい線引きこそが、マーシャルが経済学を科学にするために引いた最初の一本だった。定義とは無味乾燥な前置きではなく、学問の設計図である。…

経済

円高が続かない理由

質疑応答では、8月頭に実施された日米協調為替介入があっても円高トレンドが定着するとは限らない理由が、ポートフォリオ・バランス・モデル、UIP(金利平価説)、シグナリング効果、FTPL(…

経済

冷たい社会とカーストの設計

前半で扱った同質化の議論を、講師は次の論点に引き継いだ。制度には制度ロジックというものがあり、ロジックが違う者同士が出会うと対立が起こりやすい。しかし同質化を壊すには、まさにそのロジックが違うところから人を連れてこなけれ…

経営

出禁を狙うブース戦略

この回は、前半が「営業とは何か」をめぐる雑談、中盤が制度理論の講義(別レポートで扱う)、そして後半が5月の資産運用EXPOにどう出展するかという実戦計画で構成されている。本レポートが扱うのは、前半の営業論と後半の出展計画…

経営

分析ツールの矛盾と組み合わせ

フレームワークを1つ覚えても、事業判断は1ミリも進まない。この回の講義は「VRIOの4文字が何を意味しているか」を言葉の水準まで分解したうえで、複数の分析を重ねたときに必然的に…

経営

制約条件理論と全体最適化

今回の勉強会の前半パートは、前田さんによる制約条件理論(TOC:Theory of Constraints)の講義が中心となった。テストの平均点を上げるという身近な題材を起点に、「全体を最適化するには、強みを伸ばすのでは…

政治

前例の連鎖:台湾・尖閣・アフリカ

ベネズエラの構造解説を終えたところで、マイキー氏が参加者に投げた問いは意外なものだった。「戦争のこの攻撃の動きを見てみてください。今年のノーベル平和賞を取ったのは誰ですか」。答…

経済

創造的破壊と支配的デザイン

前回のネルソン&ウィンターに続き、この回はその源流であるヨーゼフ・シュンペーターに遡った。新結合・創造的破壊・企業家という三語がどこから来て、初期と後期でなぜ主張が反転したのか。そして産業が進化するとき何が起きているのか…

株式投資

功利主義とアルゴリズム設計

前田氏によるジェレミー・ベンサム講義を土台に、マイキー氏が「現代の功利主義=アルゴリズム最適化」という補助線を引き、渡辺氏が「安全と期待を保証する法」という第三の軸を差し込んだ…

政治

功利主義は誰のものだったか

ベンサムが死んだ翌日、イギリスの改革法は有権者を「男性である者」と定義した。理論が全員を数えているつもりでも、制度は全員を数えていなかった。ミルが理論を書き換えざるを得なかった…

株式投資

劣後債と市場のバグ

NVIDIA株の全売却で株価が下げた局面を、講師は「感情的なトレードが作った歪み」と読んだ。その根拠は債券の種類にあった。冒頭の雑談で交わされた銀行員のキャリア論と合わせ、金融…

経済

労働分配率とCEO交代の波

利益が2倍になっても給料は2倍にならない。この事実を「経営者が悪い」と読むか、「分配率で見ると立場が反転する」と読むか。マイキー氏はデータの見方を一度ひっくり返し、そこから世界のCEO交代率という別の指標に接続した。数字…

経済

効用は量・弾力性は質

アルフレッド・マーシャルの需要論を「量=効用」「質=価格弾力性」という二本の軸で読み直し、その静的な理論が現代の経営学・実務経営者の需要観とどこで断絶しているのかを検討した回の記録。…

政治

北極海とモンロー主義の変質

世界地図を上から見ると、南極と北極の決定的な違いが見える。陸の上の氷か、水の上の氷か。その一点から、砕氷船の受注競争、グリーンランドの帰属、地中海の港湾、そして一世紀前に書き換えられた米国の教義までが一本の線でつながる。…

政治

医療AI承認数と日本市場の壁

海外スタートアップのピッチに対して日本側から返された二つの冷水。一つは規制の壁の定量的な指摘、もう一つは「精度は技術では上がらない」という原理的な反論である。

株式投資

原子力回帰と直接接続

反省会の最後、講師が体調を崩しながら三十分ほどで駆け抜けたのがこの講義である。テーマは2026年のエネルギー業界で、講師は流れを三つに整理した。第一に原子力への回帰、第二にデータセンターと発電設備を直接つなぐ「直接接続」…

経済

取引コストは高い場所で下げる

この回の後半、議論の中心は資源依存理論から取引費用理論へと滑っていった。きっかけは主宰者の一言である。ほとんどのサービスは、どうやって顧客の依存性を増すかを考えて設計されている。だから依存度は勝手に上がっていく。そのとき…

金融

右手と左手の刷り込み

前日の出版記念講演。5時間経って疲れ切った会場で、ブースも立てず、水1本とチラシ1枚だけで面談を積み上げた。その種明かしが、参加者からの質問に答えるかたちで1時間以上続いた。挙…

経営

合理性と正当性のズレ

合理化とは何をする作業なのか。なぜ手段だったルールが目的をのみ込むのか。そして、人が合理的に「考える」のに正当性で「動いて」しまうとき、その差はどこで測れるのか。前田氏の講義と、マイキー氏の制度理論からの切り返しが正面衝…

