EXECUTIVE SUMMARY
正面から割らない、という戦い方
10年
創業時点で決めていた上場までの期限(実際も10年目)
約27%
同業他社に対する活動家ファンドの保有比率(2026年9月時点)
1件
ボーリング社で機能していたプロジェクト数(講師の説明)
急性期/慢性期
社長が「変えられる側」として選んだ領域
この回の終盤は、事業説明から政策・規制・資本政策へと移っていく。中心にあるのは、規制が層をなして重なっている業界において、どこから手を付けるかという問題である。
社長の現状認識は厳しい。日本の医療は閉鎖的で、データ連携がされていない。薬剤でもワクチンでも、投与した結果がどうだったかを誰も把握していない。病院の情報は個人情報保護の名のもとにその病院の中で閉じており、連携しておくべき場面でも分断されている。データが連携されていないということは使われていないということであり、その恩恵を受けられていないのは利用者である我々だ、という主張である。
ここで社長が示した現実的な線引きが興味深い。医療全体を変えるのは不可能であり、国が有識者会議でやっていることは「できないリスト」だと切り捨てたうえで、急性期と慢性期に分けたときの慢性期側であれば、自社一社でも最適化を測れると述べた。全部を相手にしないという判断である。
これに対して講師が出した提案が、この回でもっとも実務的な論点になった。規制が「バームクーヘンのように層になっている」と自覚しているなら、規制のない地域を探すリサーチにはすでに着手できるはずだ。緩い地域で事例を作り、それを国内に逆輸入するほうが、直面してから動くより合理的である。講師はその具体例として、自身が投資家として面談したイーロン・マスク系企業の事例を挙げた。
セッションを貫く1本の線
規制は正面から割るものではなく、層の薄い場所を探して回り込むもの。そして日本は事例と実績に弱い国だから、外で作った実績はそのまま国内での交渉材料になる。この特性を逆に利用するのが非市場戦略である。
PART 1
データが分断されている国
社長が課題として挙げた第一点は、医療情報の分断である。薬剤にせよワクチンにせよ、投与された結果がどうだったかの情報を誰も持っていない。治験がやりにくい環境であることも、この分断に起因する。
病院の診療情報についても同じ構図がある。個人情報保護法のもとで守られているように見えるが、裏返せば、連携しておくべき場面でまったく連携されていない。データとして連携されていない以上、そのデータは使われていない。使われていないから、恩恵も受けられていない。
この発言の前提について
社長はこの部分を「今日はオフレコの場なので」と前置きして語っている。本レポートは公開された動画の文字起こしをもとに作成しているため記録するが、発言のトーンとしてはその前提のもとで語られたものである点を明記しておく。
上場した、もう一つの理由
ここで社長が明かしたのが、上場理由の二つ目である。一つ目は事業を継続的にやっていくための規模確保だが、もう一つは、膨大な医療データを一社で持つことのリスクだった。社長の表現では「身の危険も感じていた」となる。
上場すれば個人の危険には及ばない。ただし企業として潰される可能性は残る、という認識も同時に示された。例として挙げられたのは、株価が急落した直後に株主構成が入れ替わり、その後に株価が戻っていた国内企業のケースである。
📌 Claude補足|医療データ連携をめぐる政策の現状
日本では、電子処方箋・オンライン資格確認基盤を軸にした医療情報連携の整備が進められており、政策の方向としては連携拡大に向かっている。社長が「国も動き出した」と述べた部分はこの流れと整合する。
ただし、施設間で診療記録を相互参照できる体制が全国的に確立しているとは言い難く、「連携されていない」という現状認識自体は妥当である。なお社長が挙げた「株価急落後に株主構成が入れ替わった企業」の事例については、具体名が特定できる形での言及はあったものの、株価と株主異動の因果関係を裏付ける公開情報は本レポートの調査範囲では確認できなかった。
要確認
PART 2
全部は変えない、という線引き
