中間選挙とS&P季節性
S&P 500の1928年以降の長期データから、2月・5月・9月がリターンの沈みやすい月であることを示す。9月が特に低調になりやすい構造的理由を、決算期や機関投資家の動き、VIXの上昇から説明する。
マクロ経済指標、金融政策、景気サイクルの読み方に関するレポート。
S&P 500の1928年以降の長期データから、2月・5月・9月がリターンの沈みやすい月であることを示す。9月が特に低調になりやすい構造的理由を、決算期や機関投資家の動き、VIXの上昇から説明する。
次期FRB議長候補ケビン・ウォーシュ氏の起用は、1951年の財務省・FRB協定に遡る「独立性」の再定義にほかならない。GENIUS法によるステーブルコイン新規制、JPMコイン、そしてNVIDIA対Huaweiの半導体覇権まで、金融と技術の断層線を追う。
貨幣は交換を滑らかにする潤滑油か、経済を動かすガソリンか。シュンペーターが貨幣中立説を退けた地点から、信用創造・銀行家という選別者・企業家の二つの顔までを辿る。実体のない期待が貨幣に変わり、その貨幣が実体あるイノベーションを生むという順序の逆転を扱う。
キチン・ジュグラー・コンドラチェフを「別々の周期」ではなく「一つの流れが規模を変えながら伝播する階層」として読み直す。理論家として成功し財務大臣・銀行頭取として失敗したシュンペーター自身の履歴が、なぜ循環論に行き着いたかを説明する。
シュンペーターの繁栄・後退・不況・回復と、ガートナーのハイプサイクルは同じ形を描く。だが前者を押すのは資本と実体経済、後者を押すのは情報と心理である。形の相似は理解の入口にはなるが判断の根拠にはならない、という線引きの回。
円がトルコリラより弱いという報道は何を測った数字か。実質実効為替レートの定義、パススルー、金利と為替の関係を分解し、討論番組の主張を一つずつ検証。あわせて日米メディアの収益構造の差と「情報のプレミアム」不在も扱う。
同じ「短い動画のドラマ」で、アメリカは17.5億ドルを溶かして半年で撤退し、中国は映画興行収入を超える市場を作った。分かれ目は資金でも技術でもなく、誰が参入したかだった。冒頭3秒・18秒・終盤30秒という時間設計は、そのまま短いプレゼンテーションの設計と同じ形をしている。
なぜ中国企業は振り切った意思決定ができるのか。答えは能力でも資本でもなく「守るべき信用をまだ持っていない」という立場そのものだった。逆に信用を持った側は動けなくなる。風力発電の国産化率規制、ブランド買収、決算後の株価まで、同じ構図で読み解いた回。
今回の講義の前半は、前回に引き続き制約条件理論(TOC)をベースに、KPIの本質とは何かを掘り下げた。マイキーが強調したのは「KPIとは数値目標ではなく、調整能力の基準である」という一点に尽きる。水道の蛇口に例え、少なけ…
この回の講義は、経済思想史の連続講義のなかで「重商主義」を扱った回である。ただし、この回の価値は重商主義の教科書的な整理そのものにはない。整理は前半三十分でほぼ終わり、残りの時…
ひとつの指標を見て結論を出す。相関を因果として語る。都合のいい国だけを比較対象に選ぶ。この日の後半は、そうした「データの使い方の劣化」を具体名を挙げて解体し、代わりに何をすれば…
この日の勉強会は、講師(マイキー氏)ではなく共同登壇者の前田氏が理論解説の口火を切るところから始まった。前回この場で扱ったのはマーク・グラノヴェッターの埋め込み理論だったが、今回はその源流にあたるカール・ポランニーのエン…
この回の講義パートは、前田氏によるアルフレッド・マーシャル解説の続編である。前回が価格弾力性の導入だったのに対し、今回はその弾力性が「何によって決まるか」を確認したうえで、マーシャルの中心概念である 余剰(surplus…
エンベデッドネス理論の本編に入った回。今回は「埋め込みとは何か」という定義論ではなく、信頼がどこから生まれ、それがどうネットワークになり、なぜ裏切りが起きにくいのかという 機構の分解 が扱われた。…