経営

同人誌が育てた日本のIP

日本の漫画とアニメが世界に届いた理由は同人誌だった、という仮説から議論は始まる。ならばAIによる「デジタル同人誌」も同じ役割を果たすはずだ――そう見立てたうえで、iモード、Su…

経営

同質化の三段階と形骸化

この回は、前回に置いた「制度の定義」という土台の上に、制度がどうやって出来上がるのかという作動原理を積み上げる時間だった。講師(前田氏)が冒頭で釘を刺したのは、前回いちばん誤解を招きそうだと感じていた点である。同質化すれ…

経営

命題のすり替えと論破の罠

この回の後半、講義が終わってから約47分間続いたディスカッションは、単なる質疑応答の域を超えている。前半で提示された弁証法という枠組みが、参加者それぞれの実務――事業相談、論文…

株式投資

営業道場と感情の逆張り

この日の勉強会は、AIツールをめぐる長い雑談から始まった。生産性の効果はいつ数字に出るのか、どのツールが最適なのか、AIが作った資料はなぜ見分けがつくのか――話題は散らばってい…

株式投資

四半期開示とスコープ3の穴

四半期決算を廃止すべきかという米国の議論から、プライム市場の追加開示、TCFD、そしてGHGプロトコルの排出量計算へ。開示を増やせば透明性が上がるという前提を、一つずつ疑ってい…

株式投資

国債より低い社債利回り

最上級の格付けを持つ一企業の社債が、その企業を課税できる政府の国債より低い利回りで取引される。理屈のうえではありえないこの現象を、市場は「主権リスクの警告」と呼んできた。このセ…

株式投資

国富論と道徳の賞味期限

この回の前半は、前田氏による経済思想史の連続講義の一コマとして、アダム・スミス『国富論』を扱った。ただし講義そのものは短く、時間の大半は講義後に始まった三者(前田氏・渡辺氏・マ…

経営

型がなければ型破りはできない

この日の勉強会は、マイキー氏が直前まで行っていた事業面談の話から始まった。70本のうち20本が「殺そうかと思った」レベルで、しかもそれを作ってくるのが50代・60代の大手企業出…

経営

埋め込まれた前提とホンダの敗北

後半のセッションは、前半で組み立てた制度理論の道具を、具体的な企業と市場に当てはめる時間になった。きっかけは、参加者の一人が「だからホンダが負けたんじゃないですか、今回」と切り出したことだった。ここからマイキー氏が展開し…

経済

埋め込みからは逃げられない

この回の講義は、エンベデッドネス理論(埋め込み理論)の話から始まる。講師(マイキー氏)はまず、この理論が扱っているのは 「抜けられないような状況はどう作られ、どのように生み出されているのか」 という社会との関係性の問題だ…

経営

埋もれた技術とプレゼンの壁

シュンペーターのマーク1・マーク2を「拡大するサーチ」と「深めるサーチ」に読み替えたところから、議論は大学と企業の断絶、産学連携が契約段階で止まる現実、蓄電池という巨大市場、そして「あなたの話が面白くないから売れない」と…

株式投資

基本構造と主要3社の攻防

本パートでは、マイキー氏が提唱する光通信インフラの基本構造であるアクティブ層(電気⇔光変換を担う光トランシーバーやOCS)とパッシブ層(光ファイバーやコネクターなどの物理伝送インフラ)…

経営

境界線はリスクでしか測れない

ブルーオーシャンとは境界線の再定義である。ではその境界線はどうすれば見えるのか。答えは「怒られてみること」だった。中国スポーツブランドのNike侵食、韓国サンダルのKPOP戦略、Anthropicのミュートスまで、線を動…

経営

増刷交渉と無償組織の統制

この日の勉強会の後半は、講師の書籍の発売を控えたプロジェクトの説明に充てられた。表面上は本を売るという話だが、講師も進行役も繰り返し「これは組織論の実験である」と位置づけている。売る・買うという話ではなく、自分のところに…

経営

外国人材と把柄の発想

日本は先細りだ、という参加者の実感から始まった議論は、雇う相手を日本人に限定する必要はどこにもないという結論に向かった。さらに議論は中国ビジネスに及び、そこで一つの中国語が持ち…

経営

外注は依存を買う

資源依存理論は「資源」の理論ではなく権力の理論である。この回は前田氏が理論の定義部分を担当し、マイキー氏がNetflix・Appleの事例と実務への翻訳を重ねた。…

政治

太陽のカルテルと重油の地政学

この日の後半、マイキー氏はベネズエラについて質問した参加者に対して、まず「ニュースの中で分からない単語はなかったか」と問い返すところから解説を始めた。参加者が挙げたのは「太陽の…

株式投資

太陽地球工学と不要論の敗北

この回の最後のブロックは、マイキー氏が「本当はこれを話そうと思っていた」と切り出したところから始まった。イーロン・マスクとジェンスン・ファンが登壇したサウジ関連のフォーラムであ…

経営

奇跡の復興と長子相続の呪縛

戦後日本が世界に対して持っていた優位は識字率だった。だがそれは「マニュアル化できる」という優位であり、0から1を作る能力ではなかった。加工貿易、半導体潰し、MBAを「外国かぶれ…