医療全体を変えるのは不可能である──社長はここから話を始めた。国であれば可能かもしれないが、有識者会議でやっていることは「できないリスト」だ、というのが社長の評価である。
そのうえで、大きく急性期と慢性期に分けたとき、慢性期は新しい領域であり、そこの最適化なら自社一社でも測れると述べた。地域包括ケアに特化した新サービスも、その一部として位置づけられている。
取らない戦い医療全体の構造改革。制度・利権・慣行が層をなしており、一社で動かせる対象ではない。
取る戦い慢性期・在宅領域の最適化。比較的新しい領域であり、既得の層が薄い。一社でも動かせる範囲に収まる。
バームクーヘンという比喩
社長は日本の規制構造を、バームクーヘンに喩えた。同心円状の層が平行に重なっており、層が何重にもなって繋がっている。だから強固に見える。
ただし社長は、これを「保守的だから変わらない」とは読んでいない。保守ではなく、利権を守っているだけだろう、という見方である。そのうえで、外圧──ここでは技術の進行という意味での時間の流れ──によって、デジタルを外せないところまで来たから、ようやく動き出している、と整理した。紙をやめられない理由として「デジタルにすると人がいらなくなり、公務員が減ってしまうから」という説が語られることにも触れ、それを都市伝説的な話として紹介している。
📌 Claude補足|「規制の層」を扱う枠組み
複数の規制・制度・慣行が相互に依存し合って一つの構造を作っている状態は、制度理論では「制度的補完性(institutional complementarity)」として扱われる。個々の規制だけを取り除いても機能しない、あるいは取り除けないのは、それが他の制度と噛み合っているためである。
この枠組みからは二つの帰結が出る。一つは、単一の規制緩和では動かないこと。もう一つは、補完関係の外側(別の法域)であれば同じ技術がそのまま機能しうること。講師が提案した「緩い地域で事例を作る」という戦略は、後者の含意を実務に落としたものと読める。
PART 3
外で事例を作って、逆輸入する
講師がここで持ち出したのが、自身が投資家として関与した事例である。イーロン・マスク系の掘削会社が、アメリカ国内で穴を掘れない状態にあった。規制の問題であり、それを解くための社内リソースが構築されていなかった。そこで中東に進出し、ドバイなど規制の緩い地域で事例を作ったうえで、アメリカへ逆輸入する流れを組んでいる、という説明である。
講師はこの構図を、そのまま今回のゲスト企業に当てはめた。規制の存在をすでに認識しているなら、それがない場所はどこかを調べる作業には、その時点で着手できる。直面してから動くより、先に打っておくほうが戦略として合理的であり、データも実績も出せる。
逆輸入戦略の三段構え
①規制が緩い法域を特定する(シンガポール・台湾・香港・韓国などが例示された)→ ②そこで実装し、実績データを蓄積する → ③その事例を持って国内の規制側と交渉する。講師の言い方では「日本人は事例と実績と肩書きに弱い」ため、この順序が効く。
📌 Claude補足|掘削会社の事例について
講師が挙げた企業(The Boring Company)とその投資判断については、本勉強会シリーズの別レポート「ボーリングカンパニーの投資判断」で独立して詳述されている。本レポートでは、非市場戦略の具体例として言及された範囲にとどめる。
なお講師は「ハイパーループ計画」という語でこの会社の構想に触れているが、厳密にはハイパーループ(真空チューブによる高速輸送構想)と、The Boring Companyが実際に運営しているループ(地下トンネルを車両が走行する方式)は別物である。ラスベガス・ループは後者にあたる。
要確認 講師が言う「2026年のハイパーループ計画」が具体的にどの計画を指すかは、文字起こしからは特定できない。
取引費用としての「日本でやること」
講師はこれを経済合理性の問題として整理した。台湾のスタートアップと面談する中で繰り返し聞くのは、日本に来ると仕事がしにくいという話である。スピード感がなく、大手と組んでも紙ベースの手続きで話が進まない。これは探索コストが高い、すなわち取引費用が大きいということであり、せっかく調達した資金をコストのかかる場所で使うことになる。
