スナップショット
株価
$188.90
2026/7/10時点
時価総額
約$198B
発行済株式数約10.5億株
PER(実績/予想)
20.7倍/19.3倍
半導体業界平均対比では割安水準
保有株数
37
ポートフォリオ登録数
出典:StockAnalysis.com等(2026/7/10時点)。
事業ごと・国/エリアごとの売上高比率
事業セグメント別 売上高構成比
QCTはスマホ・自動車・IoT向けチップ販売。QTLはCDMA・5G関連の技術ライセンス供与によるロイヤリティ収入で高利益率。近年はQCTの中でも自動車・IoT向けの非スマホ収益の比重が拡大しており、脱スマホ依存の進捗を測る指標として注目されている。
国・エリア別 売上高構成比
中国(Android陣営スマートフォンメーカー向け出荷が集中)が売上の過半を占める最大市場。次いで韓国(Samsung向け)、米国等(具体的な構成比は非開示)。中国のスマートフォンメーカーへの売上集中度が高く、米中間の技術規制・関税動向が業績に与える影響が相応に大きい構造。
出典:Qualcomm 10-K・決算資料。
創業からの歴史
ミッション・ビジョン・バリュー
現経営者の特徴・過去の実績(レジリエンスの観点)
直近決算の予想・ガイダンスに対する結果
市場評価の目安(PER・セグメント成長比較)
| 指標 | 現在値 | 比較基準 | 評価 |
|---|---|---|---|
| PER(TTM) | 20.5倍 | 10年中央値 19.9倍 | ほぼ同水準(+0.6pt) |
| 予想PER | 19.3倍 | 実績PER 20.5倍 | やや低下見込み |
| 自動車・IoT向け増収率 | 2桁成長が継続 | スマホ向けQCT成長率 | QCTの伸びを上回る |
市場は同社の脱スマホ依存戦略の進捗を織り込みつつも、まだ様子見の姿勢が強く、PERは過去中央値からの大きな乖離は見られない。
売上高・税引前利益の推移(直近10年間)
売上高・営業利益の推移(FY2016〜FY2025、9月期、単位:10億ドル)
純利益の推移(FY2016〜FY2025、単位:10億ドル)
| 年度 | FY16 | FY17 | FY18 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高($B) | 23.55 | 22.26 | 22.61 | 24.27 | 23.53 | 33.57 | 44.20 | 35.82 | 38.96 | 44.28 |
| 営業利益($B) | 6.50 | 2.58 | 0.62 | 7.67 | 6.26 | 9.79 | 15.86 | 7.79 | 10.07 | 12.36 |
| 純利益($B) | 5.70 | 2.45 | -4.96 | 4.39 | 5.20 | 9.04 | 12.94 | 7.23 | 10.14 | 5.54 |
出典:MacroTrends集計、Qualcomm決算資料(FY2016〜FY2025、9月期)。FY2018の営業損失・純損失はEU独禁法制裁金・NXP買収破談に伴う違約金・Appleとのロイヤリティ紛争が主因。FY2019はApple和解金(一時金約45〜47億ドル)により純利益が押し上げられた。FY2025の純利益減少は一時的な非現金の税務関連費用57億ドル(非GAAP純利益は133億ドル)が主因。
PERの推移(直近10年間)
PER 実績・予想・10年中央値の比較
半導体業界の中では相対的に割安なマルチプルで取引されており、これはApple向けモデム依存という構造的懸念が市場に根強く残っていることの裏返しとも解釈できる。AIデータセンター事業の立ち上がりが評価されれば、マルチプルの拡大余地は残されている。
ROIC・WACC・ROEの推移(直近10年間)
| 年度 | FY16 | FY17 | FY18 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ROE | 18.7% | 7.9% | -27.7% | 98.3% | 122.7% | 112.9% | 92.5% | 36.5% | 42.4% | 23.3% |
| WACC(推定) | 情報源間で7〜11%程度と幅があり単一の時系列は特定困難(半導体業界としては標準的な水準) | |||||||||
ROICは算出方法(NOPAT・投下資本の定義)が情報源ごとに大きく異なり、2016〜2020年度と2021年度以降で単純比較できないため掲載を見送っている。ROEはFY2018のApple特許紛争関連の一時的損失でマイナスに転落した後、FY2019〜2022にかけて約30億ドル規模の自己株買いを継続した影響で自己資本が圧縮され、100%超という極めて高い水準まで押し上げられた点に注意(利益率の実態以上に財務レバレッジの影響が大きい)。QTLの特許ライセンス収入という「ほぼ固定費のかからない」高利益率事業が、ROICのプラス基調を下支えする構造的な強みとなっている。
営業・投資・財務・フリーキャッシュフローの推移(直近10年間)
| 年度(単位:$B) | FY16 | FY17 | FY18 | FY19 | FY20 | FY21 | FY22 | FY23 | FY24 | FY25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 7.63 | 5.00 | 3.91 | 7.29 | 5.81 | 10.54 | 9.10 | 11.30 | 12.20 | 14.01 |
| 投資CF | -3.49 | 20.46 | 2.38 | -0.81 | -5.26 | -3.36 | -5.80 | 0.76 | -3.62 | -0.80 |
| 財務CF | -5.75 | 5.57 | -31.50 | -6.39 | -5.71 | -6.80 | -7.20 | -6.66 | -9.27 | -13.20 |
FY2017の投資CFプラスは保有有価証券の一時的な売却・償還によるもの。FY2018の財務CF-315億ドルは対Apple和解等を受けて実施した約300億ドル規模の自社株買い(ASR)が主因。営業CFは半導体不況期のFY2018・FY2020を除き一貫して増加基調で、QTLライセンス収入の高い利益率が支えとなっている。投資活動では直近でAlphawave Semi買収(データセンター向け接続IP獲得目的、約24億ドル)等の技術獲得型M&Aを実施。財務活動では自己株買い・配当による株主還元を積極的に継続しており、フリーキャッシュフローの多くを株主還元に振り向ける資本政策を取っている。