経営

女性リーダーの数値優位と評価制度

合宿直後の集中セッションで読み込まれた約100本のリーダーシップ論文。その分類作業と、そこから導かれた「評価制度を切り替えなければ人は変わらない」という主張を再構成する。

経営

威信という見えない資源

講義の最終盤、渡辺氏が資源依存理論を政治学の系譜に置き直した。資源とは与えられるものではなく作るものであり、金・正当性に続く第三の資源として威信(プレステージ)が浮かび上がる。明治日本と近代中国の事例まで議論が伸びた。…

政治

学問の中立性は誰を守るか

この回の講義は、マックス・ウェーバーという人物の伝記でも、代表作の粗筋でもなかった。扱われたのは、もっと手前にある一点である。すなわち「人が何かを述べるとき、その発言は事実を写…

経済

安心の追求と不安の解消

教義の違いだけでは説明が足りない。労働力が減れば農民の交渉力が上がり、地理が守ってくれる土地でしか封建制は成立せず、都市が育てば教会は誰と結びつくかを選び直す。マイキー氏と渡辺氏が、宗教の話を土地・人口・地理の話として組…

経済

宗教・経済・金融の三層構造

この回の後半は、講義の主題だった重商主義から離れ、「経済と宗教は本当に切り離せるのか」という問いに丸ごと費やされた。きっかけは講師自身の一言である。重商主義を説明し終えたあと、…

経営

実践事例と日本への示唆

iPhoneは本質的に「持ち運びのパソコン」でありながら、市場投入時は「携帯電話の一部」として既存の文脈に着地させ、そこから徐々にパソコン機能を充実させていった。半導体製造装置でも、ラ…

政治

寄付ガバナンスと報道のバグ

研究機関が受け入れる寄付のガバナンスと、大規模スキャンダル報道が構造的に抱えるインセンティブの歪み。主宰者が公の場でこの話題を扱ってこなかった理由を、情報の確度という一点から説明した回の記録。…

経営

密度依存モデルと参入の時機

この回の前半は、前田講師による組織エコロジー(組織生態学)理論、なかでも密度依存モデルの講義にあてられた。冒頭で講師が明示したのは視点の反転である。これまでの勉強会で扱ってきた理論の多くは、組織が主体的な意思を持って動き…

株式投資

対米投資5500億ドルと後工程

この日の後半、マイキー氏がリサーチの実演として取り上げたのが、日本の対米投資5,500億ドルである。切り口は「これは良い合意か悪い合意か」ではない。 報道が「9対1」だけを見出しにしたのはなぜか、そして契約書の中身を読む…

経営

対話の精神と静かなるリーダーシップ

2026年のダボス会議のテーマは「A Spirit of Dialogue(対話の精神)」だった。探り合いと熱量が求められる場に、日本は自国向けの理論をそのまま持ち込み、超長期金利が跳ねた。講師はこれを財政論の失敗ではな…

株式投資

市場は感情で動く

KADOKAWAの内紛とIP、バタフライキーボードの失敗、NVIDIA決算への市場の反応、そしてCROという新しい役職。この回の時事パートの記録。…

経営

市場戦略と子供食堂支援

本レポートは、EVのメンテナンス性を巡る座談会、経営理論(キャズム理論)の講義とディスカッション、BYDの市場戦略分析、そしてNPO法人の子供食堂支援事業報告という4部構成のミーティン…

経営

希少性と効用最大化の限界

経済学の土台にある二語、希少性(scarcity)と選択(choice)を出発点に、商品価値がどこから発生するのかを組み立て直したセッション。後半は「効用最大化は本当に定量化で…

経営

広告神話の崩壊と勝者の呪い

「広告費の投入量は売上と市場シェアの相関を作る」。経営戦略で長く語られてきたこの命題を、講師はオークション理論と行動経済学の二つの武器で反証しにかかった。勝者の呪い、自動入札、…

経営

弁証法の三つの系譜

この回の前半は、経済思想史の連続講義が「重商主義 → スミス → マルサス・リカード → J.S.ミル」と進んできたその次に、いきなりマルクスへ飛ばず、あえて弁証法という遠回り…

金融

引当金ゼロとウォール街の反撃

この話題が出たのは、勉強会が終わる直前だった。時計はすでに午後11時を回っており、マイキー氏が「あ、そうだ、あれを話そうとしてたんですよ」と言って切り出した十二分間である。だが…

政治

快楽計算とサブスク設計

ベンサムは幸福を足し算した。ジェボンズはそれを「どこで止めるか」の問題に置き換えた。この一段の飛躍が、Netflixが新作を出し続け、Amazonが配送無料を捨てない理由をその…

経営

悪意なき失敗モデル

組織で起きたトラブルを「個人の不注意」だけで片づけず、その場の行動であるアクティブフェイラーと、組織の設計に潜むレイテントコンディションの両面から捉える「悪意なき失敗モデル」を扱う。人…