だからアドバイスとしては、規制に少しでも引っかかりそうなものは、緩い地域で実績を作ってから日本に持ってくる。シンガポール、台湾、香港、韓国は医療機器などの導入に積極的な傾向がある、という指摘である。
講師が指摘したねじれ
日本は高齢者需要が最も大きい国でありながら、その高齢者需要を最も研究しているのは日本の大学ではなく海外の研究機関である。需要が国内にあり、研究が国外にある、という構造そのものが問題として提示された。要確認 特定の大学名を挙げた比較については、研究蓄積の定量比較までは本レポートでは確認していない。
社長の応答
社長はこの提案を参考にすると述べたうえで、自身の立場も示した。日本で生まれ、日本のことが好きであり、今の現状のままではまずい。損をしているのは利用者であり、税金を払っているのにその恩恵が返ってこないのは問題だ。だからまずは日本を立て直したい、という順序である。
講師はこれを否定していない。ただし投資家としての評価軸は別で、「国内だけでやっている時点で評価しない」という立場を後に明言している。加えて講師が描いていた設計はこうである──海外に出ることで会社が大きくなり、その成功体験が国内で動きやすくなる条件を作る。つまり海外展開は日本を諦めることではなく、日本で動くためのレバレッジになる。
PART 4
異業種をベンチマークに置く
終了後の振り返りで、講師がもう一段掘り下げたのがベンチマークの選び方である。
ベンチマークを問われたときに同じ業界の企業を挙げるのは自然だが、講師は必ず異業種をベンチマークにすると述べた。理由は、いま解こうとしている問題の構造が、業界の境界とは独立に存在するからである。
この回の文脈で言えば、課題は「データ統合」である。医療が進んでいないのなら、日本で最もデータ統合が進んでいる分野はどこか、海外で最も進んでいるのはどこかを調べればよい。そのシステムが使えるか使えないかは問題ではなく、統合に至るまでのプロセスがどう踏まれたかが欲しい情報である。
講師の言い方
「点と点を繋ぐと線になる。関係ないところの線に繋げるのが事業拡大であり、事業の高度化になる」。同業からの模倣は誰でもできるため、両サイドを同時に進める必要がある、という整理である。サッカー選手がサッカーの試合だけを見るのではなく、バスケの試合も見たほうがいい、という比喩が添えられた。
具体的な対象として講師が挙げたのは中国だった。全システムを統合している国であり、役に立つかどうかにかかわらず必ずリサーチに入れる、という言い方である。これに対しファシリテーター側からは、現在使用しているLLMを中国製に切り替えること自体は可能だという応答があったが、講師はそこを訂正した。求めているのは製品の切り替えではなく、どういうシステムでどうデータを統合しているかという構造のリサーチである。
📌 Claude補足|異業種ベンチマークという手法の位置づけ
競合以外を比較対象に置く手法は、経営実務では「機能別ベンチマーキング」「ジェネリック・ベンチマーキング」と呼ばれ、1980年代にゼロックスが実践した事例が古典として知られる。同社は物流業務の比較対象を同業他社ではなくアウトドア用品通販のL.L.Beanに求めた。講師の主張は、この手法を「解こうとしている機能」の側から比較対象を選ぶという形で述べたものにあたる。
なお「中国が全システムを統合している」という表現については、行政・決済・信用情報の統合度が高いことは広く指摘されているが、医療情報に限った統合水準を単一の評価で語れるかは別途の検証が要る。
要確認
PART 5
資本政策という別の防衛線
質疑の終盤、参加者から資本政策に関する問いが出た。上場時にあった借入金を三年で返済し、現在は実質無借金で純資産も積み上がっている。そうすると今度は、上場企業であること自体のリスクが出てくるのではないか、という指摘である。
参加者が例として挙げたのは、同じ業界にある大手企業に海外の活動家ファンドが株式を買い集めている件だった。前日時点で保有比率が25%を超えており、株主総会で経営陣の交代を狙う動きもあったという説明である。