才能や健康は価値がある。しかし売れない。だから経済学は扱わない――この一見冷たい線引きこそが、マーシャルが経済学を科学にするために引いた最初の一本だった。定義とは無味乾燥な前置きではなく、学問の設計図である。…
前半で扱った同質化の議論を、講師は次の論点に引き継いだ。制度には制度ロジックというものがあり、ロジックが違う者同士が出会うと対立が起こりやすい。しかし同質化を壊すには、まさにそのロジックが違うところから人を連れてこなけれ…
前回のネルソン&ウィンターに続き、この回はその源流であるヨーゼフ・シュンペーターに遡った。新結合・創造的破壊・企業家という三語がどこから来て、初期と後期でなぜ主張が反転したのか。そして産業が進化するとき何が起きているのか…
利益が2倍になっても給料は2倍にならない。この事実を「経営者が悪い」と読むか、「分配率で見ると立場が反転する」と読むか。マイキー氏はデータの見方を一度ひっくり返し、そこから世界のCEO交代率という別の指標に接続した。数字…
アルフレッド・マーシャルの需要論を「量=効用」「質=価格弾力性」という二本の軸で読み直し、その静的な理論が現代の経営学・実務経営者の需要観とどこで断絶しているのかを検討した回の記録。…
この回の後半、議論の中心は資源依存理論から取引費用理論へと滑っていった。きっかけは主宰者の一言である。ほとんどのサービスは、どうやって顧客の依存性を増すかを考えて設計されている。だから依存度は勝手に上がっていく。そのとき…
この回の講義は、エンベデッドネス理論(埋め込み理論)の話から始まる。講師(マイキー氏)はまず、この理論が扱っているのは 「抜けられないような状況はどう作られ、どのように生み出されているのか」 という社会との関係性の問題だ…
教義の違いだけでは説明が足りない。労働力が減れば農民の交渉力が上がり、地理が守ってくれる土地でしか封建制は成立せず、都市が育てば教会は誰と結びつくかを選び直す。マイキー氏と渡辺氏が、宗教の話を土地・人口・地理の話として組…
この回の後半は、講義の主題だった重商主義から離れ、「経済と宗教は本当に切り離せるのか」という問いに丸ごと費やされた。きっかけは講師自身の一言である。重商主義を説明し終えたあと、…
この日の講義は、需要と供給という見慣れた枠組みをいったん脇に置くところから始まった。経済学の標準的な説明では、価格は消費と生産の交点として決まり、市場はそれ自体で完結した計算装置として扱われる。ところがウェーバーの視点に…
支配にも導入価格があり、維持費があり、代替わりの費用がある。前田氏はウェーバーの支配類型を需給グラフの上に載せ、値札とねばり強さで測り直した。抽象語の講義に見えて、実際には原価計算だった。…
同じ「プロテスタンティズムと資本主義」でも、この回の焦点は倫理そのものではなく、 宗教改革が何のコストを削ったのか 、そして その削減分が何に使われたのか に移った。答えは寄付でも禁欲でもなく、聖書を自分で読むための識字…
前田氏のマーシャル講義が終わったあと、マイキー氏が同じ用語をまったく別の思想家に持ち込んだ。マックス・ウェーバーである。マイキー氏の問題意識は単純だった。 「余剰」も「弾力性」も、ウェーバーは使っている。だが意味が違う。…
この回は、教科書がマーシャルを紹介するときの順序を意図的に逆にしたところから始まった。普通は部分均衡、価格弾力性、消費者余剰といった道具立てが先に並ぶ。前田氏はそれを「バラバラに見るとなぜこれが繋がっているのか分からなく…
地中海の話が日本に折り返してきた後半戦。駅の階段、ホテルのロビー、店の配置から資本関係を読むという観察法。そして「中国を嫌うこと自体が合理的とは思えない」という、この日いちばん賛否の分かれた主張。…
この回の前半は、アルフレッド・マーシャルの理論そのものではなく、理論を建てる前の土台――彼が何のために経済学を選び、どんな順番で概念を積み上げたか――に費やされた。講師は「前提を飛ばして理論だけ読んでも理解には進まない」…
この回の後半、マイキー氏はリカードとマルサスの争点を現代へ引き継ぐ形で、経済学の教科書が当たり前のように並べている「需要と供給」という対の立て方そのものを解体した。需要と供給は…