経営

情報を平等に配らない設計

情報開示を求める声に対し、講師は正面から「配らない」と答えた。その根拠として持ち出されたのは、平等と公平を分ける一つの思考実験だった。…

経営

情報を知識に変える技術

前田氏が「アウトプットが何かわからない」という荒井氏の訴えに答え、料理のメタファーで体系化したプレゼンを扱う。牛肉をそのまま出すコピー&ペースト、食材にあたる情報、そして料理そのものに…

経済

慣習価格と社会のエントロピー

この日の講義は、需要と供給という見慣れた枠組みをいったん脇に置くところから始まった。経済学の標準的な説明では、価格は消費と生産の交点として決まり、市場はそれ自体で完結した計算装置として扱われる。ところがウェーバーの視点に…

政治

憲法AIとペンタゴンの圧力

この日の勉強会の前半は、参加者の多くが気にしていたひとつのニュースから始まった。Anthropic と米国防総省が正面から衝突している、という話である。講師は冒頭で「アンソロピックのニュースを知らない人はどれくらいいます…

経営

成長段階とFCFの読み方

同じ数字でも、企業がライフサイクルのどこにいるかで意味が反転する。導入期・成長期・成熟期・衰退期の四段階、その最初の関門であるキャズム、そしてなぜ成長性の指標がキャッシュフロー…

経営

戦略論:優位性のつくり方

本パートでは、戦略論の核となる定義から入る。戦略とは選択肢を増やし、その中から適切なものを選ぶ行為であり、戦略そのもので直接勝つことはありえない。勝敗を決めるのは選んだ選択肢を最大化す…

経営

手書き・図解・復習の勉強法

市場構造と資金調達の議論を終えた後、話題は学習の方法論そのものへ移った。この転換は唐突ではない。前半で示された結論——海外までリサーチできる人とできない人の間に圧倒的な差が生ま…

経営

批判的思考は悪口から始まる

「批判的思考を養うにはどうすればいいか」という質問に、講師は「人の悪口だけ言い続けてください」と答えた。乱暴に聞こえるこの処方箋は、しかし最後に「悪口をロジカルに喋れないやつの…

株式投資

投資リサーチの視点

冒頭は前日の会食エピソードと、マイキーさんが高校時代に中南米を単身で巡った体験談から始まる。マヤ・アステカ・インカ文明の違いを地政学的に読み解く姿勢は、後半で語られる三井物産・NTT・…

株式投資

投資リスクと拡張マップ

最大のリスクは、東京エレクトロンが2028〜2029年に量産化を予定する「コアレス」ガラス基板技術である。実現すればTIが独占する12インチウェーハの製造優位が崩れかねず、商用化・量産…

株式投資

投資判断の実践と日本企業論

本パートではバックログ(受注残)の重要性を扱う。受注残が積み上がっている銘柄は先々の売上が確定しており、HBMメモリー業界がSK・Micronの長期契約化によって安定投資先へ転換した前…

株式投資

投資戦略と総括

本パートは投資戦略への示唆と、セミナー全体の総括を扱う。注目銘柄として東京エレクトロン・アドバンテスト・イビデン・xAI(SpaceX経由)・Anthropic・BYDが取り上げられ、…

経営

抜けられない合弁の代償

資源依存理論の講義は、途中から日本企業の中国合弁という生の実務に着地した。中川氏の現場証言を軸に、サムスンの撤退手法とテスラの単独出資を並べて、依存の解除がなぜこれほど難しいのかを追う。…

金融

掛け算の企業と割り算の企業

受講者から出た「この二つは矛盾するのではないか」という問いに、講師がホワイトボードを使って正面から答えた回。結論は、両者は対立する概念ではなく企業のフェーズが違うだけ、というものだった。評価・化粧・市場の見方・学術的アプ…

経営

撤退判断と実務への応用

本パートは、戦略の定義が現実の意思決定にどう表れるかを扱う。来日したNVIDIAのジェンスン・ファンCEOが日本の強みを「ものづくりと材料」と評したことを受け、日本はルールメーカーにな…

経済

支配の均衡価格と移動コスト

支配にも導入価格があり、維持費があり、代替わりの費用がある。前田氏はウェーバーの支配類型を需給グラフの上に載せ、値札とねばり強さで測り直した。抽象語の講義に見えて、実際には原価計算だった。…

経営

数字は具体ではない

「話が抽象的すぎる」という感想は、たいてい誤用である。ズームの倍率を変える操作(マクロ/ミクロ)と、情報の性質を変える操作(抽象/具体)は、まったく別の軸だ。この二軸を混ぜたまま数字を見ると、うまくいっている事業に追加投…

経営

敵役は時代で変わる

参加者が持ち込んだ「日本のIPを海外へ出す」事業構想への公開フィードバック。埋め込み理論の応用例として始まった議論は、途中から作品設計の話へ移り、 敵役は普遍ではなく流動を狙え という具体的な設計原則に着地した。…

株式投資

日本のVCとアナログDD

前半の市場構造の議論が「国内しかリサーチできない人と海外までリサーチできる人の間に圧倒的な差が生まれる」という結論に到達した直後、参加者の一人が自身の資金調達の現場から話を継い…

政治

日章丸事件と既得権益の突破

制度理論の質疑が一段落したところで、マイキー氏が「正当性の話に入ったので、YouTubeで喋ろうと思っていたことを軽く」と切り出したのが、この回の後半である。テーマは、なぜイランが日本の船だけをホルムズ海峡に通すのか。マ…