社長の回答は二段構えだった。第一に、内部留保が積み上がっていることは投資家からも指摘されている。第二に、自身が創業者であり、創業メンバーだけで50%以上の株式を保有している。流通株式数を増やせ、売り出せと言われることもあるが、グロース市場でのIPOであるため現時点ではこの状態を維持している、という説明である。
さらに増資による希薄化への備えを問われ、社長は自己株式の取得を実施していると答えた。取得した自己株式は新株発行時に充当でき、保有比率を気にせず進められる、という説明である。
📌 Claude補足|「自己株式=黄金株みたいなもの」という説明について
社長は自己株式の取得を「いわゆる黄金株みたいなもの」と表現したが、この二つは制度上まったく別のものである。
要確認
黄金株(拒否権付種類株式)は、合併や取締役選任など特定の決議について拒否権を持つ種類株式であり、会社法上の種類株式として定款で定める必要がある。日本の上場企業ではほぼ採用されていない。
自己株式は会社が取得した自社株で、議決権も配当請求権も停止する。買収防衛に寄与するのは、市場から株式を吸収することで浮動株が減り、また将来の第三者割当や株式交換の対価として機動的に使えるという間接的な効果に限られる。拒否権のような法的権能はない。
社長の説明のうち「新株発行時に自己株式を使えるので保有比率を気にせず進められる」という部分は自己株式の機能として正しく、防衛効果があるという結論も方向としては妥当である。ただし「黄金株みたいなもの」という比喩は、法的性質を大きく取り違える恐れがある。
📌 Claude補足|活動家ファンドの持株比率
参加者が挙げた事例は、株式会社エス・エム・エス(東証プライム・2175)に対するOasis Management Companyの株式取得を指すと考えられる。同ファンドは2026年1月に7.76%の保有を開示し、2月には11.46%から17.58%へ、さらに2026年9月16日時点の変更報告書で25.93%から26.97%へと引き上げている。
参加者が「昨日の時点で25%を超えている」と述べた点は、公開情報と整合する。一方「株主総会で社長を追い出そうとして失敗した」という部分については、本レポートの調査範囲では該当する決議結果を確認できなかった。
要確認
図1:Oasis Management Company Ltd.によるエス・エム・エス株の保有比率推移(大量保有報告書・変更報告書の公表値をもとにClaude作成)。参加者の質問が出た9月13日時点では、直前の開示で約27%に達していた。
Q&A
質疑応答
(講師)日本社会をベースに事業を展開しているが、どこかのタイミングで規制や圧力によって、誰にもできないことができてしまうのではないか。
日本政府もデータ連携の方向には動き出している。アナログでやるべきだと言う議員や官僚もいるかもしれないが、AIがこれだけ台頭してくると、ベースはデジタルにせざるを得ない。そういう意味では追い風の一丁目一番地にいると感じている。
(講師)データが分断されているのはいろいろな国で起きていることでもある。その分野でのアプローチ事例を先に作っておいたほうが、今後動きやすいのではないか。
まさにその通り。日本は制度が複雑に絡み合っているので、事例を作っておくのは重要なポイントだと思う。最近は国の役人との打ち合わせも増えてきているので、どう進めるかはよく検討して進めたい。
(講師)日本人は事例・実績・肩書きに弱い。その特性を逆に利用する非市場戦略チームがあってもいいのではないか。
国内を攻めるには確かにそうだと思う。日本の規制はバームクーヘンのように層になっていて、保守的というより利権を守っているだけだろうという感覚がある。デジタルを外せないところまで来て、ようやく国も動き出したという段階だ。
(参加者)上場時にあった借入金を完済し、純資産も積み上がっている。そうすると上場企業でいること自体のリスクが出てくるのではないか。同業大手では活動家ファンドが25%超を保有し、経営陣の交代を狙う動きもあったと聞く。対策はどう考えているか。