金融

日銀買入とVaRショック

キャリートレードが解消されれば円高になるはずだ。ならなかった。国債は日銀が買い支えるから大丈夫だ。大丈夫ではなかった。理論が外れたその瞬間こそ、追いかけるべきアノマリーである。…

経営

普及理論と複雑感染理論

テーマ:イノベーションの普及理論(ロジャース理論・複雑感染理論)とネットワーク構造論、及びSpaceX/Blue Origin競争構造の実例分析

経営

暗黙知とオーケストラ

企業進化理論の第一の柱「ルーティンと暗黙知」を、ジョナサン・アイブとオーケストラという二つの題材から読み解いた回の記録。…

政治

暴力と正当性のコスト構造

権力の裏付けは強制力であり、支配の裏付けは正当性である。この二つを「回避すべきもの」と「望ましいもの」に分けて語ってきたことこそが、組織論の躓きだった。前田氏の講義は、暴力と正当性を料理人の道具として並べ、それぞれに値札…

経営

暴落心理とレバレッジETFの罠

本レポートは、提供された文字起こしの内容を可能な限り忠実に構造化・整理したものです。相場に関する見通し(IBMの下落予想、SK hynix ADRの正常化時期など)は、いずれも登壇者個…

政治

東エルベ調査という原点

豊かな農民のほうが先に逃げた。この一つの調査結果が、階級闘争では説明できない社会を突きつけた。

株式投資

東京エレクトロンと統治課題

本パートでは東京エレクトロンの技術的優位性を扱う。塗布・膜形成から検査まで全工程をカバーする装置・素材を1社で保有する点が最大の強みとされ、ガラス基盤IC技術(コポース)、ダイレクトボ…

経営

業種の境界が溶ける時

密度依存モデルへの質疑から立ち上がった、理論の適用可能性をめぐる長い応酬。分母の取り方ひとつで結論が反転する枠組みを、どう使うか。…

経営

正当性の三類型と脱制度化

制度理論の第2回は、前回の同質化(アイソモーフィズム)の議論から一段深いところ、つまり「そもそもなぜ人は制度に従ってしまうのか」という層に降りていった。講師の前田氏は冒頭で、この理論が抽象的にならざるを得ない理由を、理論…

経営

正当性はずらして変える

制度理論の講義本編が終わったあと、この回は1時間半近くにわたって実務の質疑に費やされた。テーマは一貫している。理論として「正当性は変えられる」と分かったとして、では自分の組織の中で、それを具体的にどうやるのか。質問したの…

政治

歪みがなければ革命は起きない

マルクスの前提整理を終えたあと、講師は講義を一度止めて参加者に問いを投げた。「まず僕が気になるのは、皆さんはこの考え方に対して何を思っているのかな、というのをすごく捉えていただ…

経営

比喩の三類型:比較・列挙・対比

比喩は才能ではなく設計である。この回の前半は、比喩を「比較」「列挙」「対比」の三つに割り、それぞれの成立条件を言語化する講義に充てられた。コロッケとメンチカツという卑近な例から…

経営

比較はナンセンスか

債券市場と株式市場を並べるのはナンセンスだ、と研究者に言われた。無形資産と有形資産も、広告宣伝費とR&Dも、比べるものではないとされる。だがそれらを並べたときにだけ見える体質がある。この回の後半は、比較不能とされる二項を…

株式投資

流動性と固定性:水と氷

流動資産と固定資産。会計の教科書では償還期間が1年以内かどうかで機械的に区分される。だがその区分は、なぜ「短期・長期」ではなく「流動・固定」という言葉で呼ばれているのかを説明し…

経営

海外出展はパッケージで売る

エキスポ振り返りから始まった雑談は、途中から「なぜ日本企業は海外展示会で成果を出せないのか」という構造論に変わった。講師が韓国・台湾・中東で実際に使っていた出展の設計思想、そして営業部隊を二つに割るという運用が語られた回…

政治

海底ケーブル戦争とNECの営業力

陸・海・海底・空・宇宙という5層で覇権争いが起きている。そのうち一般に見えないのが海底と宇宙だ。世界の国際通信の99%を運ぶ海底ケーブルをめぐって、供給側は4社の寡占となり、発…

株式投資

液冷への転換とAI三強構造

NVIDIAは前年比73%増という数字を出して株価を下げた。同じ週、AnthropicとGoogleが桁違いの資金を調達した。ラック電力密度が跳ね上がり、空冷では追いつかなくなる。この回の後半は、決算の読み方から冷却部材…

経営

清華大学とAI人材の非対称

講義本編に入る前の40分間、講師が一日かけて調べ上げた中国のAI研究基盤の話が続いた。数字の一つひとつが、日本から見える景色とあまりに違っていた。

株式投資

減価償却という時限爆弾

この回のマイキー氏は、セッション冒頭から「AI企業のすべてが時限爆弾を抱えている」と予告し、しかもそれは「カリフォルニアで問題になっているもの」——電力や水の規制——ではなく別…

経営

満足度・理解度・支配可能量

この回の前半は、前田氏による「効用価値説」の講義に充てられた。前回扱った限界革命の背景論を受けて、今回はそもそも商品とは何か、価値とは何かという定義そのものを解体する作業に入っ…

株式投資

潰せない企業とAI営業論

「OpenAIは普通のAI企業なら、とっくに終わっている会社である」。そこから始まったこの議論は、赤字企業がなぜ潰せなくなったのかという問いを経て、AI時代になぜ営業職が増えて…

株式投資

火星から月への転換

支配の三類型を扱った同じ回の後半で、その枠組みを実在の2社に当てはめた事例分析が行われた。題材はSpaceXとブルーオリジンである。きっかけは参加者からの質問で、イーロン・マスクのようにカリスマ性で押し込んでくる相手がラ…

経営

無形資産をどう値づけるか

PBRもPERも、全員が同じ能力であることを前提にした労働集約型の世界で設計された。人ひとりの質が価値を決める市場で、その物差しは何を取りこぼすのか。赤字上場企業に価値はあるのかという問いから、デューデリジェンスで財務の…

経営

理念型は理想ではない

この回の主題は理念型ひとつである。前田氏はまず、マックス・ウェーバーをこれだけしつこく扱っている理由から入った。重農主義や重商主義、アダム・スミスといったこれまでの経済思想は、…

経営

理想・規範・イデオロギー

この日の後半は、講義というより即興の設計作業だった。前田氏が「価値は理想・規範・イデオロギーを総括したものであり、それは文化・宗教・学問によって形成される」と述べた直後、マイキ…

政治

生産は自然・分配は制度

富がどう生まれるかは物理法則に近い。だが富がどう分けられるかは、人間が決めた制度にすぎない。ミルのこの二分法は、最低賃金・労働組合・相続税という「今も使われている道具」の設計図…

経営

相互依存と権力不均衡

本編前の雑談だが、「資源とは何か」「アドバイザーとして依存関係にどう入るか」という後半のテーマと直結している。

株式投資

相関図で読むAI循環経済圏

会の後半は、一枚の業界相関図から始まった。NVIDIAを中心に、誰が誰に出資し、誰が誰から買っているのかを時価総額の大きさでプロットする。そこから読み取られたのは、OpenAI…

経営

矛盾は時間で解ける

この回の後半、話は人物論から方法論へ移った。マーシャルとシジウィックが実際に何をやったのかを一文で言うなら、こうなる。まず矛盾を見つける。対立している要因を特定する。そのうえで、何を加えればお互いの主張が両方とも正しくな…

経営

矛盾を抱える力と後悔最小化

このセッションは、前段の講義で出た一つの問いから始まっている。「学問は価値判断を排除できないが、介入させてはいけない」という矛盾をどう扱えばいいのか、という問いである。講師の前…

経営

知の探索とコンピテンシー・トラップ

この回で開示された組織設計は、感覚で組まれたものではなく、複数の経営学・組織心理学の理論を実装先として選んだ結果だと説明された。本レポートはその理論の中身を扱う。ダイナミック・…

政治

知を守る建築と現場主義

この回の前半は、手元に資料がない状態から始まった。登壇者が「いつも海外の話ばかりなので、一度国内で、先人がどういう苦労をしてきたかを見てみたい」と切り出したところから、東京・白…

金融

知識の運用とナッジの限界

この日の勉強会は、講師が自作したAI業界の相関図を見せるところから始まった。そこから展開されたのは、学んだことは全てパズルのピースにすぎないという学習観と、知識を銀行預金にたと…

経営

社長が回ると継続率が変わる

この回の後半は、前夜に実際に起きた事件から始まった。マイキー氏の知人経営者である小山氏が、自身が発注しているYouTube制作会社に対して激怒した。理由は成果物の質ではない。重…

経済

禁欲ではなく識字率だった

同じ「プロテスタンティズムと資本主義」でも、この回の焦点は倫理そのものではなく、 宗教改革が何のコストを削ったのか 、そして その削減分が何に使われたのか に移った。答えは寄付でも禁欲でもなく、聖書を自分で読むための識字…

政治

米中会談前夜と高市外交

2025年10月29日、翌日に控えたトランプ・習近平会談を前に交わされた読み筋。台湾がヒリ札になる、貿易戦争は中国が勝っている、高市外交は本物だ。この3つの予測を、2026年8…

政治

米中会談翌日の中国優位論

2025年10月30日、釜山でトランプ大統領と習近平国家主席が6年ぶりに直接会談した。その翌日の勉強会は、映像を見た直後の生の反応から始まっている。「時間を伸ばしただけ」「時間…

経済

精神なき専門人と日本の現金

前田氏のマーシャル講義が終わったあと、マイキー氏が同じ用語をまったく別の思想家に持ち込んだ。マックス・ウェーバーである。マイキー氏の問題意識は単純だった。 「余剰」も「弾力性」も、ウェーバーは使っている。だが意味が違う。…

経営

組織と個人のボトルネック

勉強会の終盤では、制約条件理論(TOC)を組織マネジメントと個人の行動に適用する議論が展開された。技術やビジネスモデルの制約を解消しても、最終的なボトルネックが「人間の感情」「自分が可愛い」という心理に行き着くことが繰り…