内部留保については投資家からも指摘されている。ただ自分は創業者であり、創業メンバーだけで50%以上の株式を保有している。流通株式数を増やせ、売り出せと言われることもあるが、グロース市場でのIPOなので、現時点では自己保有でこの状態を維持している。
(参加者)今後、増資して新株を発行すれば保有比率は下がる。敵対的買収に対する防衛策は事前に考えているか。
自己株式の取得を実施している。取得した自己株式は新株発行時に充当できるため、保有比率を気にせず進められる。グロース企業としては珍しいかもしれないが、そういうこともやっている。
(振り返りにて・ファシリテーター)活動家ファンドはこの会社にも取材に来ているのか。
(主催者)取材には来ているが、内容はどちらかというと同業大手に対するコンプス(比較対象企業)としての位置づけだったと聞いている。
(振り返りにて・ファシリテーター)海外展開についてはどう見ているか。
(主催者)海外進出のためのリソースを本当に作らなければいけないという点はその通りだが、そこまでの余裕がまだない。本人の優先順位としては人材がまだ足りておらず、そこを固めつつ国内市場を半分程度まで持っていきたいという段階だと思う。新たな事業としては、情報の領域、看護師・ステーションへのファイナンスを含めたサポート、人材紹介、病院向けアプリなど、地域包括ケアでのマネタイズポイントが複数見えている。
(振り返りにて・講師)ポテンシャルがあるなら、市場は国内・海外を問わないのではないか。
(主催者)まさにその通りだと思う。/(講師)中国のリサーチは必ず入れる。役に立つか使えるかは問題ではなく、データ統合までのプロセスがどう踏まれたかが欲しい情報だ。
ACTION
宿題・アクションアイテム
- 規制の層を図に描く──自分が関わる事業について、事業展開を妨げている規制・慣行・利権を層として書き出す。どの層が薄いか、どの層が他の層と噛み合っているかを区別する。
- 緩い法域を一つ特定する──同じ事業が、より少ない制約で実装できる国・地域を一つ挙げ、その根拠となる制度を確認する。講師が例示したのはシンガポール・台湾・香港・韓国。
- 異業種ベンチマークを立てる──自社の課題を「機能」に言い換え(例:データ統合)、その機能で最も進んでいる分野を業界を問わず探す。到達した結果ではなく、到達までのプロセスを記録する。
- 自社の資本構成を数字で把握する──創業者・経営陣の保有比率、浮動株比率、自己株式の保有状況を確認する。増資した場合の希薄化後の比率まで計算しておく。
- 黄金株と自己株式の違いを整理する──買収防衛策として語られる手段が、法的権能を持つものか、経済的効果にとどまるものかを区別する。本回で混同が生じた論点である。
- 取引費用の視点で進出先を選ぶ──ある市場で事業を進める際の探索・交渉・履行のコストを列挙し、資金をどこで使うのが合理的かを比較する。
GLOSSARY
用語集
非市場戦略製品・価格・販路といった市場要因ではなく、規制・政治・世論といった非市場要因に働きかける経営戦略。
制度的補完性複数の制度が相互に依存し合って一つの構造を作っている状態。個別の緩和では動かない理由を説明する概念。
地域包括ケア高齢者が住み慣れた地域で医療・介護・生活支援を一体的に受けられる体制。退院調整の円滑化がその接点になる。
急性期/慢性期医療の段階区分。急性期は発症直後の集中的治療、慢性期は長期にわたる療養を指す。社長は後者を「新しい領域」と位置づけた。
アクティビストファンド株式を取得したうえで経営に対して積極的に提言・要求を行う投資ファンド。ここではOasis Managementが例示された。
自己株式会社が取得して保有する自社株。議決権・配当請求権は停止し、新株発行や株式交換の対価として機動的に使える。
黄金株拒否権付種類株式。特定の決議に対する拒否権を持つ。自己株式とは法的性質がまったく異なる。
取引費用取引の相手を探し、交渉し、履行を担保するために発生するコスト。講師は日本市場の「進みにくさ」をこの語で整理した。
コンプスComparable Companies。バリュエーションや分析における比較対象企業群のこと。
ベンチマーキング優れた実践を比較対象として自社を測る手法。比較対象を同業に限らないものを機能別・ジェネリックと呼ぶ。