経営

組織の多様性とレジリエンス

テーマ:イノベーションの普及理論(ロジャース理論・複雑感染理論)とネットワーク構造論、及びSpaceX/Blue Origin競争構造の実例分析

経営

組織フィールドと制度の隙間

この回の講義部分は、前回までの「同質化と正当性は厳密には別物である」という確認を引き継ぎ、では制度はどういう範囲に生まれるのかという問いから始まった。提示されたのは三層のモデルである。最も外側に 組織フィールド (業界を…

経営

経営改革と変革の物語

本パートでは、ドットコムバブル期の携帯電話向けデジタルチップ(DSP)で市場を席巻したTIが、AIブームでは一転してアナログの電源・電力管理に原点回帰した変遷を追う。NVIDIAと競合…

経済

経済学は人間の研究である

この回は、教科書がマーシャルを紹介するときの順序を意図的に逆にしたところから始まった。普通は部分均衡、価格弾力性、消費者余剰といった道具立てが先に並ぶ。前田氏はそれを「バラバラに見るとなぜこれが繋がっているのか分からなく…

経営

美の標準化と模倣の三角形

この回の中心は、講師(マイキー氏)が翌日のメディア取材のために整理していたという一つの実話である。ある日本の美容系スタートアップから「どうやったら韓国に勝てますか」という相談を受け、彼は「絶対に無理です」と答えた。大手で…

経営

習慣は文化より変わらない

前半の講義が「組織にはルーティンと暗黙知が積み上がっている」という理論を提示したのに対し、質疑は一気に実務の話に落ちた。最初の質問者は、ルーティンは文化なのかそうでないのかと問い、自分は文化になる手前のものだと考えている…

株式投資

脳を買った次に体を買う

Arm、Ampere、Graphcore――ソフトバンクが買ってきたのは全部「脳」だった。脳がいくらあっても動かす体がなければ意味がない。データセンター、通信タワー、ファイバー…

株式投資

英英辞典と思考プロセス

分からない単語を和英で引けば解決する。英英で引けば解決しない。解決しないまま横に伸び続けた先に知識が残る、という主張が、この日の最後の30分に出てきた。手を挙げなかった教室、仕…

経済

街並みで読む資本と共存論

地中海の話が日本に折り返してきた後半戦。駅の階段、ホテルのロビー、店の配置から資本関係を読むという観察法。そして「中国を嫌うこと自体が合理的とは思えない」という、この日いちばん賛否の分かれた主張。…

金融

解約されるほど儲かる保険

価格弾力性は商品の性質ではなく、売り手が設計できる変数である。その設計思想がもっとも露骨に現れる場所として生命保険が解剖された回。…

経営

評価基準を反転させる設計

この回は、主宰者が自らのコミュニティを「どういう設計思想で作ったのか」を、初めて全体像として言語化した回である。組織論の教科書的な話ではなく、実在するひとつの組織の入口から出口…

経営

話しかけられない人とルールの穴

この回は、三日間の展示会出展を終えた直後の反省会である。参加者それぞれが現場で何を試し、何が効かなかったかを持ち寄り、講師二名がそれを設計論に翻訳していく構成になっている。前半は現場の声かけ技術、中盤は会場ルールとの折衝…

株式投資

調達条件と投資家の見極め

生のピッチを見た直後に交わされた、ファイナンス条件の読み方と投資判断の基準についての実務的な会話。プレゼンの水準が調達に直結するという話から、Exitシナリオ、そして「何を見て…

株式投資

護送船団方式と株主総会30分

戦後復興を成立させた4つの条件が、そのまま今日の統治不全の設計図になっている。大蔵省による全面管理、メインバンク、持ち合い株、そして30分で終わる株主総会。機関設計の比率、創業…

株式投資

負債は未来を使う道具

本編の講義は、極めて明快な宣言から始まる。負債を「金額の資金調達手段」として数字だけで語ること、そして「負債=借金」と等号で結ぶこと。この二つの理解に、講師は真っ向から反対する…

株式投資

財務三表は100m走で読む

損益計算書は「何の大会か分からない優勝記録」、貸借対照表は「腕と足の太さ」、キャッシュフロー計算書は「今のタイム」。数式を一つも使わずに、財務三表がそれぞれ何を答え、何を答えら…

経済

貧困から始まった経済学

この回の前半は、アルフレッド・マーシャルの理論そのものではなく、理論を建てる前の土台――彼が何のために経済学を選び、どんな順番で概念を積み上げたか――に費やされた。講師は「前提を飛ばして理論だけ読んでも理解には進まない」…

経営

貨幣と労働力:二つの特殊な商品

市場で交換されるものはすべて商品である。だがその中に、他のどれとも似ていない特殊な商品が二つだけある――貨幣と労働力。この回の講義は、その二つをまったく同じ図式で語り切るという…

株式投資

買えない人はどこへ消えるか

一般均衡を「デマンドプル・インフレの究極体」とたとえたところから、この回の議論は理論の弱点へ向かった。値上がりで買えなくなった人が、モデルの中では「需要が調整された」として消え…

経営

資料なしのグラデーション

展示会での登壇を終えた直後の反省会で、講師が最も時間を割いたのがプレゼンテーションの技術論だった。ここで提示された課題は、話し方の巧拙ではない。スライドという道具を取り上げられたとき、何を代わりに使うのか、という問題であ…

金融

資本コストを説明できない経営

資本コストとは経営者にとっての支出ではなく、投資家にとっての期待リターンである。この一点がずれたまま上場している企業に何が起きるのか。当日おこなわれた実際の面談を素材に、企業価値の分母と分子、エクイティスプレッド、そして…

経営

資本家に養われた反資本主義

この回は『資本論』そのものの解説ではない。講師の言葉を借りれば「資本論に行く前に、資本論がどういうものなのか、何のために書かれているのかが分からないと、書いてある言葉をそのまま…

経営

資源分割理論と中規模の消滅

組織エコロジーの一分派である資源分割理論(resource partitioning)を、米ビール産業とスターバックスの実例から読み解く。ジェネラリストとスペシャリストは競合しない。潰れるのはその中間にいる企業である、と…

経営

質問力と営業プレゼン術

第2部は、前田氏が代講で参加者約670名にフィードバックした内容を、メンバーが実演形式で共有する構成で進む。「褒めてから落とす」ではなく先に欠点を示してから持ち上げる対比の技術、丁寧す…

経営

質疑応答と宿題

セッション中に寄せられた16件の質疑応答を全件収録するパートである。藤川氏・カ原氏・山まち氏・まき氏ら参加者から、相互依存度と権力不均衡の関係、トヨタと部品会社の力関係、CrowdSt…

経営

逸脱の正常化と適応課題

本編講義の前半テーマは「組織レジリエンス理論」。危険なサインが日常に潜んでいても、トラブルが起きなければ「問題ない」と組織内で評価され続けてしまう逸脱の正常化(Normalizatio…

経営

過去の依存を外すナラティブ

比喩の講義が終わった直後、「メタファーとナラティブをどう繋ぐのか」という問いが投げられた。そこから展開されたのは、説得の構造を過去・現在・未来の三段に分解し、そのうち最も削られ…

経営

適切な問いに三分の一を使う

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を、宗教社会学の古典としてではなく「調査設計の教科書」として読み直した回。答えを出す前に、問いそのものを壊して組み立て直す作業に、どれだけの時間を割いているか。前半の雑談で出…

経営

量なくして質は語れない

この回の後半、話題は完全に個人の側へ移った。きっかけは、建築業で長く技術を磨いてきた参加者からの相談である。業界内でトップと呼ばれる位置まで来て、副大臣や文化庁から声がかかるようにもなった。1番になれば口を利くだけで食べ…

経営

量子5方式と3次元推論の壁

量子コンピュータについて質問が殺到したにもかかわらず、講師は講演でその話をしなかった。理由は明快で、方式を特定しない質問には答えようがないからである。この回では超伝導・イオント…

株式投資

金があふれる年の逆張り

世界中が財政を拡張し、企業が広告に金を投げ込む。そこで起きるのは広告単価の高騰と競争の激化である。講師が「ぜひ金をばらまいてほしい」と言い切った理由と、通貨・日銀・楽観論をめぐる参加者との対話。…

経営

限界は変化量・価値はセットアップ

同じ商品でも価値が変わる。それを言い切った瞬間に経済学は科学になり、同時に「価値はこちらから動かせる」という商売の道具にもなった。限界革命の初回講義と、それを即座にプレゼンと体…

経営

雨が降れば傘を差すのか

雨が降ったから傘を差した。本人の心理としては筋が通っている。統計を取れば日本では大半が差している。では「雨が降る=傘を差す」は因果か。フロリダでは1割しか差さないと聞いた瞬間、その命題は崩れる。この日の質疑は、社会学の証…

株式投資

電源管理技術の競争優位

AIデータセンターの1ラック当たり消費電力は、従来の約100kWから1MW超へと10倍以上に膨張した。48Vの低電圧のまま送電すると電流が跳ね上がり200kmの銅線ケーブルが必要になる…

経済

需要と供給とポテンシャル

この回の後半、マイキー氏はリカードとマルサスの争点を現代へ引き継ぐ形で、経済学の教科書が当たり前のように並べている「需要と供給」という対の立て方そのものを解体した。需要と供給は…

経営

需要階層と対話・4.0

コトラー理論の中核は需要の段階的理解にある。「テレビは何台必要か」に答える顕在的なデマンド、「今の不満は何か」を言語化できるニーズ、そして「リビングを広くして家族の時間を増やしたい」と…

経営

非市場戦略と日本の弱さ

前半で組み上がった三層のマトリクスに対し、渡辺氏が投げた一言が議論の方向を変えた。多くの人がこの図に唐突さを感じるのは、宗教的定義と市場的定義のあいだに本来入るべき政治的定義が…

経営

韓国関税25%と日本波及リスク

韓国が対米関税を15%から25%へ引き上げられた経緯を扱う。3,500億ドルの対米投資を約束し15%まで下げる合意に近づいていたが、投資管理特別法が野党の反発で成立せず、ヒュンダイ工場…

株式投資

香港上場と情報の交換条件

なぜ中国企業はニューヨークでもロンドンでもなく香港へ行くのか。講師が「YouTubeではあえて言わなかった」と前置きして明かした答えは、上場制度ではなく金融情報端末の規制にあった。